子供を賢くするために具体的に何をすれば良いのか?

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子供を賢くする8つのポイント【多くの親が見落としている?】

執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)

最終更新日 2022年10月16日

子供を賢くするために気をつけなければいけないポイントについて、灘中学、大阪大学医学部に合格した私と、お子さんを灘中学合格へと導いた当教室の柴田先生の教育をもとに、ご紹介いたします。

幼児教室ひまわり柴田希世美先生のプロフィール

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子供を賢く育てるためには、やはり親御さんの教育や環境作りがとても重要になってきます。
ただその中で、親御さんが意外に見落とされている部分もあります。

「賢い子どもに育てる」というと、

・知育玩具をたくさん買い揃えて遊ばせてみたり、
・早い段階から公文式などの学習系の習い事を始めたり、
・自宅学習で、多くのプリントに取り組んでみたり、

など、“学力に直結する”ようなことをとにかくたくさん、早く取り組む。ということを重視されている親御さんが多い印象です。

もちろん、これらもとても大切なことです。

ただ、“学力に直結しないように見える”部分にも、とても大事な要素が含まれているのです。
多くの親御さんが見落としている中に、実はとても大事なポイントがあります。

そこで今回の記事では、賢い子どもに育てるために見落としがちな8つのポイントをご紹介します。

1.勉強以外の能力も認める
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人間の能力というのは、たくさんあるように見えますが、「最終的には総合された能力(個性)」であると私は考えています。

たとえば、学力、運動能力、芸術能力などいろいろありますよね?

賢い子どもに育てたいと考えている親御さんは、「学力」と「それ以外の能力」というように、切り離して考えがちです。

たとえば習い事を、学習系、運動系、芸術系など、幅広く取り組んでいても、
お子さまが運動系や芸術系の方に夢中になってしまった場合。

「そっちよりも勉強をもっと頑張ってほしい」と思ってしまったり、
「それよりももっと勉強しなさい!」と口に出してしまう方もいらっしゃいます。

もちろん、気持ちはとてもよくわかるのですが、人間の能力というのは、それぞれがバラバラなものではなく、実はつながっています。

たとえば私は、小さな頃から水泳を習い始めました。

水泳によって私は、

・水に対する恐怖がなくなる
・泳げると楽しい
・練習すると泳げるようになる
・4泳法をすべてマスターした

というような、多くの成功体験を得ることができました。
この成功体験は、学力アップにもつながっているのです。

・できなかったことが、できるようになると楽しい
・努力をすれば、できるようになる

という水泳での成功体験を知っているので、勉強も同じように努力することができたのです。

ですので、お子さまの能力を、「学力」と「それ以外の能力」というように切り離さずに考え、すべての能力を認めてあげましょう。

お子さまも認めてもらえるからこそ、勉強も運動も芸術も、頑張れるようになるのだと思います。

2.食事を大切にする
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子供を賢くした親御さんたちに共通しているポイントは、「食事を大切にしていた」ということです。

以前、当教室のグループ勉強会で、会員さまからこんな質問がありました。

「先生はお子さまに、知能指数テストを受けさせたことありますか?」

これに対して、柴田先生は、

「知能指数テストは受けたことありませんが、毛髪検査は受けたことあります。」

と返答されました。

これは、お子さまの現在の栄養が髪の毛の状態からわかるからです。
つまり柴田先生は、「自分が作っている食事が、わが子にどのよう影響を与えているか?」ということを気にされていたのです。

柴田先生の2人のお子さまは、ともに東京大学に合格しています。

このようなご家庭の場合は、「幼少期から知能指数テストを受けて、学力を徹底的に分析する!」みたいなイメージを持たれるかもしれません。

もちろん学力の分析も大事ですが、柴田先生は、お子さまの身体をまずは優先し、食事にも気をつけていたのです。

「食事を大切にしていた」といっても、「毎日時間をかけて、美味しい料理を作る」というわけではありません。

学力も大事だけれど、まずは、「お子さまの身体のケアを怠らない」ということを意識していただきたいのです。
家族の体調を気にかけて、そして、家族で食事をする。
一緒に食事をすることで、コミュニケーションをとり、親子の信頼関係を築いていく。

こうして、親子の信頼関係ができたご家庭は、親子で一緒に勉強して、親御さんも上手にサポートができ、お子さまの学力が上がっていくのです。

「食事」については、ご家庭の事情や環境などで、理想通りにいかないことはあると思います。

ただ、親御さんとして、

・お子さまの体調を気にかける
・そのために食事を大事にする

という気持ちを忘れないでいただきたいと思います。

3.夫婦の役割分担を大事にする
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わが子を賢く育てるためには、やはり夫婦の関係性もとても重要だと思います。
それがそのまま、親子への信頼関係につながるからです。

子育てにおける夫婦の悩みとしてよくあるパターンが、

・母親が教育熱心で父親が教育に積極的ではない
・父親は自由主義で「子どもには好きにさせてあげよう」というスタンス

などのお悩みですね。

実はこのパターンは、幼児教室ひまわりの講師のご家庭や子供を賢く育てたご家庭でも、多くも当てはまっています。

つまり逆に言えば、このような状況でも子供は賢く育つということです。

確かにパートナーの方と教育方針が完全に合致して、夫婦で一緒にお子さまに対して熱心に教育する。
というスタイルができれば、良いかもしれません。

でも、そうでなくても、それぞれの役割分担ができていれば、お子さまにとっては、良い教育環境になっていると言えるのです。

お母さんが教育に集中するあまり、実は、気づかないうちに、お子さまに負担をかけているかもしれません。
でもそんな時に、お父さんがお子さまをリフレッシュさせてくれるかもしれません。

お父さんは、平日は仕事で忙しくて、お子さまと接することができないけれど、
だからこそ、休日の親子の遊びがとても貴重な体験になるかもしれません。

自分がやるべきこと、できること。
パートナーだからできること。

それぞれの役割があります。

お互いが認め合い、尊重していくと、良い環境が作れると思います。

もちろん、教育方針が合わないと悩みやご自身の負担が大きくなるかもしれません。
ですが、お子さまに良い教育環境を作るためにはどうしたら良いか?
ということを優先して考え、パートナーの意見も認め、夫婦で適切な役割分担ができるようにしていくことが重要だと思います。

4.好奇心を刺激し育てる
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子どもを賢くするためには、自らさまざまなことに関心や興味を示し、「知りたい」と強く思う「探究心」が不可欠です。
探究心を身につけるためには、知的好奇心や好奇心を刺激し、さまざまなことに興味・関心をもたせるように促していきましょう。

終わることのない興味や関心を持っている子どもは、知りたいことの答えを見つけるために自主的に学ぼう・知ろうと努力します。
これこそが賢さの本質へとつながっていくのです。

先天的な資質として知的好奇心が旺盛な子どももいますが、すべての子どもたちが同じとは限りません。
子どもの世界は大人が想像するよりも視野や範囲が狭いもの。
だからこそ、親や周囲が積極的に働きかけ、知的好奇心を刺激し育てていく必要があるのです。

絵本が好きな子には、さまざまな内容・イラストの絵本をたくさん与え読み聞かせる。
大きな図書館などで自由に絵本を選ばせるなどしてみてもいいでしょう。

運動をする場合も同様で、いつも同じ場所ばかりで遊んだり運動したりするのではなく、自然があふれる公園や広い公園、さまざまな設備のある公園などへ連れていくことで新たな体験・発見に知的好奇心が刺激されるはずです。

たくさんの「はじめて体験」は、「知りたい」「おもしろい」と感じるためのきっかけになりますので、知的好奇心を刺激するような体験をどんどん取り入れていきましょう。

5.正しくたくさん褒めてあげる
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「褒める」ことも子どもを賢くするために必要なことです。
しかしなんでもかんでも褒めればいいというわけではありません。
褒め方を間違ってしまうと、子どもを賢くするどころか、自己肯定感やモチベーションを下げてしまう可能性があるからです。

間違った褒め方とは、「頭がいい」「賢いね」「才能がある!」などの、もって生まれた資質に付随することばかりを評価してしまうことです。

自分の努力でなし得た部分以外だけで褒められた子どもは、ミスや失敗をすると自分の才能のなさを痛感し、自己肯定感を下げてしまいます。
逆に、自分は賢いし才能もあるから何もしなくていいと、努力を放棄してしまうことも起こりえます。

間違った褒め方は、子どもが自ら学ぶ・行動する意欲を奪い取ってしまいかねません。
そのような状況を回避するためには正しい褒め方が必要です。
正しい褒め方と言っても難しいことではなく、成果よりも努力やプロセスを褒めるだけでいいのです。
シンプルに「よくがんばったね」と褒めてあげましょう。

どのような結果でも、努力したプロセスを褒められると子どもはまた努力しよう・頑張ろうと思います。
失敗しても自己肯定感を下げるのではなく、もう一度挑戦しようと思わせることが賢い子どもへと導くことにつながっていくでしょう。

6.規則正しい生活をする
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文部科学省の「平成25年度全国学力・学習状況調査」によると、親や周囲の大人が規則正しい生活習慣を意識し実行している家庭の子どもの学力は、意識していない家庭と比較すると高いという記載があります。

親が率先して規則正しい生活を送るための手本を子どもに見せることで、子ども自身も自ずと「きちんとしよう」と考えるようになるのでしょう。

規則正しい生活をなんなくこなしていけるチカラがある子どもは、家庭での時間も有効活用できます。
親や周囲の人からアドバイスを受けることはあっても、基本的にすべて自分で考え計画的に行動し、実行するチカラを備えているからです。

学校や塾の場合、ある程度の時間の制約があります。
しかし家に帰ってからは時間の制約はほとんどないといってもいいでしょう。
このような時間の制約が緩いおうち時間でも、きちんと計画を立て、実行できるチカラをもっているので、学習面でも威力を発揮するのです。

決められたルーティンを規則正しくこなしていける子どもは、家庭学習の習慣が身に着きやすいようです。
毎日決まった時間に決まった時間だけ学習を行うことが身についているからでしょう。

しかしそれだけではなく、どの学習をやるか自分で考え、いつまでにどこまでやっておかなければならないといった、学習面における「いつ・どこで・なにを」かをしっかりと把握しています。
その結果、時間をムダにすることなく学習を進められるので結果が出やすいのでしょう。

7.睡眠時間の確保を徹底する
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子どもを賢くするために、寝る時間を削って塾や習い事・家庭学習などをたっぷりやらせていると、睡眠不足を起こしてしまう可能性があります。
この睡眠不足こそが、子どもに悪い影響を及ぼす元凶となってしまうのです。

睡眠不足は前頭葉の働きを低下させ、意欲の低下・状況判断や意思決定などの能力を著しく低下させ、脳の発達を妨げることになってしまいます。
睡眠不足をおこさせないために、十分な睡眠時間を確保するだけでなく、質のいい睡眠を取らせることにも意識をしていきましょう。

就寝時間と起床時間によっては眠りが浅くなってしまい、たくさん眠っていたとしても睡眠不足につながります。
そのせいで日中の強い眠気やイライラ感などから、精神的に不安定な状態を引き起こしかねません。
規則正しい生活リズムで、睡眠時間をできるだけ固定することが重要です。

また子どもの学習には長期記憶がつきものです。長期記憶とは長い期間脳の引き出しの中に入れておける上に、いつでも引き出しから取り出せる記憶のことを意味します。
このような長期記憶に不可欠なことは、覚えた日に最低でも6時間以上眠り、記憶の定着をおこなうことだと言われているのです。

しかし子どもの場合は、最低でも7時間半、理想は9〜10時間とも言われています。
年齢に応じた、適切な時間帯の睡眠と睡眠時間の確保は、記憶を司る脳の「海馬」を育てます。
海馬の成長こそが、学習において大きな影響を及ぼすため、質の高い睡眠と睡眠時間の確保は、子どもを賢くするためには不可欠となるでしょう。

8.他の子と比較しない
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子どもを賢くするためには、他の誰かと比較することは決してしないようにしましょう。
よその子どもであろうときょうだいであろうと、誰かと比較することはNGです。

子どもの成長には個人差が大きく、同い年の子どもでもできることとできないことの差が歴然な場合もあります。
そのようなとき「〇〇ちゃんはできるのに、どうしてあなたはできないの?」なんて言ってしまうと、子どもの自尊心は傷つき、自己肯定感を著しく低下させてしまいます。

自己肯定感の低下は、学習意欲の低下だけでなく、何事においても頑張るチカラが欠落してしまいます。
少し頑張ればできるようなことでも、「どうせダメだから」と挑戦すらしない子どもになってしまいかねません。
なかには比較対象となったお友達やきょうだいを恨んだり憎んだりするケースもあるようです。

もちろん比較することは悪いことばかりではありません。
比較して優劣をつけることに問題があるのです。

子どもたちは常に誰かと比較され成長していきます。
だからこそ親は、決して誰かと比較するようなことをせず、子どもが安心できる場所になってあげる。
それこそが、子どもを賢くするためのチャンスを奪わない秘訣なのです。

誰とも比較されない、自分の今を見て評価してくれる存在や場所があれば、子どもたちは顔を上げ、前を向いて進んでいけるのではないでしょうか。
子どもを賢くするために、親はわが子を誰かと比較するのではなく、今目の前にいる子どもの成長を焦らず見守っていくことが重要な責務となるでしょう。

子供を賢くするための具体的な方法を順序立てて解説
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以上、このページでは、「賢い子どもに育てるために見落としがちな8つのポイント」をご紹介しました。

わが子を賢く育てようと考えると、習い事をしたり、プリント学習をしたりなど、勉強のことをまずは考えると思います。
もちろん、それらも大事ですが、意外に見落としがちな部分もあります。

それが今回ご紹介しました、こちらの8つです。

1.勉強以外の能力も認める
2.食事を大切にする
3.夫婦の役割分担を大事にする
4.好奇心を刺激し育てる
5.正しくたくさん褒めてあげる
6.規則正しい生活をする
7.睡眠時間の確保を徹底する
8.他の子と比較しない


もし、見落としていた部分があれば、これからは意識してみてください。

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