小学生の勉強法・・・トップレベルの子はこうしている!

お子さんを医者にするために役立つ情報

小学生の勉強法について、医者を目指すには・・・

執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)

最終更新日 2022年10月10日

「小学生の学力を上げるオススメの勉強法」について、灘中学、大阪大学医学部に合格した私と、わが子を東大理III首席へと導いた当教室の上田先生の体験をもとに、小学生の勉強法をご紹介いたします。

幼児教室ひまわり上田尚子先生のプロフィール

小学生からは、勉強が子供の生活の一部となる
小学生勉強法1

小学生から本格的に授業が始まり、テストが行われるようになります。
「勉強」が「やらなければいけないこと」になり、子供の生活の一部になるのです。

また、テストの点数によって順位が決められるため、初めて他人と自分を比較する経験をする子もいるでしょう。
このような「現実」を知ることで、小学校の生活を楽しめなくなることもあります。

逆に、勉強が得意になれば、小学校だけでなく、中学や高校などの今後の学生生活も楽しく過ごせるようになります。

そこで今回は、上田先生の実践していた教育をもとに、小学生の学力を最大限に高めるためのオススメの勉強法をご紹介します。


小学生の学力を上げる勉強法3選
小学生勉強法2

まずは上田先生が実践していた、学力を高めるオススメの勉強法をご紹介します。

上田先生は3人のお子さまは、長男が東大理Ⅲ首席合格、次男が京都大学医学部合格、三男が東大理Ⅲ合格しています。

ただ、上田先生が実践していた子育ては、スパルタ教育や詰め込み教育のようなものではありません。
どのようなご家庭でも実践できるものです。

「わが子の学力を高めたい」と思っている全ての親御さんにオススメの方法です。

それが、こちらの3つです。

1.小さい頃から「勉強はあなたの仕事」と伝える

小学生になると、授業やテストが始まります。「勉強が当たり前」という生活が始まります。
ですので、そのことをきちんとお子さんたちに説明しておきましょう。
上田先生は普段からお子さんたちに「お父さんは私たちのためにお仕事を頑張っている。私はあなたたちの教育をすることがお仕事。あなたたちは勉強することがお仕事。」ということを伝えていました。

勉強を「特別なこと」と思っている親御さんが多いと思います。
親御さん自身が学生時代に勉強に対して苦手意識を持っていると、どうしても「勉強は嫌なこと」というような特別な感情を持っています。

ですが、勉強は特別なことではなく、歯磨きやお風呂に入ることと同じで、「毎日の習慣」の一つという認識を持ちましょう。
毎日やることが当たり前という認識を持ってお子さんにも伝えていけば、勉強が特別なことではなく、やることが当たり前という状態になっていきます。

2.学習計画を立てて、やるべきことを明確にする

小学生はまだ、計画を立てることができませんので、親御さんが中心となって学習計画を立てあげます。
毎日やるべき勉強を明確にしておけば、お子さんも勉強に取り組みやすく、自然と学力が上がっていきます。

この時、いきなり長い時間取り組んだり、難しい問題に取り組んだりする必要はありません。
最初は1日15分程度で良いので、できるだけ解ける問題を取り組ませ、習慣化できるようにしていきます。

3.子供に自由を与える

学習計画を立てて、やるべき勉強を明確にさせれば、それ以外の時間は自由にさせてあげます。
「やるべき勉強をすれば、それ以外の時間は好きなようにして良い」というメリハリをつけます。
小学生のころは、お友達と遊んだり、ゲームをしたりなど、やりたいことがたくさんある時期です。
「好きなことやりたいから」という理由も、勉強に取り組む立派な動機となります。

以上、小学生の学力を上げるオススメ勉強法3選をご紹介しました。

小学生の勉強に対して親が絶対にやってはいけない3つの注意点
小学生勉強法3

それでは逆に、小学生の勉強に対して親が絶対にやってはいけないことをご紹介します。

1.好きなことを奪うこと

先ほど、オススメの勉強法として「自由を与える」とお伝えしました。
その逆で、自由を奪うこと、つまり子供の好きなことを奪うと、子供は反発してしまいます。

たとえば良くあるパターンが、好きなことをしている時に「いつまでも遊んでいないで勉強しなさい!」と言ってしまうことです。
このような言い方をすると、「勉強=好きなことを奪うもの」という認識となり、勉強に敵意を抱き、勉強を嫌いになってしまいます。

そのため、「やるべき勉強をしたら好きなことをして良い」(好きなことを奪っていない)ということを伝えるようにしましょう。

2.「勉強しなさい」と命令をすること。

子供に限らず大人もそうですが、人は命令をされて良い気分はしません。
「勉強しなさい」と命令をしても、子供は勉強しないどころか、勉強を嫌いになってしまいます。

命令をして勉強を強制するのではなく、子供が自発的に勉強する仕組みを作るようにします。

たとえば、学習計画を立てておけば、今日やるべきことは明確であり、親子で共有できます。
その状態であれば、「勉強しなさい」という“命令”ではなく、「今日は何の勉強するんだった?」「今日は何時から勉強する?」という“確認”の声かけになりますので、子供は嫌な気分にはなりにくくなります。

3.勉強しないわが子に対して決めつけをすること

「わが子がなかなか勉強をしてくれない」と悩まれる親御さんの多くは、お子さんに対してネガティブな決めつけをしているケースが多いです。

ネガティブな決めつけというのはたとえば、「集中力がない」「落ち着きがない」「自主性がない」というような「○○がない」という負のレッテルを貼ってしまうことです。

ただ、そのようにネガティブな決めつけをしてしまうと、親御さん自身もお子さんをネガティブな見方をしてしまいますし、そんな目で見られるお子さんも気分は悪くなってしまうでしょう。

そもそも、子供というのは未熟なものです。
「できないのが当たり前」という意識を持ち、「○○がない」と決めつけるのではなく、「○○がまだ育っていない」と認識し、ここからどう育ててあげるか?という前向きな見方をするようにしましょう。

以上、小学生の勉強に対して親が絶対にやってはいけない3つの注意点をご紹介しました。

それではここからはもう少し踏み込み、将来、医者になるためにはどのような勉強をすべきか?についてお伝えします。


捨て問題を解ける学力を付ける子の思考回路とは?
小学生勉強法4

医者になるためには、普通の人がやらないような勉強法を実践する必要があります。
なぜなら、「他の人が明らかに間違う問題」も解かなければならないからです。

たとえば、私が卒業した大阪大学に関して・・・理学部や工学部などの「普通の難易度の学部」なら数学で5問中2問半解ければ合格ラインに立つことができます。
しかし、医学部の場合は、「5問中4問正解、残りの1問は部分点半分」が合格ラインになります。
つまり、普通の学部の子が絶対に間違うような捨て問題でも、正解しなければなりません。

「多くの生徒が間違ってもあたりまえの捨て問題」を確実に回答しなければならないというのは、非常に高いレベルの学力が必要です。
そして、そんな習慣は小学校の勉強から身につけていく必要があるのです。

小学生の勉強法についてお話する前に、まずは実際にどんな点が違うのかを、お伝えしていきましょう。
(お子さんが将来、中学生や高校生になった時を想像して読んでみてください)

医学部に合格するレベルの学力を手に入れるためには、「物事の本質を理解する能力」が必要になります。

たとえば、大学受験の数学の単元のなかに、「微分・積分」というものがあります。
多くの生徒さんは、「公式を覚える」ということから始めていきます。
しかし、医学部に合格するレベルの生徒は、「そもそも微分や積分は、何のために存在しているのだろうか?」ということから知ろうとします。
公式を覚えるだけの勉強法では、パターンに当てはまる問題を解くことができますが、
本当にレベルの高い想像力を必要とする問題には、まったく歯が立ちません。

また、問題集を説くときも、その思考はまったく異なります。
普通の子は、問題集で間違ったとき、「同じパターンの問題で間違わないようにしよう」と考えます。
これに対して医学部に合格するレベルの子は、「そもそもこの問題は、どういう知識を問いたかったのか?」とか、「この問題を間違うとすれば、どういう点が理解できていない場合なのか?」ということを考えます。
「1つの問題から、必要な知識や、その背景までを考察する」という勉強法をとることによって、深い思考力を培うことができます。


小学生からの親の働きかけが重要です
小学生勉強法5

ここでご紹介しましたように、将来医者になるためには、「ただ単に暗記するだけではなく、より本質的な理解をする」という勉強法をとることで、難しい問題にも対応できる能力を身に付けていくのです。

このような習慣をつけるためには、小学生の頃からから母親がそのことを教えてあげる必要があります。
「今、〇〇〇ちゃんが間違った問題、どんなことが言いたかったのかな?」とか、「今の問題、正解出来たけど、どんな人が間違うのかな?間違う人は、どこでつまずくのかな?」というように親御さんが聞いてあげるようにすると、普段からそのように考える癖がつきます。


まず大原則として、小学生のお子さんの受験勉強の際には親が一緒に付き添ってあげることが必須と言えます。
灘中学に合格した生徒の保護者の方の大半は、小学生のころに子供を一緒に勉強し、勉強法をみっちりと教えてあげています。

小学校4年生までは親が家庭教師のように、子供に勉強法を教えていきます。
そして、小学校5年生以降は、子供が自分で勉強をするので、親はサポーター役として子供の勉強を応援します。
暗記カードを作ったり、問題集のチェックをするのを親が手伝ってあげるようにしてください。


また、問題集を解く際には、「間違った問題のみを集中して取り組む」ということが非常に大切です。お子さんの問題を解かせる際には、「正解した問題と、間違った問題の両方をやらせる」というのは時間を無駄にします。
お子さんが学びがあるのは、間違った問題を解けるようになったときだけです。
正解した問題を何度解いても、学力アップにはつながらないので注意が必要です。


学力を早くアップさせるためには、「模擬試験をきちんと見直す」ということを優先すると良いでしょう。間違った問題をもう一度見るのは嫌なものですが、間違った問題は学力をアップさせるための宝物と言えます。
「間違った問題を集中的に学習する」というのは小学生の勉強法の基本となりますので、模擬試験に関しては、学力のチェックに終わるのではなく、学力アップの教材としてもしっかりと活用することが大切です。


以上、今回は、小学生の勉強法についてお話しました。

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