計算ミスを減らす5つの方法。計算ミスが起こる理由と対策とは?

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計算ミスを減らす5つの方法。計算ミスが起こる理由と対策とは?

執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)

最終更新日 2023年05月31日

どれだけ注意をしてもなかなか減らない計算ミス。
なんとかして計算ミスを減らす方法はないものかと悩まれる方も多いことでしょう。

同じような悩みを当教室に通う子どもたちの保護者からもよく耳にします。
それほどまでに多くの人が計算ミスを減らす方法について模索し続けているのです。

このページでは、子どもたちの計算ミスを減らす方法について、なぜミスが起こるのか、その傾向と対策などについてさまざまな角度から解説します。

計算ミスはなぜ起こってしまうのか?
計算ミス1

計算ミスを減らすためには、なぜ計算ミスが起こってしまうのかを知ることが重要です。
計算ミスが起こってしまう理由にはいくつかの理由が考えられます。

自分の書いた文字が小さすぎて読み取れない

当教室に相談してきた親御さんのお子さまは、ミスがでやすい特性の強い子でした。

そのお子さまが計算ミスを起こしてしまう最大の理由が「自分の書いた文字が小さすぎて読み取れない」というものでした。

途中式などをしっかり書いているのに、文字が小さすぎる・字が汚すぎるなどで、後から読み返せないことは日常茶飯事。

答案に書いた文字も小さかったり汚かったりして、採点者が判読できないことや書いた当人がわからないなんてこともあったようです。

こちらのお子さまの場合は特性の強さもありますが、急ぐあまりに走り書きになってしまい、文字が判読できないようなことは誰にでも起こりうる問題かもしれません。

焦って読み飛ばしをしてしまう

ケアレスミスが多い特性をもつお子さまに話を聞いてみたところ、計算問題は数が多いので、時間内に解くために焦りがかなり出てしまうとのことです。

この焦りは字が小さくなったり汚くなったりするだけでなく、問題や数字の読み飛ばしにも大きな影響を与えるようです。

とにかく早く計算しようとすると無用な焦りを招いてしまうため、ゆっくり丁寧に計算することを心がけることが大切です。

計算は速く解くことよりも、正確さを重視しなければならない。
このことを子ども自身にもしっかりと理解させるようにしましょう。

見直しをすることが苦手

計算ミスを減らすためのもっとも手っ取り早い解決法は、問題を解いた後しっかりと「見直し」をすることです。
しかし子どもの中には、一定数見直しそのものが苦手な子もいるようです。

なかには、自分が解いた回答に自信があるため「なぜ見直しが必要なのか」と不満をもつ子もいます。

そのようなタイプは、いくら見直しの重要性を説いても理解を得ることは難しいかもしれません。

また、ケアレスミスが多いタイプの場合、見直しをしていてもミスを見落とす可能性もあります。他にも見直しのやり方が理解できていない子もいます。

【参考情報】ミスは減らせるか

【関連記事】計算を早くするための3つのポイント

計算ミスを減らすことで得られるメリット
計算ミス2

計算ミスを減らすことで得られるメリットには、

・自信がつく
・今後の学習によい影響を与える
・算数以外でも役立つ

などがあります。

算数以外でも役立つとは、中高校生になると数学以外の科目でも頻繁に計算をおこなうことが出てきます。
そのような際に、素早く的確な計算ができるスキルがあれば重宝するでしょう。

また、計算ミスを減らせれば、今後の学習にもよい影響を与えます。

とくに中学受験などでは、難しい大問を解くことよりも、計算問題で確実に点を取るように指導されるケースも珍しくありません。

「自信がつく」こと、これが一番大きなメリットになるかもしれません。
間違いが減るだけで、子どもの学習意欲は確実にアップします。

自信をつけることは、計算ミスを減らすだけではなく、新しい単元や学びに対し、意欲的に取り組める原動力になっていくでしょう。

【関連記事】計算が早くなるための5つの勉強法!計算力と暗算力を高めるコツ

計算ミスを減らす5つの方法
計算ミス3

計算ミスを減らす方法を5つ紹介します。
簡単に取り入れられるものばかりですが、習得に時間がかかるものもあります。

保護者がサポートしながらしっかりと見につけ、計算ミスを減らすようにしていきましょう。

数字や文字をていねいに大きめに書く

文字や数字の書き方のクセをなおすことは時間がかかります。
練習を繰り返すことは前提とし、最初は文字や数字を大きく書くことから意識させてみてください。

文字や数字をていねいにゆっくりと書くことを心がけることもポイントです。

テストなどではなかなか時間的な余裕が取れないかもしれませんので、普段の演習でしっかりと身につけられるよう保護者がサポートしてあげてください。

文字を大きく書く、文字と文字の間に余裕をもたせるなど、保護者が見本を書いて見せることで、視覚的な理解を促せます。

途中の式や計算過程をはしょらない

計算を早く解こうと焦るあまり、途中の式や計算過程をはしょってしまうことで計算ミスがおこることもあります。

文字や数字の書き方と同じく、ゆっくりていねいに書くことを意識させることからはじめましょう。

そこそこ成績のいいお子さんや、問題を解くことに自身のある子の場合、ついつい書き込みをせず頭の中だけで計算したり図式をイメージしたりしがちです。

その結果、予想だにしないようなケアレスミスを引き起こしかねません。
自分を過信せず、面倒でも手間を惜しまないことが計算ミスを減らすための近道ではないでしょうか。

見直しではなく解き直しを習慣づける

まずは見直しの重要性を繰り返し解き、自分を過信せず、時間に余裕があれば1度ではなく複数回見直すことも意識させましょう。

また、見直しのやり方が理解できていない可能性のある場合は、「解き直す」にシフトチェンジしてみてください。

見直すといわれると黙読を想像しがちです。
しかし解き直すとなれば、書くことが必要になるため見落としが防げます。

面倒や手間にはなりますが、頭の中だけで正誤を確認するよりも、計算ミスを減らす確率がぐんと高くなるでしょう。

計算ミスしたところを確認し傾向を知る

計算ミスを減らすために、まずは計算ミスした部分をリストアップしてみましょう。
リストアップを繰り返していくうちに、計算ミスを起こしてしまう自分のクセが見えてきます。

うっかり発生する計算ミスの傾向が見えてくれば、対策が可能です。
間違えやすいポイントを自覚することは、計算ミスを減らすことにつながっていくでしょう。

また、根本的な解法が理解しきれていない可能性を掘り出せる可能性もあります。

シンプルな解法や、これまでの学習を振り返る

計算ミスを減らすことに意識を向けすぎていると、根本的な問題に気がつかない可能性があります。
それが解法の理解ができているかどうかの問題です。

毎回さらっと解いていても、実はかなりの頻度で間違っている部分はないでしょうか。

そのような計算問題があれば、ぜひ一度教科書などを見直して、正しい公式や解法をチェックしてみてください。

根本的な公式の覚え間違いや理解不足などを放置してしまうと、どれだけ注意しても計算ミスを減らすことは難しくなります。
正しい知識をしっかりと叩き込みましょう。

【関連記事】小学生の算数の勉強法・・・まずこれから始めよう!

計算ミスを減らすことは大きなメリットがある
計算ミス4

「たかが計算ミス」と思うかもしれませんが、計算ミスを減らすことで得られるメリットは、子どもたちにとって大きなメリットをもたらしてくれそうです。

文字や数字の書き方を意識する、読み間違いや読み飛ばしの回避法を考える、見直しをしっかりと行なう。
この3点を今日から実行するだけでも、計算ミスを減らすことは可能です。

計算ミスを減らす方法は、コツコツとした積み重ねや、保護者のサポートが不可欠なものもあります。
しかし、計算ミスを減らすことで、今後の学習にもよい影響を及ぼします。
ぜひ挑戦してみてください。

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