[アンケート調査]約4割の現役東大生は「お父さんの存在」「お母さんの存在」を「優しく見守ってくれる人」と回答 

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[アンケート調査]約4割の現役東大生は「お父さんの存在」「お母さんの存在」を「優しく見守ってくれる人」と回答 

ひまわり教育研究センター(運営会社:イノベーションシステム株式会社、代表取締役 熊野貴文)は、2022年2月、現役東大生220人に「子供のころの過ごし方」について複数のアンケート調査を行いました。
このたび「あなたにとってお父さん、お母さんはどんな存在でしたか?」というアンケート調査の結果を公開しましたことをお知らせいたします。(調査会社:ゼネラルリサーチ株式会社 調査時期 2022年2月17日〜2月19日)

1親子3人
<調査の背景>

子育てをする上で、親はどうあればよいのかと悩まれることが多いと思います。「つい叱り過ぎてしまっているのでは?」「褒めてばかりで褒められないと何もできない子になるのでは?」「親としてどのような存在であればよいのか?」そのようなお悩みの声もよく届きます。

そこで、東大にいくような学力の高いお子さんにとって、親はどのような存在であったのか、ということを知るためにアンケート調査を行いました。

「あなたにとってお父さん、お母さんはどんな存在でしたか?」という質問に選択肢の中で近いものを2つ選んでもらいました。お父さん、お母さんの存在は子供にとって一言ではいえないものであると思います。回答の選択肢を2つとることにより、より現実的な回答になったのではないかと思います。多くの優秀な子供たちはどのような両親から育ったのか、そのリアルな実像に迫れたのではないかと考えます。

この調査の結果が子育て中のお子様をお持ちの方にとって、ひとつの指針になっていただければと思います。

<調査の内容>

• 「あなたにとってお母さんはどんな存在でしたか?」現役東大生220人調査、男女別比較調査
• 「あなたにとってお父さんはどんな存在でしたか?」現役東大生220人調査、男女別比較調査
• 「お父さんの存在」と「お母さんの存在」現役東大生220人調査比較分析

<調査対象について>

現役東大生220人のうち、男子は106名、女子は101名、回答したくないは13名でした。
文系学部は81人、理系学部(医学部以外)は74人、医学部65人でした。

<調査結果の詳細>

Q. 「あなたにとってお母さんはどんな存在でしたか?近いものを2つ選んでください。」

現役東大生220人に「あなたにとってお母さんはどのような存在でしたか?」と質問をしたところ、「優しく見守ってくれる人」と回答したのがもっとも多く、92人(41.8%)でした。次に多く回答したのは、「褒めてくれる(認めてくれる)人」で、73人(33.2%)でした。続いて多く回答したのは、「励まして勇気付けてくれる人」で65人(29.6%)でした。その他を選んだのは2人(のべ回答4)で、「いなかった」「家の中で生活をささえてくれる同性」という回答がみられました。

2横棒グラフ

男女別に比較してみましょう。
男子が一番多かった回答は、「優しく見守ってくれる人」47人(44.4%)でした。男子が次に多く回答したのは、「褒めてくれる(認めてくれる)人」32人(30.2%)「励まし勇気付けてくれる人」31人(29.3%)「お手本になってくれる人」30人(28.3%)「叱ってくれる人」29人(27.4%)でした。

女子が一番多かった回答は、「優しく見守ってくれる人」41人(40.6%)でした。2番目に多かった回答は、「褒めてくれる(認めてくれる)人」36人(35.6%)で、続いて「友達のような人」で30人(29.7%)でした。

男女での顕著な差は、男子が女子に比べて母親の存在を「叱ってくれる人」と回答した現役東大生が多かったことです。男子が「叱ってくれた人」と回答したのは、29人(27.4%)、女子が回答したのは19人(18.8%)です。一方、女子が男子に比べて多く回答したのは「友達のような人」でした。女子が「友達のような人」と回答したのは、30人(29.7%)、男子が回答したのは、22人(20.8%)でした。

3横棒グラフ青赤

Q. 「あなたにとってお父さんはどんな存在でしたか?近いものを2つ選んでください。」

現役東大生220人に「あなたにとってお父さんはどのような存在でしたか?」と質問をしたところ、「優しく見守ってくれる人」と回答したのががもっとも多く、88人(40.8%)でした。次に多く回答したのは、「お手本になってくれる人」で、64人(29.1%)、「励まして勇気付けてくれる人」で62人(28.2%)でした。その他を選んだのは8人(のべ回答11)で、「いなかった」のは2人、「尊敬の対象」「先生」「お金を出してくれる人」「費用を出してくれる人」という回答があった一方で、「悪い手本」「迷惑な人」という回答もありました。

4横棒グラフ青2

男女別に比較をしましょう。
男子が一番多く回答したのは、「優しく見守ってくれる人」39人(36.8%)でした。2番目に多く男子が回答したのは、「お手本になってくれる人」30人(28.3%)「褒めてくれる(認めてくれる)人」28人(26.4%)でした。

女子が一番多く回答したのは、男子と同じく「優しく見守ってくれる人」で46人(45.5%)でした。次に多く回答したのは、「励まし勇気付けてくれる人」34人(33.7%)「お手本になってくれる人」31人(30.7%)でした。

男女の顕著の差は、「励まし勇気付けてくれる人」と回答したのが、男子(24人、22.6%)に比べて女子(34人、33.7%)が多かったことです。「優しく見守ってくれる人」と回答した女子も、46人(45.5%)で、男子の回答(39人、36.8%)よりも多い結果となりました。女子が「お母さんの存在」を「友達のような人」と回答したのが多かったのと同様に、男子が「お父さんの存在」を「友達のような人」と回答した現役東大生は多くいました。

男子は「お母さんの存在」を「叱ってくれる人」と女子に比べて多く回答しましたが、「お父さんの存在」に関しては「叱ってくれる人」の回答に男女差はそれほどありませんでした。

5横棒グラフ青赤2

最後に、現役東大生の「お父さんの存在」と「お母さんの存在」の比較をしましょう。

「お父さんの存在」と「お母さんの存在」を比較したところ、それほど顕著な差はありませんでしたが、「お母さんの存在」の方が、「褒めてくれる(認めてくれる)人」「友達のような人」の回答が多い結果となりました。逆に「お父さんの存在」に多かったのは、「お手本になってくれる人」「印象はない」という結果でした。

「その他」の回答に、「お父さんの存在」が「迷惑な人」「悪い手本」と否定的な回答がありました。「お母さんの存在」に関しては、同様の否定的な回答はありませんでした。

6横棒グラフ青赤3
<考察>

今回の調査により、約4割の現役東大生にとって「お父さん、お母さんの存在」は「優しく見守ってくれる人」であるという結果となりました。男子にとって「お母さんの存在」は、「優しく見守る人、褒めてくれる(認めてくれる)人、励まし勇気付けてくれる人、お手本になってくれる人」であることがわかりました。一方で、「お母さんの存在」は「叱ってくれる人」と約3割近い現役東大生男子が回答したことは印象的でした。

女子にとって「お母さんの存在」は「優しく見守ってくれる人、褒めてくれる(認めてくれる)人、友達のような人」であることがわかりました。

「お母さんの存在」の男女の違いとして、男子では「叱ってくれる人」と回答した人が多く、女子では「友達のような人」と回答した人が多いことが判明しました。

男女共に「お父さんの存在」は「優しく見守ってくれる人」が一番多い回答でした。男子で次に多かったのは「お手本になってくれる人」「褒めてくれる人」でした。女子で次に多かったのは「励まし勇気付けてくれる人」「お手本になってくれる人」でした。

「父親の存在」を「叱ってくれる人」と回答した現役東大生の数に男女の差はほとんどありませんでした。このことから、男子は、お母さんから叱られることが多い(多かった)ということがわかりました。男子は女子に比べると、一般的に乱暴なことや危険なことをすることが多く、接する時間の長いと思われる母親から叱られることが多かった(多い)ことが想像できます。

「お父さんの存在」と「お母さんの存在」を比較したところ、それほど顕著な差はありませんでしたが、「お母さんの存在」の方が、「褒めてくれる(認めてくれる)人」「友達のような人」の回答が多い結果となりました。逆に「お父さんの存在」に多かったのは、「お手本になってくれる人」「印象はない」という結果でした。

現役東大生にとって「お父さん、お母さん」は一番身近な大人であり、横でいつも「優しく見守ってくれる人」「褒めてくれる人」「お手本になってくれる人」である(あった)ことが判明しました。「褒めて認めて、見守ってあげる」ことが子供の成長に必要であると同時に、悪いことをしたときは「きちんと叱り」子供の「お手本になる」ことが親としてのぞましい姿であるといえます。

<調査を終えて>

今回の調査により、東大生が時には叱られながらも両親に優しく見守られ、認められて成長し、学力を高めていったことがわかりました。
この調査結果をまとめながら、我が家の3人の子供たちが幼い時の、「お母さん、みてみて!」という私を呼ぶ声を思い出しました。トランプを重ねて高く積み上げたトランプタワーであったり、積み木で作ったお城であったり、可愛い動物の赤ちゃんが流れているニュース番組であったり。そういう瞬間の感動や心の動きを共有して私に共感してもらいたかったのでしょう。子どもたちはいつも誰かに見ていてほしいと強く願っています。共感してくれることを望んでいます。後ろを振り返った時に、優しいお父さんお母さんが見ていてくれていること、見守ってくれていることを確認しています。
子育て中の保護者の方は大変お忙しくされていると思います。かつて子育てに忙殺していた私も、時に子供の声は煩わしいものでした。しかし、子供の「みててね」という言葉には、少し手をとめてにっこりほほえんで子供の方に心をむけてあげるようにしてあげてほしいと思います。
そのような時間の積み重ねが「お父さんお母さんはいつも見てくれている」という心の安定に繋がるのではないかと思います。誰かが見ていてくれている、見守ってくれている、そんな心の積み重ねが子供たちの健やかな成長を促し、学力を高めていく土台になるのではないかと思います。

 ひまわり教育研究センター
     所長 上田尚子

<まとめ>

• 現役東大生220人が一番多く回答したのは、「お父さんの存在」「お母さんの存在」共に「優しく見守ってくれる人」でした。
• 次に多かった回答は、「お父さんの存在」では「お手本になってくれる人」、「お母さんの存在」では「褒めてくれる(認めてくれる)人」でした。
• 現役東大生の男子の約3割が「お母さんの存在」は「叱ってくれる人」と回答しました。

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