子供の学習意欲、子供の学習習慣

お子さんを医者にするために役立つ情報

子供の学習意欲を高め、学習習慣を身につける方法

執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)

最終更新日 2018年10月05日

子供の学習意欲と学習習慣

幼児教室ひまわりでは、私が灘中学、大阪大学医学部を卒業した経験をもとに、子供を医者にするための教育法をお伝えしています。

子供の成績を伸ばすためには、勉強をすることが必須です。
さらには、もちろん勉強の仕方にもよるのですが、勉強を「継続」しなければいけません。

ただ、この「勉強の継続」というのが、小さなお子さんには難しい部分でもありますよね。
そもそも「継続」というものは、私たち大人でも難しいものです。

「継続は力なり」

と言われるように、継続することが大切なのはわかっています。
ですが、それを実行するのは難しいものです。
小さな子供には、なおさら難しいでしょう。

そこで今日は、子供の勉強を継続させるための方法をお伝えしたいと思います。

子供の勉強を継続させるには、

1.学習意欲を高める
2.学習習慣を身につける

大きくこの2つがあります。

一つずつ説明していきますね。


学習意欲を高める

学習意欲とは、「自ら学習をしようという意志」のことです。
子供の学習意欲が高まれば、自主的に勉強をしてくれるようになります。

ですがこの意欲を高めるためには、そもそもの動機が必要になります。
勉強をする動機ですね。

そして、この動機に関して一つ注意点があります。
それは、「動機」と「やる気」を混同しない。ということです。

これはとても大事なことなので詳しく解説しますね。

同じ意味で使われる言葉として、「モチベーション」と「テンション」があります。

本来は、「モチベーションが動機であり、テンションがやる気。」という意味でした。
それが最近の日本では、モチベーションもテンションも同じような意味で使われています。

しかし、このように混同してしまうと、親の、子供への接し方が、微妙に変わってきてしまうのです。

なぜかというと、子供の学習意欲が見えない時。

それが、

・テンションが低いからなのか
・モチベーションが無くなっているのか

それぞれ、適切な対応方法が変わってくるのです。

改めて違いを解説すると、

----------------------------------
・モチベーションとは?
----------------------------------

動機(理由)のことであり、あるいは「動機付け」のことです。

「モチベーションを上げたい」
「モチベーションを下げずに維持したい」

とよく聞きますが、動機(理由)が「上がる」、「下がる」というのは、本来ありえません。

これは、「テンション」と勘違いしているのです。

では、

----------------------------------
・テンションとは?
----------------------------------

「やる気」という意味での和製英語です。

テンションというのは「波」です。感情の波です。
上がる時もあれば下がる時もあるのです。

たとえば、こんなご経験はありませんか?

志望校の説明会に参加したり、著名人の講演会に参加したりすると、気分や意識が非常に高まります。

しかし数日経つと、その熱も収まってしまい、いつもの変わらない日常に戻ってしまう…

これは単純に、説明会や講演会に参加して、テンションが上がり、数日してその波が下がっただけなのです。
テンションは波なので、下がるのは当然なのです。

さて、ここまで、テンションとモチベーションの違いをお伝えしました。

それではこれらを踏まえて、親は子供にどう接すればよいのか?
その方法をお伝えします。

子供の学習意欲が見えない時。

その原因が

・テンションなのか?
・モチベーションなのか?

きちんと把握しましょう。

たとえば、

----------------------------------
テンションが下がっている
のであれば…
----------------------------------

テンションは波なので、下がったのであれば、上げることもできます。
テンションが下がっている状態とは、簡単にいうと「元気がない状態」です。

勉強に関することで元気がないかもしれないですし、勉強以外のことで元気がないかもしれません。
学校で何かあったのかもしれません。

このような、元気がなくなった原因を見つけるように接してあげましょう。
または、「刺激を与える」ことで、テンションを上げることもできます。

音楽を聞いたり、大きな声を出したり。

スポーツの試合の時に円陣になってみんなで声を出すのは、テンションを上げる効果があるのです。

このように、テンションが下がっているのであれば、テンションを上げることで、学習意欲を高めることができます。

次に、

----------------------------------
モチベーションを
見失っているのであれば…
----------------------------------

モチベーションとは、動機、または動機付けです。

テンションの波のように上がったり下がったりするものではなく、「有る」か「無い」かです。

「モチベーションが下がる」というわけではなく、「モチベーションが無くなる」あるいは、「モチベーションを見失う」という状態です。
この場合、親としては、「子供が学習をする動機」をきちんと把握しましょう。

子供が勉強をする動機には、次のような5段階になっています。

段階1 短期的な快楽のため
段階2 親に認められたい
段階3 友達や先生に認められたい
段階4 目標を達成する満足感
段階5 自分は勉強ができる子なんだ

このように、お子さんの段階に合わせて、動機を与えてあげましょう。
ご褒美を与えることも効果的です。

また、人にとってご褒美の本質は、認められることです。

お子さんにお菓子などのご褒美を与える際も、その行動をきちんと褒めてあげて、認めてあげましょう。

すると、形あるご褒美を求めているようで、実は、親に褒められる(認められる)ことを求めるようになります。
動機の段階を上げていくことを、意識してやってみましょう。

以上のように、

・テンションとモチベーションの違いを理解して、
・それぞれに合った対処法をしていくことで、

子供の学習意欲は高まっていくでしょう。

それでは次に、子供の勉強を継続させるための、「学習習慣を身につける」方法についてお伝えします。


学習習慣を身につける

継続において、習慣化というのはとても強力です。
勉強を習慣化させることができたら、子供は自主的に勉強を継続してやることができるでしょう。

なぜ、習慣化をするかというと、ネガティブな要素を排除するためです。
パターン化された習慣をすることで、その行動が当たり前となり、ネガティブな要素を気にしたり考えたりする暇がなくなる。というような状態になるのです。

勉強におけるネガティブな要素とは、

・勉強の集中が切れる
・勉強したくない
・勉強が嫌い

といった感情であったり、苦手な行動の部分です。

習慣化というのは、スポーツの世界でも同様の活用方法があり、「ルーティーン」とも呼ばれています。
野球のイチロー選手がよく例に挙げられますね。

イチロー選手は、バッターボックスに入る際に、いつも同じ動作をします。
この動作がルーティーンであり、習慣化なのです。
習慣化されたこの動作をすることで、ネガティブな感情を排除し、その打席に平常心を持って集中することができるのです。

これを学習にも応用して習慣化することができれば、子供はネガティブな要素を排除しながら、勉強に集中できるようになります。

学習の習慣化をするためには、次の3つのポイントがあります。

・時間
・場所
・最初のスイッチ

一つずつ解説しますね。


----------------------------------
・時間
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まずは、「勉強を開始する時間」を決めましょう。

・5時に起きて勉強をする
・20時から勉強する

というように、勉強の開始時間を決めておくのです。

特に勉強というのは、スタートが大事です。
スタートが定まっていないと、ダラダラ時間が過ぎてしまいます。


----------------------------------
・場所
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次に、場所も決めます。

自宅学習の場合は、家の中での勉強する場所を決めておきましょう。
ご家庭の事情もありますので、リビングなのか、勉強部屋なのかは、どちらでも良いでしょう。

それよりも、必ず場所は固定することをオススメします。

ただ、あくまでも勉強を開始する場所です。
集中が切れたりしたら、気分転換で場所を変えたりするのも良いでしょう。

スタートはとても大事ですので、勉強を開始する場所は固定して決めておきましょう。


----------------------------------
・最初のスイッチ
----------------------------------

ここまで、時間と場所の固定についてお伝えしてきました。

ただ、時間と場所を決めても、まだ習慣化ができない可能性があります。

・21時に(時間)
・勉強机に座った(場所)

でもそこから、「なかなかスタートのスイッチが入らない。」という状態になり得るのです。
勉強を開始できず、勉強机でしばらくの間、ぼーっとすることもあるのです。

このような状況もあり得るので、「時間」と「場所」に加えて、「最初のスイッチを入れる方法」というのも決めておく必要があります。

このスイッチは、それぞれ自分に合ったものを見つけていくと良いでしょう。

ちなみに私の場合は、まずは、

・最初の5分だけ集中する
・最初に簡単な計算を入れる
・最初に漢字のチェックをする
・前の日に間違った問題のチェックをする

という決め事をすると、スイッチが入りました。

学習時間も増えてくると、1日5時間も6時間も勉強するようになります。

そんな時、私は、

「あー、今日も6時間も勉強しなければいけないのか…」

というネガティブな気持ちになりました。

6時間という大変な「全体像」がわかっているので、その最初の一歩がなかなか踏み出せないのです。

そこで、その最初の一歩のハードルをグンと下げてあげるのです。

「今日1日6時間頑張る」というのは大変です。
ですが、「まずは最初の5分だけ集中する」というのであればとても簡単にやれそうな気がします。

すると、これがどうなるかというと…

やり始めて5分も経てば、集中力が研ぎ澄まされ、5分以上、勉強が続くようになるのです。

他にも、

・最初に簡単な計算を入れる
・最初に漢字のチェックをする
・前の日に間違った問題のチェックをする

というように、勉強の内容でも、より「簡単なもの」からスタートすると、継続して集中できたのです。

このように、最初のスイッチを入れるために、とにかく低いハードルを設定しましょう。

そんな「自分なりのスイッチの入れ方」を必ず用意しておきましょう。

これで、

・時間
・場所
・最初のスイッチ

の3つが揃いましたので、学習を習慣化させることができます。

そして、学習意欲については、

・テンションとモチベーションの違いを理解して、
・それぞれに合った対処法をしていくことで、

子供の学習意欲を高めていきましょう。

1.学習意欲を高めて
2.学習習慣を身につけて

子供の勉強を継続させることができれば、子供の学力もアップしていきます。

これらを是非、参考にしてみてください。


こちらのページでは、「子供の学習意欲を高める方法」「子供の学習習慣を身につける方法」というテーマについてお話しましたが、幼児教室ひまわりでは、お子さんを医者にするための教育法をメールマガジン(全国対応)を通じてお伝えしています。

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