中学受験で親がすること。親のサポート内容とは?

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中学受験で親がすること。親のサポート内容とは?

執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)

最終更新日 2022年10月02日

中学受験で親がすべきサポート内容について、灘中学、大阪大学医学部に合格した私と、お子さんを灘中学合格へと導いた当教室の柴田先生の教育をもとに、ご紹介いたします。

幼児教室ひまわり柴田希世美先生のプロフィール

中学受験は「親子の戦い」。親はレールを敷いてあげる。
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「中学受験は親子の戦い」と言われています。
実際に勉強し、テストを受けるのはお子さまなのですが、お子さまの学力を高めるためには親御さんのサポートが必須です。

親御さんのサポートの差が、お子さまの学力の差になると言っても過言ではありません。
そのくらい中学受験においては、親御さんのサポートの比重が大きいと言えるのです。

その理由は、小学生というのは、まだまだ経験値が圧倒的に乏しいからです。

目指すべき目標を掲げ、現状を把握し、目標達成するための具体的な戦略を立て、随時修正を繰り返しながら前に進んで行く。
この一連の流れを、小学生が一人で実行するのはやはり難しいと言えます。

そのため、親御さんができるだけサポートしてあげなければいけません。

親御さんは、ゴールに到達するためのレールを敷いてあげます。
そのレールに沿って、お子さまが気持ち良くスムーズに歩いていけるように導いてあげましょう。

親は指導役ではなく、サポート役。
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ここで一点、注意点があります。
それは、親御さんはサポート役であり、指導役ではないということです。

中学受験は親子で戦うのですが、親御さんがお子さまに勉強を教えるわけではありません。
親御さんが指導役をしようとすると、中学受験は上手くいかないことの方が多いでしょう。

中学受験の問題は特殊です。
その特殊性から、大人であっても解けない問題がたくさんあります。
特に中学受験の算数の問題は、小学校高学年くらいから一気に難易度が高くなります。

指導役をしている親御さんは、自分が解けないため、お子さまに正しく解説することができなくなります。
間違った解説をしてしまうと、お子さまは理解できず、学力が伸び悩みます。

さらには、そんな自分に自己嫌悪になってしまう親御さんもいらっしゃいます。
「大人の自分が解けない」「わが子に教えられない」「自分はわが子の役に立つことができない」という気持ちになってしまうのです。

確かに親御さんは、お子さまが小さいころは、たくさんのことを教えてあげてきました。
ですが、中学受験のこのタイミングで、役割が変わってきたという認識をしましょう。

親御さんの役割は、指導役からサポート役へと変わっていくのです。
親御さんにとっては少し寂しい気持ちになるかもしれませんが、これはわが子が成長している証であり、中学受験を戦うためには、避けては通れないことです。

中学受験で親がすべき3つのサポート内容
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中学受験における指導役というのは、進学塾の講師の方です。
親御さんは無理にお子さまの問題を教えようとせずに、塾講師の方に任せるようにします。

親御さんはサポート役に徹するようにします。

それではサポート役というのは、具体的にどのようなことを行うのか?

実際に柴田先生が行ってきた方法を中心に、特に大切な3つのことをご紹介します。

1.無理のない学習計画を立てる
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最初にお伝えしましたとおり、親御さんがすべきことは、ゴールに到達するためのレールを敷いてあげることです。
そのレールに沿って、お子さまが気持ち良くスムーズに歩いていけるようにします。

これはつまり、お子さまは極力、勉強にだけ集中できるようにし、それ以外のことは親御さんが環境整備をするようにします。

そんな環境整備の1つが、学習計画です。

目標の成績を収めるために、何の勉強を、どれくらいするのか?その時間配分はどうするか?
これらの学習計画は、小学生のお子さまが一人で組み立てるのは難しいと思います。

学習計画自体は、お子さまが幼少期や小学校低学年くらいから、親御さんが主体となって立てていくことをお勧めします。
そうすれば、学習計画に沿って勉強する習慣が体に染みつき、日々のルーティーンになっていきます。

注意点としては、無理のない学習計画を立てることです。
勉強ばかり詰め込んでしまうと、お子さまに身体的にも精神的にも負担がかかり、勉強が嫌いになってしまいます。

柴田先生は、お子さまの力の70%の力で達成できるような計画を立てていました。
余力があることで、無理なく負担なく勉強ができますし、急な用事で計画通りにいかないことが出てきても、後日修正することができます。

ですので、余裕をもたせた学習計画を立て、気持ち良く勉強ができるような体制にしましょう。

2.必要なものを必要な時に素早く取り出せるような資料整理
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中学受験の勉強を本格的に始めていくと、資料やプリントがどんどん増えていき、溜まっていきます。
もちろん大切なものばかりですので、きちんと整理整頓しておく必要があります。

ただ、この整理整頓をお子さまに任せてしまうと、やはり負担になってしまいます。
整理整頓が苦手な子もいますし、それに時間をかけてしまうと、肝心の勉強時間が減ってしまいます。
ですので、このような受験勉強に関する資料も、親御さんが整理してあげましょう。

柴田先生も資料の整理を徹底していました。

本棚を、「月、火、水、木、金、土、日」の曜日に分け、その日に使う資料をすぐに取り出せるようにしました。

資料を探す時間を作らないために、本棚を分けたり、ボックスを用意したりして、わかりやす区分けをします。

このように、お子さまが必要な時に必要な物を素早く取り出せるように、資料を整理しておきましょう。

3.間違えた問題の復習専用ノートの作成
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本格的に受験勉強を始める小学校中学年〜高学年の時期に、学力が伸びる大きなポイントは、間違えた問題の克服です。
自分が間違えた問題を、次回までにどれだけ解けるようになるかが、その後の学力に直結します。

間違えた問題を解けるようにした子は学力が大きく伸び、間違えた問題をそのままにしていた子は学力が伸び悩むのです。

そこで柴田先生は、「間違えた問題の復習専用ノート」を自ら手作りで作成しました。

お子さまがテストで間違えた問題を、コピーして専用ノートに貼り付けます。
そしてその問題を定期的に解き、解けるようになったら、専用ノートから除外していく。
ということを繰り返していきます。

間違えた問題というのは、やはり抵抗があるので、お子さま一人ではなかなかやりたがろうとはしません。

ですので、親御さんがピックアップしてまとめて、定期的に取り組む時間を作ることで、間違えた問題を克服させることができます。

わが子が勉強に集中できるような環境作り
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以上、こちらのページでは、中学受験で親がすべきサポート内容についてお伝えしました。

中学受験での親御さんの役割は、指導役ではなくサポート役です。
勉強を教える指導役は、進学塾の講師の方たちです。
親御さんは、お子さまが気持ち良く勉強に集中できるような環境を作ってあげるようにしましょう。

具体的には、こちらの3つを意識してみてください。

1.無理のない学習計画を立てる
2.必要なものを必要な時に素早く取り出せるような資料整理
3.間違えた問題の復習専用ノートの作成

中学受験は親子の戦いです。
親御さんのサポートによって、ぜひ、お子さまを志望校に導いてあげてください。

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