絵本の読み聞かせの効果を上げる2つの工夫

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絵本の読み聞かせの効果を上げる2つの工夫

執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)

最終更新日 2022年10月13日

絵本の読み聞かせの効果を上げる方法について、これまでに1万人以上の保護者を指導してきた私と、お子さんを東大理Ⅲ首席合格へと導いた当教室の上田先生の教育をもとにご紹介いたします。

幼児教室ひまわり上田尚子先生のプロフィール

絵本読み1

子育てにおいて、絵本の読み聞かせがとても大切だということは、多くの方がご存知かと思います。

具体的には、次のような効果が期待できます。

・楽しい時間を親子で過ごせる
・コミュニケーション力の土台になる
・言葉を教えることができる
・どこまでも広がる想像力を培える
・優しい心が育まれる
・周囲の世界を知ることができる
・親子の強い絆が育まれる
・人の話をきちんと聞けるようになる


ただ、このような効果があることを頭では理解できていても、
なかなか上手に読み聞かせができずに、悩まれている方もたくさんいらっしゃいます。

その理由は、大きく分けて2つあります。

1.わが子は、YouTubeやテレビなどの映像に興味を持つが、読み聞かせには興味を持ってくれない
2.読み聞かせをする時間が取れない


この2つが、絵本の読み聞かせをする際の主なハードルになっています。

そこでこちらのページでは、この2つのハードルを下げる方法をご紹介します。

映像に負けないくらいの楽しさを演出する
絵本読み2

それではまずは1つ目、

1.わが子は、YouTubeやテレビなどの映像に興味を持つが、読み聞かせには興味を持ってくれない

こちらに関してですが、お子さまが読み聞かせよりもYouTubeやテレビに興味を持つのは、
映像の方が、刺激が強くて読み聞かせよりも楽しいからと言えます。

これは考えてみれば、当たり前のことですよね。
であれば読み聞かせを、映像に負けないくらい楽しくするように工夫していきましょう。
お子さまにとって読み聞かせが面白ければ、興味を持ってくれるはずです。

今の時代はスマホが主流となっていますので、
映像とも上手に付き合っていかなければいけません。

では具体的に何をすれば良いか?

まず最初に、やってはいけないことからお伝えします。

それは、「映像を奪って、読み聞かせをしようとすること」です。

「YouTubeじゃなくて絵本を読みなさい!」
「さあ!タブレットをもう止めて絵本を読むよ!」

というように、映像を奪って読み聞かせをしようとすると、お子さまは反発をします。

子どもにとっては、
「自分の好きなものが奪われた」→「そんな絵本が憎い」
というような感情になり、絵本に興味を持たないどころか絵本を嫌いになる可能性もあります。

ですので、現時点で映像が好きなのであれば、まずはそれを認めてあげます。
「映像も楽しませてあげながら、読み聞かせも楽しませる。」ということをします。

具体的な方法としては、

・絵本を使って遊ぶ
・絵本は子どもと楽しむためのツール

という意識を持って、楽しさを演出する工夫をします。

「絵本の読み聞かせ」というと、「絵本の文字を読んであげる」と捉えている方もいらっしゃいます。

ですが、ただ絵本に書いてある文字をそのまま読むだけでは、
お子さまの年齢や状況によっては、「楽しくない」と感じることもあると思います。

ですので、あくまでも絵本は、「楽しむためのツール」と捉えてみましょう。
そうすれば、いろいろと楽しさを演出する工夫ができます。

たとえば、

・声の抑揚をつけたり、
・身振りなどを加えたり、
・声色をつけたりします。

こうやって演出をすると、お子さまが何かしらの反応をします。

その反応を見ながら、
「あ、わが子はこういうところが面白いと思うんだ。じゃあ、ここをもっと強めに表現してみよう。」
「あ、わが子はこういうお話が好きなんだ。じゃあ、このジャンルの絵本を増やしてみよう。」
というように、絵本の選び方や、読み方の工夫のアイデアも出てきます。

お子さまの反応を見ながら、より楽しい演出ができるようになっていきます。

このように、

・絵本を使って遊ぶ
・絵本は子どもと楽しむためのツール

という意識で、楽しさの演出をしていきましょう。

隙間時間に読んであげるような環境づくり
絵本読み3

次に2つ目のハードル、

2.読み聞かせをする時間が取れない

こちらについてですが、
たしかに、お子さまが小さな頃は、家事も忙しく、
なかなか読み聞かせの時間を取るのが難しい場合もあります。

このような状況の場合、どうすれば良いか?

まずは、
「長めにきちんと時間を作り、読み聞かせをする」と考えるのではなく、
「短く隙間時間でも良いので読み聞かせをしてあげる」と考えてみましょう。

絵本の読み聞かせの重要性を理解しているので、
「なんとか読み聞かせの時間をしっかり作らなきゃ!」
「1日5冊以上読まなきゃ!」
という気持ちが強くなってしまう親御さんも多いと思います。

そうなると、「きちんと長い時間を確保しよう」と考えてしまうため、
なかなかその時間を作ることができなくなってしまいます。

ですが、先ほどもお伝えしたように、絵本の読み聞かせは、親子で楽しむものです。

絵本の重要性を理解することはとても素晴らしいことなのですが、
「親子で楽しむ」という本来の目的は見失わないようにしましょう。

ですので、
「短く隙間時間でも良いので読み聞かせをしてあげる」
という気軽な気持ちで取り組むのが良いと思います。

実際、絵本を読んであげるのは、5分くらいでもできますし、
すでに読んだことのある本であれば、「続きはあとでねー」と伝えて、ちょっと中断しても良いと思います。

あるいは、家事と家事の間や移動中の電車の中などの、隙間時間に読んであげても良いです。

たとえば幼児教室ひまわりの上田先生は、
お出かけをしたりする時でも、お子さまのバッグの中に好きな絵本を入れておき、
いつでも読めるようにしていたそうです。

もちろんお外では、家の中のように読めないのですが、
小さな声で読んで、ちょっと大きめの身振りで表現したり、
絵だけを見せてリアクションしてみたり、
状況に合わせて、可能な限り楽しさの演出を工夫することができます。

このように、
「短く隙間時間でも良いので読み聞かせをしてあげる」という意識を持っていると、
限られた時間の中でも、お子さまに読み聞かせを十分にしてあげることができるでしょう。

絵本で楽しむ時間を作ることが重要
絵本読み4

以上、こちらのページでは、
「絵本の読み聞かせにおけるハードルを下げる方法」をご紹介しました。

1.わが子は、YouTubeやテレビなどの映像に興味を持つが、読み聞かせには興味を持ってくれない

というハードルについては、

・絵本を使って遊ぶ
・絵本は子どもと楽しむためのツール

という意識を持って、楽しさを演出する工夫をします。

2.読み聞かせをする時間が取れない

というハードルについては、
「短く隙間時間でも良いので読み聞かせをしてあげる」という意識を持って、
隙間時間を活用して、絵本で楽しむ時間を作るようにします。

ぜひ、実践してみてください。

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