5歳児の教育はどうすべき?5歳児の特徴や教育のポイントを解説!

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5歳児の教育はどうすべき?5歳児の特徴や教育のポイントを解説!

執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)

最終更新日 2023年05月31日

5歳児は社会性やコミュニケーション能力の発達など様々な能力が向上します。

5歳児の特徴をよく理解した上で、適切な教育を施すことで子どもの健全な成長をサポートできるでしょう。

今回は、5歳児の成長をサポートする教育について、5歳児の特徴や教育のポイントを解説します。

5歳児のお子さんをお持ちで、子どもにどう接すべきか悩んでいるご家庭はぜひ参考にしてください。

5歳児の身体的な特徴
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5歳児は、成長期にある子どもの中でも大きな身体的変化が見られます。
この年齢では、身長や体重が急速に増加していくのが特徴です。

まず、身長の伸びが著しいです。
令和元年度の厚生労働省調査によれば、5歳児の平均身長・体重は以下の数値が報告されています。

身長

5歳児の平均身長は約110cmであり、よりバランスの取れた体つきを持つようになるのが特徴です。

身体的な発達に伴い、筋力や運動能力も向上しています。
そのため、5歳児は走る、ジャンプする、跳び箱を使うなどより複雑な運動を行えるのが特徴です。
筋力の向上により体を動かすことが楽しくなってくるため、積極的にスポーツや遊びに参加するようになるでしょう。

これら5歳児の身体的な特徴を理解し、適切なサポートと教育を提供することが重要です。

5歳児の能力的な特徴
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5歳児の能力的な特徴として、以下の4つが挙げられます。

・社会性が身につき始める
・コミュニケーション能力が発達する
・理解力・記憶力が発達する
・言語能力が発達する

上記特徴を理解し、子どもに対して適切なアプローチを試みましょう。

社会性が身につき始める

5歳児は、社会性を身につけ始める重要な時期です。
他の子どもたちとの交流を通じて、協力したりコミュニケーションをとったりすることを学んでいきます。
友情や共感の概念が芽生え、グループでの遊びや協力的な活動に参加することが増えていくでしょう。

また、ルールやマナーの理解も進み、他人との関わり方における基本的な行動原則を学ぶのにも大切な時期です。

コミュニケーション能力が発達する

5歳児のコミュニケーション能力は大幅に発達します。
言葉を使って自分の考えや感情を表現でき、他人の意見・感情を理解し、適切な反応を示すこともできます。

コミュニケーションスキルの向上により、友達との関係を築き、意思疎通を図れるようになることも大きな特徴です。

一方で、コミュニケーション能力が向上する分、友達との衝突が多くなる時期でもあります。
ただし、親がトラブル解決のため無理やり仲裁してしまうと、せっかくのコミュニケーション能力向上の機会を失ってしまいます。

親は子ども同士の衝突に対して、子どもの意見を聞きアドバイスを与えるなどサポートに徹した方が良いでしょう。

理解力・記憶力が発達する

5歳になると複雑な指示やルールを理解し、それに従って行動できるようになります。
また、視覚的な情報や話された内容を覚えることにも長けてくるでしょう。

具体的には、以下の項目ができるようになります。

・曜日や時間の概念を理解できる
・論理的思考ができる
・「大きい」「小さい」などの比較ができる
・物事を長期的に記憶できる

こうした特徴から、学校で習う複雑な学習にも対応できるようになります。

そのため、5歳の段階から学習習慣を身につけることで、飛躍的に学力を向上させられるでしょう。

言語能力が発達する

豊富な語彙を持つようになり、文法や文章の構造を理解できるようになります。
自分の意見や感情を正確に表現するために、より複雑な文章を組み立てることも可能です。

また、物語を作ったり、朗読・説明したりすることも楽しめるようになります。
言語の発達によって他の人との交流をより豊かにし、さまざまな学習体験を通じて自己表現を広げられるでしょう。

一方、後述で詳しく解説しますが、言葉が達者になる分反抗的な態度を取るようになる時期でもあります。
子どもの反抗的な態度に対しては感情的にならず、「一時的なものだ」と考え受け流すことが大切です。

5歳児の教育で意識すべきポイント
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5歳児の教育で意識すべきポイントとして、以下の5つが挙げられます。

・自分で考える習慣を身につける
・大人がルールを守る手本を見せる
・小学校での生活を意識する
・楽しみながら勉強する
・絵本の読み聞かせをする

5歳児の子どもには上記ポイントを意識して、適切な接し方を心がけましょう。

自分で考える習慣を身につける

5歳児には自己主張や意思決定の力を伸ばす機会を与えることが重要です。
例えば、問題解決の場面を作り出したり、選択肢を与えて自分で選ばせたりすることで、自発的な思考や判断力を養います。

また、子どもが自分の考えを表現する機会を与えることも大切です。
積極的に質問を促したり、意見交換を行ったりすることで、子どもの思考力や表現力をスムーズに育めるでしょう。

上記の経験をさせるためには、積極的に人と関わる機会を設け、子どもに様々な経験をさせてあげることが大切です。

大人がルールを守る手本を見せる

5歳の子どもたちは大人の行動をよく観察し、模倣します。
そのため、親が日常生活でルールやマナーを守ることは、子どもにとっての良い手本となり、正しい規律意識を育めるでしょう。

例えば、食事の後片付けを子どもと一緒に行ったり、電車などの公共交通機関で一緒に静かにしたりするなど、子どもと一緒にルール・マナーを実践するのがおすすめです。
子どもは親のマネをして、自然と正しいルールやマナー感覚を身につけられます。

また、約束の守り方なども教えることで、人との信頼関係を上手に構築できるようになるでしょう。

小学校での生活を意識する

5歳児では、将来的に待ち受ける小学校での生活を意識させることで、スムーズに学校生活を送れます。

例えば、リーダーシップや協力プレイを強調したグループ活動に参加させたり、自分でお弁当を作る体験をさせたりすることで、自立心や学習態度を育てられます。

また、学校でのルールや時間管理の重要性についても理解させることで、スムーズに学校生活へ適応できるでしょう。

楽しみながら勉強する

勉強を早くに取り組ませたいご家庭も多いでしょうが、無理やり強要すると子どもに大きなストレスを与えてしまいます。

そのため、教材やアクティビティを通じて遊びながら学ぶことが効果的です。
例えば、ゲームやクイズを取り入れた学習を子どもと取り組むことで、勉強に「楽しい」イメージを持たせながら習慣化できます。

私自身も勉強に取り組む際、勉強にゲーム要素を取り入れて楽しく取り組んでいたことを覚えています。
例えば、あるお題に対して連想できる言葉を言った人が勝ちとなる「連想ゲーム」を親と一緒に取り組むことで、楽しく語彙力を身につけていました。

ゲームなど子どもが楽しいと思える要素を勉強に取り入れることで、勉強を遊び感覚で始められるためストレスも溜まりにくく、無理なく継続できます。
特に勉強が習慣化していない段階で、いきなり机に向かって教材に取り組むことは非常にハードルが高いです。

勉強を始めたての頃は、なるべく子どもが楽しく取り組めるよう勉強方法を工夫した方が良いでしょう。

絵本の読み聞かせをする

絵本は言語能力や想像力、感情の発達を促すために有益です。
読み聞かせを通じて子どもは新しい言葉を学び、豊かな世界に触れられます。
絵本に触れることで読解力や集中力が向上し、自己表現のスキルも育めるでしょう。

また絵本を通して、子どもが分からないことを質問し親が答えるなど会話を重ねれば、コミュニケーション能力の向上にもつながります。

5歳児は「中間反抗期」に気をつける
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5歳児の成長に伴って「中間反抗期」と呼ばれる時期を経験します。
5歳児は自立心を発揮する分、以下のような反抗的な態度を示すことがあります。

・指示しただけで口答えしてくる
・急に妹や弟へ意地悪をする
・嫌いな食事を「いらない」と言い、ふてくされる

子どもが反抗的な態度を見せる場合、理解と共感が重要です。
子供の感情や意見を尊重し「どうしたの?」と子どもの考えを聞いてあげましょう。
子どもの意見を聞き出し共感することで、子どもは親の愛情を感じられ、精神的に安定します。

中間反抗期は、子どもの成長と発達の一環です。
子どもの意見や感情を理解・共感することで、健全な発達をサポートできます。
一時的なものと受け止めながら、子どもと信頼関係を築きましょう。

身体的・精神的に大きく成長する時期
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5歳児は社会性の発達やコミュニケーション能力の向上など、身体的・精神的に大きく成長します。

教育の視点では、考える習慣を身につけさせたり、ルールを守る手本を示したりすることが重要です。

一方で、5歳児の成長には「中間反抗期」と呼ばれる時期もあります。
子どもの反抗的な態度に関しては感情的にならず、子どもの意見を聞き出し共感してあげることが大切です。

子どもの成長を見守りながら、コミュニケーションを通じて信頼関係を築き、健全な成長をサポートしてあげましょう。

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