苦手教科の克服方法について

お子さんを医者にするために役立つ情報

中学受験の苦手教科を克服する方法、伸びない原因の見つけ方

最終更新日 2026年05月27日

中学受験 苦手教科 克服 ヘッダー画像

記事執筆者:熊野貴文

こんにちは、幼児教室ひまわり塾長の熊野です。

これまで、灘中学・灘高校を経て大阪大学医学部へ進学した自身の経験や、家庭教師・教育相談の現場で多くの中学受験生を見てきた経験から、親御さんからさまざまな学習相談を受けてきました。

その中でも特に多いのが、「苦手教科をどう克服すれば良いのでしょうか?」「得意教科は伸びているのに、苦手教科だけが足を引っ張っています」「このまま苦手教科を放置して大丈夫なのでしょうか?」「苦手教科をどうするべきか?」といったご相談です。

実際、中学受験では苦手教科が一つあるだけで、模試や本番の総合点が大きく不安定になることがあります。特に4科目受験では、1教科の大きな失点が合計点にそのまま響きます。得意教科で多少カバーできても、苦手教科で大きく崩れると、合格最低点に届きにくくなることがあります。

そのため、教育熱心な親御さんほど「何とか克服させたい」「このままで大丈夫なのか不安」と感じられることも少なくありません。

【この記事で分かること】

  • 中学受験で苦手教科を放置すると危険な理由
  • 得意教科で「まだ大丈夫」に見えてしまう落とし穴
  • 苦手教科が伸びない子に起こりやすい共通点
  • 「算数が苦手」など、教科全体で考えてはいけない理由
  • 苦手教科の「どこで止まっているか」を見つける方法
  • 苦手教科を嫌がる・逃げる時の考え方
  • 「分かる感覚」を取り戻すための関わり方
  • 家庭教師など第三者を使う時に重要なポイント

ただ実際には、小学校4〜5年生くらいまでは、

・得意教科で偏差値がある程度取れている
・模試全体では大崩れしていない
・総合順位もそこまで悪くない

などの理由から、「まだ何とかなるかもしれない」と感じやすいことがあります。

しかし、小学校6年生になり、

・志望校判定
・過去問
・合格最低点

などが現実的になってくると、「苦手教科が思った以上に大きな失点になっていた」と感じるご家庭は少なくありません。

実際、中学受験では「苦手教科が気になっていても、得意教科でカバーできていることで、結果的に苦手教科から目をそらしてしまう」という状態になってしまうケースも少なくないのです。

特に中学受験では、学年が上がるほど内容が積み上がっていきます。そのため、苦手教科を放置すると、今の失点だけではなく、後半の伸び悩みにつながりやすくなります。

ただ一方で、苦手教科を克服できないからといって、単に「もっと頑張らせる」だけではうまくいきません。

実際には、

・なぜ苦手になっているのか
・どこでつまずいているのか
・どうすれば「分かる感覚」を取り戻せるのか

を整理しながら、少しずつ立て直していくことが非常に重要になります。

この記事ではこのあたりを整理していきながら、「中学受験の苦手教科をどう克服していくのか?」ということに関して触れていきます。

苦手教科は今すぐ克服しよう

中学受験では苦手教科を放置すると、後半で総合点が伸び悩みやすくなることが多いです。しかし実際には、多くのお子さんが苦手教科を後回しにしてしまいます。中学受験では苦手教科に対してやる気がないように見えるお子さんも少なくありません。

実際、私がこれまで家庭教師として多くの中学受験生を見てきた中でも、苦手教科を避けてしまう子には、かなり共通した傾向がありました。

それは、「得意教科の方が、勉強していて気持ちが良い」ということです。

得意教科では、「問題が解ける」「点数が取れる」「親にも褒められる」「自信が持てる」というメリットがあるため、勉強していて比較的前向きな気持ちになりやすいです。

一方で苦手教科では、問題が解けない、時間がかかる、点数が悪い、何をやっても伸びない感じがするなど、苦手教科そのものが苦痛になってしまうお子さんもいます。

すると、子ども自身も無意識に「できる教科をやりたい」「苦手教科は後回しにしたい」となりやすくなります。

これは決して珍しいことではありません。むしろ、小学生であれば自然な反応とも言えます。

そして、ここに中学受験特有の難しさがあります。それは「得意教科で、ある程度カバーできてしまう時期がある」ということです。

たとえば、

・算数は苦手だけれど国語で取れている
・理科が苦手でも4科目全体では悪くない
・偏差値はそこまで崩れていない

というような状態だと、「今すぐ苦手教科を最優先で立て直さなくても、まだ何とかなるかもしれない」と感じやすくなります。

実際、親御さんとしても「まずは得意教科を伸ばした方が良いのでは」「苦手教科ばかりやると本人の自信がなくなりそう」「そのうち点数があがってくるかも」と感じられることも少なくありません。つまり、得意教科があることで、苦手教科の危険性が見えにくくなることがあるのです。

ただ、中学受験では学年が上がるにつれて、内容がどんどん積み上がっていきます。そのため、小学校4〜5年生では何とか見えていた状態でも、小学校6年生になると、

・応用問題で点差が開く
・過去問で失点が目立つ
・総合点が安定しない

など、「苦手教科が受験全体の足を引っ張る状態」になりやすくなります。

中学受験 苦手教科 克服 本文2枚目


実際、私たちに寄せられる教育相談でも、「もっと早く苦手教科に向き合っておけば良かった」「得意教科で何とか見えていた時期に、危機感を持てなかった」というお話を伺うことは少なくありません。

だからこそ、苦手教科の克服では「子どもが苦手教科を嫌がる」ことだけを見るのではなく、 「得意教科で見えにくくなっていないか」を冷静に整理することが非常に重要になります。

特に中学受験では、「苦手教科を避けるほど、後半で苦しくなりやすい」という構造があることを、親御さんも理解しておくことが大切なのです。

それではここからは、実際にどのようにして中学受験の苦手教科を克服していけばよいのかについて、ポイントをお話していきます。

苦手教科は「どこが苦手なのか」を細かく分ける

苦手教科を克服する時、多くのご家庭が最初にやってしまいやすいのが、「算数が苦手」「国語が苦手」というふうに、教科全体で捉えてしまうことです。

しかし実際には、本当にすべてが苦手というケースはそれほど多くありません。多くの場合は「苦手教科の中の、特定の部分でつまずいている」ということがほとんどです。

たとえば算数が苦手なお子さんでも、

・計算はできる
・でも図形問題になると止まる
・文章題で式が立てられない
・速さや割合だけ極端に苦手

など、「どこで止まっているのか」はかなり違います。

国語でも同じです。「国語が苦手」と言っても、

・漢字はできる
・でも記述になると書けない
・読解スピードが遅い
・選択問題で迷いやすい

など、実際にはかなり細かく分かれています。

ここで重要なのは、「苦手教科」ではなく、「苦手な部分」を見つけるということです。

実際、苦手教科が苦しくなりやすい理由の一つは、「何が分からないのか、自分でも分からなくなっている」からです。

たとえば算数で毎回点数が悪いと、お子さん自身も「もう算数全部が苦手」と感じやすくなります。

すると、

・どこを直せば良いか分からない
・何から手をつければ良いか分からない
・やっても全部難しく感じる

という状態になりやすいのです。

実際、私が家庭教師として多くの中学受験生を見てきた中でも、苦手教科が伸びない子は「苦手の原因が曖昧なまま勉強している」ケースが多かった印象があります。

たとえば、私が以前見ていた中学受験生の中にも、「算数が苦手」ということでご相談に来られたお子さんがいました。

最初は親御さんも、「計算力が弱いのではないか」「算数そのものが向いていないのではないか」と感じられていました。

しかし実際に問題を一緒に見ていくと、計算ミス自体はそれほど多くありませんでした。むしろ止まっていたのは、「文章題で、何を求める問題なのかを整理する段階」だったのです。

たとえば速さの問題でも、何が分かっているのか、何を求めるのか、どの情報を使うのかを整理しきれないまま、とりあえず式を立てようとして止まってしまっていました。

つまり、「算数全体が苦手」というより、「文章題で条件を整理する部分」でつまずいていたのです。

中学受験 苦手教科 克服 本文2枚目


そこで、

・図を書いて整理する
・問題文に線を引く
・「何を聞かれているのか」を言葉で確認する

という練習を続けたところ、少しずつ「何をすれば良いのか」が見えるようになり、算数全体への苦手意識もかなり変わっていきました。

実際、中学受験ではこのように「教科全体が苦手」に見えていても、細かく見ていくと特定の部分だけで止まっているケースは少なくありません。

このケースも算数というよりは、問題の本質的な意図を整理するという点がネックとなっていたわけです。

ここで挙げた例と同じように、「図形の補助線だけ弱い」「割合の文章題だけ苦手」「記述だけ点数が取れない」など、どこが苦手なのかを細かく整理できると、改善はかなりしやすくなります。

これは実際、医学部受験でも同じです。

たとえば「英語が苦手」と感じていても、

・長文読解なのか
・英文法なのか
・単語力なのか
・速読なのか

これら1つ1つの状況によって、対策はまったく変わります。

つまり、苦手教科を克服するためには、「苦手」という感覚をそのままにしないことが非常に重要なのです。

特に中学受験では、学年が上がるほど勉強量も増えるため、「何となく苦手」のまま放置すると、どんどん立て直しが難しくなっていきます。

だからこそ、苦手教科を克服する第一歩は、「この子は何が苦手なのか」をできるだけ具体的に整理していくことなのです。これはお子さん一人でするのは少し難しい傾向にあるので、中学受験では親の関わり方が重要になることがあります。

苦手教科は「一人で克服しよう」としない

ここまでお話してきたように、苦手教科を克服するためには「どこが苦手なのか」を細かく整理することが非常に重要になります。

そして、その次に大切なのが「苦手教科を一人で何とかさせようとしない」ということです。中学受験では苦手教科そのものが大きなストレスになることも少なくありません。

実際、苦手教科になっているということは、「すでに授業についていけなくなっている状態」であるケースも多いです。

たとえば、説明を聞いても理解しきれていない、途中から分からなくなっている、問題の解き方が整理できていない、そもそも基礎が抜けているなど、「自分一人では立て直しにくい状態」になっていることがあります。そのため、苦手教科を勉強しないからといって、「とにかく頑張りなさい」「もっと自分で勉強しなさい」だけでは苦しくなりやすいのです。

特に小学生の場合は、分からない状態が続くこと自体がかなり大きなストレスになります。分からない時間が長くなるほど、「どうせやってもできない」「この教科は嫌だ」という感覚が強くなり、苦手教科を途中で投げ出すケースもあります。

実際中学受験の苦手教科では、「どうやらせるか」によって、お子さんの反応がかなり変わることもあります。だからこそ、「分かる感覚」を一度取り戻すことが非常に重要になります。

中学受験 苦手教科 克服 本文3枚目


実際、私自身も小学生の頃、国語がかなり苦手でした。特に記述問題では、「何を書けば良いのか」が分からず、かなり苦労した記憶があります。

その時、親と一緒に問題を読みながら、「なぜこの答えになるのか」「どこを根拠に書くのか」を一つずつ整理しながら特訓していました。

もちろん、最初から急に得意になるわけではありません。「もう自分には無理だ」と苦手教科を諦める前に、「少し分かる」「前より解ける」「できる感覚が出てくる」という小さな成功体験が積み重なることで、少しずつ苦手意識が変わっていったのです。

実際、家庭教師として多くのお子さんを見てきた中でも、苦手教科が伸びる時というのは、「分からない」から、「少し分かる」へ変わる瞬間ができた時でした。

だからこそ、苦手教科では、

・親が一緒に整理してあげる
・分からない部分を言語化する
・できた部分を確認する

など、見守りながら一緒に立て直す関わりが非常に重要になります。

もちろん、親御さんだけで対応するのが難しいケースもあります。実際、中学受験はかなり特殊な世界なので、「親が教えようとしても反発する」「説明が難しい」「家庭の空気が悪くなる」ということも少なくありません。

中学受験では、苦手教科を立て直すために家庭教師など第三者の力を借りることも有効です。その際には、できれば中学受験の特殊性をよく理解している人に教わることが重要です。中学受験を実際に経験している人や、長く中学受験指導に関わっている人であれば、問題の解き方だけでなく、小学生がどこでつまずきやすいかまで見えやすくなります。

たとえば大学生であっても、中学受験未経験の場合は、中学受験特有の解き方や思考プロセスを十分に理解できていないケースがあります。実際、中学受験は特殊な問題形式、独特の思考力、限られた時間での処理、小学生特有の理解段階など、かなり特殊な受験です。

だからこそ、苦手教科を立て直す時には「自力で頑張れだけ」では難しいことがあるということを、親御さんも理解しておくことが大切なのです。

本記事のまとめ:苦手教科の克服で大切なこと

ここまで、中学受験における苦手教科の克服について整理してきました。

実際、中学受験では苦手教科が一つあるだけで、総合点が大きく不安定になることがあります。

ただ一方で、小学校4〜5年生くらいまでは、

・得意教科でカバーできている
・全体順位はそこまで悪くない
・模試でも大崩れしていない

などの理由から、「まだ何とかなるかもしれない」と感じやすい時期もあります。そして気づかないうちに、苦手教科が後回しになってしまうケースは少なくありません。

しかし、中学受験では学年が上がるほど内容が積み上がっていきます。そのため、苦手教科を放置すると、今の失点だけではなく、後半の伸び悩みにつながりやすくなります。

特に重要なのは、「〇〇〇という教科が苦手」という概念で一括りにしないことです。たとえば「算数が苦手」と言っても、

・計算はできる
・でも図形問題になると止まる
・割合だけ苦手
・文章題で式が立てられない

など、実際には全体が苦手なのではなく、“苦手な部分”が存在しているケースがほとんどです。

だからこそ、「何となく苦手」のままにせず、「どこで止まっているのか」を細かく整理していくことが非常に重要になるのです。

そして苦手教科ほど、「自力で頑張れ」だけでは立て直しにくいことがあります。分からない状態が続くと、「どうせできない」「やっても無理」という感覚が強くなりやすくなるからです。

だからこそ、苦手教科では、

・どこで止まっているのかを整理する
・小さく分解する
・一緒に考える
・「分かった感覚」を取り戻す

というプロセスが非常に重要になります。

中学受験 苦手教科 克服 本文4枚目


実際、最終的に伸びるお子さんは「最初から苦手がなかった子」というより、「苦手から逃げずに、少しずつ向き合えるようになった子」であるケースが多い印象があります。中学受験では苦手教科から逃げるほど、後半で苦しくなりやすいこともあります。

得意教科を伸ばすことももちろん大切です。ただ、本当に大きな差になるのは「苦手教科にどう向き合うか」だったりします。

だからこそ、苦手教科を見つけた時は「そのうち何とかなるかも」と楽観的に見守るのではなく、「この子はどこで止まっているのか」を丁寧に整理していくことが大切なのです。

実際、中学受験では、苦手が見えにくい時期にどう向き合えたかが、後半の伸びに大きく影響することも少なくありません。


ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

今回お伝えしたように、中学受験の苦手教科は、「やる気がないから伸びない」という単純な話ではありません。

実際には、

・得意教科でカバーできてしまう
・まだ何とかなるように見える
・本人が嫌がるので後回しになる

などの理由から、苦手教科の危険性が見えにくくなってしまうことがあります。

しかし、中学受験では学年が上がるほど内容が積み上がっていきます。そのため、「まだ大丈夫かもしれない」と感じている時期に、どれだけ丁寧に向き合えたかが、後半の伸びに大きく影響することも少なくありません。

本当に大切なのは、

・この子はどこで止まっているのか
・なぜ苦手になっているのか
・どうすれば「分かる感覚」を取り戻せるのか

を整理しながら、一歩ずつ立て直していくことです。

当教室のメールマガジンでは、苦手教科の克服だけではなく、

・中学受験で後半に伸びる子の特徴
・教育熱心な家庭ほど起こりやすい無意識のズレ
・思考力や主体性の育て方
・「分からない」を放置しない関わり方
・医学部や難関大学へつながる学習習慣

などについて、実際の教育相談や受験指導の経験をもとに継続的にお伝えしています。

「このままの勉強の進め方で本当に大丈夫なのか整理したい」
「苦手教科から逃げずに向き合える子へ育ってほしい」

と感じられている場合は、きっと参考にしていただける内容があると思います。

子供を医者にするための厳選情報 無料メルマガの詳細を見る教室での授業に興味がある方へ 幼児教室ひまわりへ問い合わせをする
無料メールマガジン 無料メールマガジン

当教室ではSNSでも情報発信をしています。
記事やメルマガと合わせて、子育ての参考になさってください。

現在地:トップページお子さんを医者にするために役立つ情報