発達障害についての当教室の指針

発達障害のお子さんをお持ちの親御さんへ

幼児教室ひまわり塾長の熊野です。

幼児教室ひまわりで学んでおられる保護者の方の約10%弱は、発達障害のお子さんをお持ちです。

実際、2022年12月の文部科学省の調査でも、「公立小中学校8.8%に発達障害の可能性」というデータが出ています。
(引用元:「毎日新聞」 2022年12月13日配信記事

ADHDや自閉症スペクトラムと診断されたお子さんもおられますし、グレーゾーンと言われているお子さんもおられます。

また、医療機関などにはかかっていませんが、「うちの子はちょっと変わっています」という状況の保護者の方もおられます。

そういう発達障害のお子さんをお持ちの方で、幼児教室ひまわりで学ばれたいという方に向けて、こちらのページを作成しました。

当教室の指針についてお伝えいたしますので、該当される方は、以下をご参考になさってください。

なお、以下の記述に関しては、あくまでも私の私見です。

私は医師ですが、当教室は医療機関ではありませんし、発達障害の程度によっても対応が変わってくるといえます。

以下の記述に関しては保護者の方の判断、責任のもとで捉えてください。

1.私たちが発達障害をどのように考えているか

まず大前提として、幼児教室ひまわりでは、発達障害のお子さんを「障害があって能力的に劣る」というようには考えていません。

そもそも人間には個性があり、優劣はつけられません。

そして何よりも、発達障害のお子さんには、特有の強みがあります。

偉人のなかには、発達障害の方は非常に多いですし、そもそも変わった人だからこそ、偉人になれると思います。

ただ、この強みを生かすためには、まずはお子さんの自己肯定感と好奇心をきちんと育ててあげることが必要条件になってくると思います。

発達障害のお子さんは、親御さんの望んでいないものに興味を持ったり、普段の身の回りのことができなかったり、映像に依存したり、周囲の人の気持ちがわからなかったりなど・・・色々なトラブルが発生しやすいです。

そのような状況なので、周囲から馬鹿にされることもよくあります。

そしてとても残念なことではありますが、先生にも、親にも叱られる機会が増えてしまいます。

また、せっかく興味を抱いても、それが親の望んでいないものであれば、否定されてしまうこともよくあります。

こんなことが続き、どうしても自己肯定感が低くなってしまったり、好奇心の芽を摘まれてしまう状況が多い状況にあります。

つまり、強みが上手に生かし切れないことがあるゆえに、社会で劣るような評価を受けてしまいがちなのだと、私は捉えています。

2.発達障害と医療、療育について

発達障害のお子さんをお持ちの親御さんは、

という分岐点に立たされることが多く、ある意味ここが最大の悩みの1つかもしれないと、私は思っています。

そしてこの問題をさらに深くしているのが、「医療従事者と教育者が、療育方面に力を入れていて、発達障害に対してマイナス思考である」という点だと思います。

ですから発達障害と診断された時点で、未来が真っ暗だと思ってしまわれる保護者の方はとても多いです。

今までとても教育熱心だったのが、急に弱気になってしまったり、ふさぎ込んでしまわれる方も多いです。

ただ、これは医療従事者の方と教育者(幼稚園の先生、小学校の先生)の立場になれば、仕方がないことだと思います。

今の日本の教育の目的は、「社会に適応できる人材を育てる」ということにあるからです。

このような目的のためには、発達障害をお持ちのお子さんは、とても対応しにくくなります。

授業中に立ち歩いたり、背筋を伸ばして授業を受けられなかったり、運動会に参加しなかったりという子は、それ自体が異常になってしまうのです。

また、興味が偏っていると、そもそも勉強には集中できません。

そのため、叱りつけられることが多くなったり、薬を投与したり、養護学校を勧められたり、加配を付けることを促されたり・・・という方向に向かいがちなのです。

さて、このように記載すると、「療育や治療は悪なのですか?」というふうにお感じになられるかもしれません。

そして実際、発達障害の支援をされている方の中には、「アンチ療育派」「アンチ投薬派」の方もおられます。

ただ、私はそのようには捉えていません。

療育については必要に応じて利用すべきであると思いますし、投薬に関しても、お子さんに合うのであればすべきだと考えています。

これは自分が医者だから、医療の肩を持っているわけではありません。

私が一番問題だと感じていることは、

「発達障害のお子さんの弱い部分を無くすことに集中しすぎるがゆえに、強い部分を伸ばすことをできなくなってしまっている」

という状況です。

実際、療育センターや病院に行くと、マイナスのことばかりを言われます。

そして、幼稚園や小学校でも、他のお子さんと比べて発達が遅れがちな部分もあります。

友達関係のなかでトラブルを抱えることも多々あります。

こんな状況が重なるので、「社会に上手に適応できない」「勉強が思ったように進まない」ということに意識が向いてしまいがちです。

しかし、このような状況は、発達障害のお子さんの知育という観点では、マイナスの方向に働いてしまうと私は思います。

その理由は2つあります。

1つめは、「お子さんの自己肯定感を下げてしまう」からです。

2つめは、「お子さんの強みを伸ばすことを忘れてしまう」からです。

つまり、お子さんの弱い部分を上手に補いながら、強い部分をしっかりと伸ばしていく考え方が重要だということになります。

ただ、ここが本当に難しいのです。

発達障害をお持ちの親御さんにとっては日々がとても大変なので、そこに悩殺されて、どうしても目の前のつらさに目がいってしまいがちです。

その結果、不安や焦り、時には怒りに心を支配されてしまうのです。

頭では分かっていても、心がついていかない・・・そんな状況になる場合が多いです。
(おそらくこの文章を読まれている方の中には、心当たりがある方も多いかと思います。)

では、そういう発達障害のお子さんをお持ちの保護者の方に向けて、私たちは何ができるのでしょうか。

3.幼児教室ひまわりができること

まず大前提ですが、私たちの教室は医療機関ではありません。
お子さんの療育や投薬ができるわけではないです。

そこに関しては、医療機関や療育センターの役割になりますのでご理解ください。

私たちができることは、「発達障害のお子さんの知育に関してのノウハウ」をお伝えする事です。

発達障害のお子さんには、たぐい稀な才能がある場合が多いです。

本当に好きなこと、興味があることにハマれば、とんでもない成功を収めることもあります。

自閉症スペクトラムでIQが150という場合もよくあります。
(なお、一昔前はこういうお子さんのことをアスペルガー症候群というふうに呼んでいました)

つまり、発達障害をお持ちのお子さんが、どうすれば学歴で成功できるのか、賢くなれるのかをお伝えするのが私たちの教室の役割です。

では、発達障害のお子さんをお持ちの方は、何を学べばよいのでしょうか。

お子さんの知育方法については、発達障害があっても、なくても、基本的に変わらないと考えています。

ですから、こちらのページで紹介している講座で学んでいただくことをオススメします。

ただし、追加で学んでいただきたいこともあります。

それは、「発達障害のお子さんの自己肯定感を高めるための考え方」「発達障害のお子さんの強みをどうやって生かすか」「どうやって学力を高めていくか」という部分です。

先ほどお話しましたように、発達障害の子供をお持ちの親御さんは、

「発達障害のお子さんの弱い部分を無くすことに集中しすぎるがゆえに、強い部分を伸ばすことをできなくなってしまっている」

という状況に陥りがちな場合が多いです。

そして、頭では分かっていても、心がなかなかついていけないという場合もあることをお話しました。

これは感情の問題であり、周囲の環境によりそうなってしまうのです。


では、この問題を解決するために一番大切なことは何でしょうか?

そのカギは、「エビデンス」だと言えます。


私たちの教室では、

・発達障害は諸外国ではこういうふうに捉えられています
・こんなふうに能力を伸ばしていけばよいですよ
・最新のデータはこうですよ

という部分を、論文やエビデンスという裏付けを持ってお伝えしていきます。

エビデンスがあれば、そこに安心感が生まれ、本当の意味で自信をもって教育を進めることができるのです。


だからこそ、専門の先生を招いてお伝えしています。

(開催したセミナーの様子は、活動報告ブログでもご紹介しています。)


ですから、幼児教室ひまわりの通常のコースを通して知育の方針をしっかりと学びながら、私たちの発達障害の専門のセミナーでで発達障害のお子さんと向き合う考え方を身につけていただく・・・そういう流れをオススメします。

ただ、新型コロナウイルスの影響により、対面セミナーを開催していません。2020年3月以降はオンライン講座とさせていただいています。

発達障害のお子さんを伸ばすための講座は、年に数回程度開催しております。

開催が決まりましたら、こちらのコーナーに掲載させていただきますので、ぜひ参考にしてもらえればと思います。


以上、発達障害のお子さんをお持ちの親御さんに向けて、私たちの考え方および幼児教室ひまわりの講座を受講される際のオススメの受講方法についてお伝えしました。

まとめますと、以下のようになります。

・発達障害がある、ないに関わらず知育の方針は同じなので、通常のコースを受講して頂いて知育について学んでいただく。

・それに加えて、発達障害専門の特別セミナーも受講していただくとより成果が期待できる。

ということになります。

このように記載すると、「発達障害の子供の場合は、学ぶことが多いなあ。大変だな。」と思われるかもしれません。

ただ、発達障害のお子さんは才能がある子が多いです。

そのかわり、能力を引き出すのも難しいし、親御さんの腕の見せ所だといえます。

そういう特別な子を育てていくわけですから、親御さんの側もしっかりと学ぶ必要があるとお考えになってくださればと思います。


私たちの教室では発達障害のお子さんをお持ちの親御さんもたくさん学んでおられます。

多くの方が変化を実感され、自信を持って子育てをされています。

そして、発達障害に関して豊富な知識を持つ優秀な先生とも提携し、あなたに最高の学びの機会をご提供します。

ここまでの内容をお読みになられて、私たちの考え方に共感頂ける方は、ぜひ受講していただければと思います。

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記事やメルマガと合わせて、子育ての参考になさってください。

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