子供への早期英語教育は必要?メリットからおすすめの学習方法まで紹介
執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)
最終更新日 2022年10月14日
近年グローバル化に伴い、日常生活やビジネスの多くの場面で英語が用いられるようになり、英語学習の重要性が増しています。
そんな中、早い段階から子どもに英語教育を受けさせるご家庭が増えています。
しかし、早期から子供に英語教育を受けさせる必要があるのか疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?
そこでこちらのページでは、子供への早期英語教育について詳しく紹介していきます。
早期英語教育のメリットからおすすめの学習方法まで紹介していきますので、
わが子に早い段階で英語教育を受けさせたいと、考えている方はぜひ参考にしてみてください。
日本の英語教育の現状
まずは、日本の英語教育の現状について解説していきます。
グローバル化が進み、英語の重要性が増していく中で、
日本の英語教育はここ何十年も大きな変化がなく、従来の読み書きを中心とした英語教育が続けられてきました。
しかし、2020年に入り日本政府が新しい学習指導要領を導入したことで、
英語教育も大きな変化を見せています。
具体的には小学校3年生から英語が必修となりました。
元々は2008年度から小学校5〜6年生のみを対象としていましたが、
より早期から英語学習に取り組めるようにカリキュラムが変わっています。
さらには、2020年度から小学校5〜6年生で行っていた英語教育の内容も変わり、
他の教科と同じように、教科書などの教材を用いて学習し成績をつける教育方法が実施されています。
早期から英語教育を行うメリット
それでは次に、実際に早期から英語教育を行うメリットについて解説していきます。
具体的には以下の点がメリットとして挙げられます。
・英語が身につきやすい
・英語への抵抗が生まれにくい
・ネイティブの発音を習得しやすい
一つずつ解説していきます。
英語が身につきやすい
1つ目は英語が身につきやすいというメリットがあります。
特に6歳くらいまでの幼児期に関しては、実際に周囲の人の話し声を聞く中で、
言葉を真似ようと口を動かしながら言語習得していきます。
そして、学習能力に関しては、
スポンジのように非常に吸収しやすい脳の状態となっています。
理由としては、幼児期では人間の成長過程において、最も脳細胞が活発に形成されていく時期だからです。
脳細胞の数は年齢を経ていくにつれて減少していく傾向にあります。
よって、幼児期に英語を学習することによって、効率よく英語を習得することができ、高い学習効果が期待できます。
英語への抵抗が生まれにくい
2つ目のメリットは英語への抵抗が生まれにくいという点です。
英語学習は学校教育を中心に「勉強して身に付けるもの」というイメージが日本人についています。
難しい文法などを学んだりするため、英語が楽しくないものと捉えられがちです。
一方で早期から英語学習に取り組んでいる子どもは、コミュニケーションを中心に学習するため、英語は話すためのものと捉えるようになりなります。
実際の学習も、アニメや音楽などを通して英語を習得することで、
英語を楽しく学ぶことができ、英語の学習に対する抵抗が生まれにくくなります。
ネイティブの発音を習得しやすい
3つ目のメリットはネイティブの発音を習得しやすいという点です。
幼児期では耳からの情報を吸収しやすい時期ともいえます。
日本人が普段使わない発音やアクセントを多く用いる英語では、
日本語だけに慣れてしまった段階でネイティブな発音を習得しようとすると、
どうしても英語自体を聞き取りづらく、英語の発音やアクセントに慣れることにも苦労してしまいます。
しかし幼児期では、英語の発音やアクセントを聞き分けやすいため、
ネイティブに近い発音を手に入れられる可能性が高くなります。
将来コミュニケーションを英語でとることを考えた場合、
ネイティブに近い発音で習得できた方が、スムーズに英語での意思伝達を行いやすくなります。
【関連記事】英語の早期教育はどうするべきか?
おすすめの英語学習方法
では次に、早期英語学習を行うにあたり、おすすめの学習方法について紹介します。
具体的には以下の学習方法があります。
・英語の歌やアニメの活用
・英語教材の利用
・英会話教室
・オンライン英会話
一つずつ解説していきます。
英語の歌やアニメの活用
1つ目が英語の歌やアニメなどを活用する方法です。
子供は歌を歌うことやアニメを見ることなどは大好きです。
子供と一緒に洋楽を歌ったり、英語のアニメを見ながら、英語を覚えていきましょう。
特に歌に関しては、英語の歌を歌うことで自然とネイティブな発音を手に入れやすくなります。
発音が良くなれば自然と英語も聞き取りやすくなるため、 繰り返し歌ったり、
アニメのセリフを喋ったりすることで、ボキャブラリーも強化できます。
英語教材の利用
英語教材を利用するというのが2つ目の方法です。
最近では子供向けに作られた、家で遊びながら英語を学べる教材が多数出ています。
具体的には、アニメーションのキャラクターと一緒に学ぶことができる教材やカードなどのゲームで自然と英語を習得できるような教材があります。
こういった教材を用いることで、親が英語を話すことができなくても、子供の英語力を伸ばすことができます。
英会話教室
3つ目が英会話教室に通うという方法です。
英会話教室では、楽しみながら英語を学習できるように、ゲームやダンスなどを学習方法の一環として取り入れています。
教室によっては、外国人の講師と交流することができるため、 外国の異文化を学びながら英語を習得できます。
また、一緒に学習する友達ができるのも大きなメリットです。
友達同士で英語を話すことで、より英語力を高めることもできます。
オンライン英会話
4つ目がオンライン英会話を利用する方法です。
オンライン英会話では実際に教室に足を運ぶ必要がなく、自宅でレッスンを受けることができます。
また、値段も英会話教室と比べると比較的安い傾向にあります。
子どもの送り迎えなども必要がないため、共働きなどで忙しいご家庭にはおすすめな学習方法です。
子供の英語教育における注意点
それでは最後に、子どもの英語教育における注意点について解説していきます。
具体的には以下の点に注意して英語教育を行っていきましょう。
・遊びを取り入れる
・親も一緒に取り組む
・長い間継続していく
一つずつ解説していきます。
遊びを取り入れる
早期から英語教育を行う際には、学習に遊びを取り入れていきましょう。
子どもが好きなものを英語と紐付けることで、子どもの英語学習のモチベーション向上が期待できます。
例えば、本が好きな子なら英語の絵本を読んであげたり、歌が好きな子は英語の歌といったように、お子さまが好きな遊びで英語を学んでいきましょう。
他にも、フラッシュカードのような英語を使ったゲームなども取り入れれば競争要素もあるため、よりお子さまのモチベーションを引き出しやすくなります。
親も一緒に取り組む
子どもの英語教育には親も一緒に取り組むことが大切です。
お父さんやお母さんが楽しく一緒に取り組んでいれば、お子さまも楽しさを感じやすくなります。
先ほど紹介した遊びも、親子で一緒に絵本を読んだり歌ったりすることで、よりお子さまが楽しんで英語に触れることができます。
ただし、親御さんが一方的にやりたいことを押し付けるような形は避けましょう。
お子さまが負担を感じないよう工夫していくことが求められます。
長い間継続していく
英語教育では長い間継続することが重要となります。
特に子どもが成長するにつれて、学校の行事や習い事が増えたりするため、
英語に触れる時間が減ってしまうというケースも多くなってきます。
英語の勉強を途中でやめてしまうと、せっかく早い段階から英語教育を行ったとしても、
その内容を忘れてしまう可能性があります。
早期英語教育の効果を高めるためにも、長期間にわたって英語を学習できるような環境を整えていきましょう。
子どもが楽しいと思えるような最適な英語学習
早期から英語教育を行うことで、英語に対する抵抗を感じにくくしながら、効率的に英語を習得することができます。
英語学習には様々な方法がありますが、ご家庭の状況に合わせて、お子さまが楽しいと思えるような最適な英語学習方法を選んでいくことが重要です。
英語学習に遊びを取り入れるなど工夫を行って、早期から英語を習得できる環境を整えていきましょう。
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