[アンケート調査」難関中学受験合格者の70%の親が中学校生活において悩みをかかえていることが判明。

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[アンケート調査」難関中学受験合格者の70%の親が中学校生活において悩みをかかえていることが判明。

「成績」「友達関係」「心の不安定さ」「朝起きない」。中学受験が終わっても尽きない親の悩み。

ひまわり教育研究センターは、2022年8月、偏差値60以上の中学校に通うお子さんをもつ保護者150人に「お子さんの中学受験」について複数のアンケート調査を行いました。

このたび「受験合格後の中学校生活における保護者の悩み」についてのアンケート調査の結果を公開しましたことをお知らせいたします。(調査会社:ゼネラルリサーチ株式会社 調査時期 2022年8月16日〜8月18日)

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<調査の背景>

中学受験を無事突破し、晴れて念願の中学に我が子が入学後、保護者の方は中学校生活についてどのように感じておられるのでしょうか。

ひまわり教育研究センターでは偏差値60以上の中学校に通う中学生の保護者の方々に「中学生活の悩み」についてのアンケート調査を行いました。
中学生活に何か悩みはあるのかどうか、またその具体的な悩みについて詳細に調査しました。

現在中学生のお子さんを持つ保護者の方、またこれから中学受験をしようと考えている方にとって大変参考になる結果が得られたのではないかと思います。

<調査の内容>
<調査対象について>

偏差値60以上<の中学校に通うお子さんをもつ保護者150人のうち、保護者の性別は男性81人(54%)女性69人(46%)でした。

子供の性別は、男子69人(46%)、女子81人(54%)で、子供の年齢は中学1年生16人(10.7%)、中学2年生68人(45.3%)、中学3年生66人(44%)でした。

子供の通う中学校がある地域は、関東が一番多く、62人(41.3%)でした。続いて多いのは近畿の33人(22%)、中部19人(12.6%)でした。地域の詳細は以下のグラフの通りです。

「偏差値60以上の学校」につきましては、こちらのランキングを参考しております。

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<調査の詳細>

Q.「お子さんの中学生活において、何か悩みはありますか?」

偏差値60以上の中学校に通うお子さんをもつ保護者150人に「 お子さんの中学生活において、何か悩みはありますか?」という質問をしたところ、105人の保護者が「悩みがある」と回答しました(70%)。「とくに悩みはない」と回答したのは45人(30%)でした。

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父親母親別に比較します。「とくに悩みはない」と回答した父親は23人(28.4%)、母親は22人(31.9%)、「悩みがある」と回答した父親は58人(71.6%)、母親は47人(68.1%)でした。

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Q. 「お子さんの中学生活において、どのような悩みがありますか?近いと思うものを2つまで選んでください。」

偏差値60以上の中学校に通うお子さんをもつ保護者で「中学校生活に悩みがある」と回答した105人に「 お子さんの中学生活において、どのような悩みがありますか?近いと思うものを2つまで選んでください」という質問をしたところ、「友達関係」(26人、24.76%)、「お子さんの心の不安定さ」(26人、24.76%)、「成績」(25人、23.81%)、「朝起きないなどの日常生活」(25人、23.81%)、「クラブ活動」(24人、22.86%)でした。

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父親、母親別に比較しましょう。悩みがあると回答した父親は58人、母親は47人でした。

父親が母親よりも顕著に多かった悩みは、「成績」(父親29.31%、母親17.0%)「クラブ活動」(父親29.31%、母親14.9%)でした。母親が父親よりも顕著に多かった悩みは「友達関係」(母親29.8%、父親20.7%)「お子さんの心の不安定さ」(母親29.8%、父親20.7%)でした。

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Q.「選択いただいた項目について、具体的な悩みを教えてください。」

(成績)
(日常生活)
(クラブ活動)
(友達関係)
(心の不安定さ)
(言葉使いや態度)
(学校生活)
<調査結果>

今回の調査により、お子さんが偏差値60以上の中学校に合格された父親、母親共に約70%の方が、中学生活に悩みを抱えていることがわかりました。

母親、父親共に多かった悩みは、「友達関係」、「お子さんの心の不安定さ」、「成績」、「朝起きないなどの日常生活」、「クラブ活動」に関するものでした。

父親が母親より多かった悩みは「成績」「クラブ活動」、母親が父親よりも多かった悩みは「友達関係」「お子さんの心の不安定さ」でした。
父親は、成績やクラブ活動など比較的外から見える事柄に対して悩みをかかえ、母親は、友達関係や心の不安定さなど、より我が子の内面の心の動きに対して悩みをかかえる傾向にあることがわかりました。

具体的な悩みに関してみると、起床に関する悩みが多く見られました。
クラブや勉強、通学時間の長さなど日々の忙しい生活の中で子供が疲れていることもあるのでしょう。
また成績の伸び悩み、反抗期、不登校などより切実な悩みも見られました。

子供達は様々な困難にぶつかりながらも少しずつ成長していきます。
保護者としてそれを見守りながらも、必要なときにはしっかりサポートしてあげることが大切だと思われます。

<調査を終えて>

今回の報告にて、偏差値60以上の難関中学校に通われている保護者の方への「中学受験」についての一連の調査報告は終了となります。

前回までは「中学受験」における悩みや後悔、具体的なサポートなどを調査してきました。
最後の調査は視点を変えて、「現在の中学校生活の悩み」についての調査です。

難関中学校に通われている保護者の方が、念願の中学校に入学された後の中学校生活で感じていることを調査しました。

今回の調査に私は2つのメッセージを込めました。

1つは、たとえ中学受験を終えたとしても、それは単にお子さんの人生の通過点にすぎないという点です。
中学受験は親子にとってとても大きなイベントであり、それさえすめばバラ色の人生が送れるようかのような幻想を持ってしまうかもしれません。

しかし、現実はそうではなく、中学受験はお子さんの人生の中で通過点にしかすぎません。
希望の中学校に入ったことで達成感を親子で持ちすぎることはよくありません。

中学受験が終わったとしてもまた次の目標に向かってお子さんが突き進んでいけるように保護者の方のサポートは必要であるということです。

また、もう一つのメッセージは、中学受験で残念ながら希望の中学校への合格をもらえなかった方へのものです。
希望の中学校でなかったことが心残りとなり、何か悩みが出てくるたびに「あの時、あの中学校に通えていたらこんな悩みはなかったのかもしれない」「もっと違ったはずだ」と思われるかもしれません。

しかし、今回の調査にあるように、たとえ希望の難関中学校に通われていても保護者の方は悩みはつきないのです。
希望の中学校に通われている方の7割の方が悩みをかかえておられます。

ですので、何かお子さんに悩みが出てきても、その理由探しを中学受験の不合格に起因させないであげてほしいと思います。

お子さんが進む道は最善の道です。
そしてその最善の道であったとしても親として悩みはつきないのです。

私も3人の子育てをしてきて、今回の保護者の方々の悩みは大変共感できるものでした。
お子様の悩みがあるのは親として当然のことです。

お子様の気持ちに寄り添ってお子様のよりよい成長を願って、見守りながらも上手にサポートしてあげてほしいと思います。

     ひまわり教育研究センター  
     所長 上田 尚子

<調査のまとめ>
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