子育てが大変だと感じる時の対処法

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子育てが大変だと感じる時の対処法

執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)

最終更新日 2018年10月13日

子育て大変

幼児教室ひまわりでは、私が灘中学、阪大医学部を卒業した経験をもとに、子供を医者にするための教育法を指導しています。

私の教室に通われる方からは、主にお子さんの教育方法について、相談をお受けしています。
ただ教育方法以外にも、親御さんご自身のお悩みや相談をお受けすることもあります。

その内容というのが、

「子育てが大変です」
「精神的にまいってます」
「周りに当たってしまいます」

というような、精神面に関してのご相談です。

お子さんに対しての教育はもちろん大切ですが、親御さんご本人の体調や精神状態も、とても大切なことです。

親が倒れてしまっては、元も子もありませんからね。
実際に体調を崩されたり、うつ病になってしまった方も、私は見てきました。

そのため、ご自身の身体と心のケアも、きちんと意識しなければいけません。

そこで今回の記事では、「子育ては大変」とお悩みの親御さんへ、不安を軽減させる考え方をお伝えしたいと思います。

不安を軽減させる方法もいくつかあるのですが、今回は「愛情」という点に絞ってお伝えしたいと思います。

愛情に関しては、次の2つに分けてお伝えします。

1.自分の愛情を高める
2.子供の2つの欲求を意識する

それでは一つずつ解説しますね。


1.自分の愛情を高める

子育てに悩む親御さんに多い傾向が、「自分のことが嫌になる」という状態です。

子供のことが大好きだったのにいざ子育てをしてみると、

・子供に感情的に怒ってしまったり
・手を上げてしまったり

ということが実際に起きてしまうのです。

すると…

「自分は本当に子供のことが好きだったのだろうか。。。」
「自分はダメな人間だったんだ。。。」

というように、自分自身を否定してしまいます。

ですが、親がこのような状態では、お子さんに十分な愛情を注ぐことはできません。
親自身が自分を否定してしまうと、それがそのままお子さんに移ってしまうのです。
「自信のないお子さん」に育っていくかもしれないのです。

そのため、親としてはこの状況を、乗り越えなければいけません。

では、どうすれば良いか?

それは、「これは”当たり前”。私だけではなく皆”同じ”。」ということを認識するのです。

そもそも子育てというのは、「できない」ことは当たり前です。

一人目のお子さんであれば、お子さんが出来て初めて自分が「親」になります。
「親年齢」に関しては、我が子と同じ年齢なのです。

それはつまり、親は子供と一緒に成長していくものであり、最初はできなくて当たり前なのです。

ですがどうして、「自分はできない」と自己否定をする親御さんがいらっしゃるのか?

それは、「自分以外の周りの人はできている」と思い込み、周りと自分を比較してしまうからです。

先ほども言いましたが、「できない」のが当たり前なのです。
つまり、周りの人もできていません。

周りの人ができているように見えるのなら、本当の姿を見せていないだけです。
自分と同じように、自己否定をしている可能性もあるのです。

これは子育てに限りませんが、私たちが不安になる時というのは、「敵」が得体の知れないものの時です。

・先の見えない将来
・正解がわからない現実

のように、「敵」がわからないので人間は極度に不安に陥ります。
ですので、敵の正体がわかっていれば、不安は軽減されるのです。

だから私は、親御さんの不安を軽減させるために

・私自身が歩んできたプロセスを元に、明るい将来を明確にしています。
・実際の現実の正解を、正直にお伝えしています。

私はこれまでに、数千人の親御さんの相談に乗ってきました。
そんな私だからこそ、「最初からうまくできている親は一人もいない。」ということがわかりました。

これは一つの「正解」として、まずは認識しましょう。

その認識ができれば、「自分のことが嫌になる」という自己否定の状態を、乗り越えることができるでしょう。

次に意識していただきたいのが、「愛情というのは、高いところから低いところに流れる」ということです。

そのため、

・自分への愛情
・自分のことを大切にする

という気持ちを高めておくべきなのです。

そうでないと、親から子供へ愛情が流れていかないのです。

親御さんの中には、「自分のことよりも子供のことを最優先に考える」という方がいらっしゃいます。

この気持ちはわかります。

ただ、これが行き過ぎて、「自己犠牲」になることは、絶対に避けなければいけません。
自分を犠牲にして子供を育てることは、子供のためにはなりません。

自分を犠牲にするということは、自分の愛情が低い状態なので、結果的に子供に愛情が流れないからです。

イメージとしては、「アンパンマン」です。

アンパンマンは、自分のパン(体力)を削ってまで、他人にパン(元気)を与えます。

でもこれが成り立つのは、ジャムおじさんがパン(体力)を、補填してくれるからです。
ジャムおじさんがいなければ、アンパンマンは究極の自己犠牲で、パン(体力)をなくしてしまいます。

つまり、親が子供を最優先に愛情を注ぐのは悪くないのですが、必ず自分自身も元気を補填しなければいけない。ということです。

元気を補填する具体的な方法として、

・自分の好きなことを取り組む
・他人に頼る

というようなことです。

・自分の趣味を時間を作ってみたり
・気分転換に一人の時間を作ってみたり
・ご両親に少し協力してもらったり
・パートナーや友達にお願いをしたり
・ちょっと弱音や愚痴を言ってみたり

ですがこれらは、

「自分だけ良い思いをして良いのかな…」
「他人に頼るなんて、なんか相手に悪いな…」

というように、「あまりよくない手段」として思われているかもしれません。

確かに度が過ぎてはいけませんが、ある程度の範囲であれば問題ありません。

この記事を読んでいる方は常識のある方ばかりなので、度を過ぎたことはしないので問題ないと思っています。

それよりも、自分の気持ちの補填ができなくて、子供に愛情が流れないことの方が大きな問題だと思います。

そして、お子さんの年齢が3歳くらいになると、子育ての大変な時期が一区切りします。
子供は3歳くらいから、自分でできることが増えてくるからです。

ですので、目安としては3歳くらいまで、お子さんに愛情を、十分に注いであげるようにしましょう。

ただこの愛情の注ぎ方において、「3歳まで」と「3歳以降」で、ちょっとした違いがあります。

それが、次にお伝えする、「2つの欲求」を意識するということです。


2.子供の2つの欲求を意識する

子供は3歳くらいから自分でできることが増えてきます。

これは、欲求段階が変わったことを意味します。

欲求に関する種類や諸説というのは、たくさんあります。

今回ご紹介するのは、

・愛情欲求
・独立欲求

という2つの欲求です。

この2つは、子供の成長に関して、とてもよく当てはまっています。

簡単に説明しますと、

■愛情欲求とは?

「愛されたい」「愛したい」という欲求です。

■独立欲求とは?

「自分でやりたい」という欲求です。

これらは、難しく考える必要はありません。

人間は年齢に関わらず、何か初めてのことをするときは、一人では不安です。

そのため、

「最初は誰かに教えて欲しい。」
「寄り添って欲しい。」
「愛して欲しい。」

という愛情欲求があります。

そして、ある程度一人で出来るようになれば、そこからは、

「一人でやってみたい。」
「一人で成し遂げたい。」

という独立欲求が出てきます。

さらに、一人でやり続けて余裕が出てくると、対象が自分から他人に広がり、

「他人の役に立ちたい。」
「愛したい。」

という愛情欲求に戻ってきます。

このように、大きく2つの欲求があり、年齢や状況に応じて欲求の占める割合が変わってくるのです。
子供の成長を見てみると、それを感じるシーンが多々ありますよね。

3歳くらいの年齢がまさに、愛情欲求よりも独立欲求が大きくなってくる時期と言えるのです。

ただ、この2つの欲求に関して注意すべきことがあります。

それは、愛情欲求が満たされてから独立欲求を満たしていく。という順番を意識することです。

親としては、どうしても早く子供を自立させたいと思ってしまいますよね。

たとえば兄弟ができると、

「あなたはもうお兄ちゃんなんだから」
「長女なんだからしっかりしなさい」

長男、長女に対して、このように言ってしまいがちです。

これは独立欲求の段階に行っている子供であれば有効ですが、まだ愛情欲求が満たされていない子供であれば、不満に感じてしまいます。

愛情欲求が満たされていないと、やんちゃ(不良)になったり、悪い事をしてしまいがちです。

これらはつまり、

「こっちを向いてほしい」
「愛して欲しい」

という気持ちから来る行動なのです。

この愛情欲求と独立欲求というのは、「完全に切り替わる」「どちらかが完全になくなる」というようなものではありません。

子供でも大人でもこの2つの欲求は常にあります。
「どちらの欲求が大きく占めているか」という状態です。

ただ、小さな子供の場合は、これらの欲求がとても敏感になり、行動に現れます。

どちらの欲求が大きく占めているか?

親としてはきちんと把握する必要があるのです。

これが一般的には、3歳くらいから初めて愛情欲求から独立欲求が、芽生えてきます。
ですが、性格や環境によって、人それぞれ欲求の占める割合が違ってきます。

ですので、自分の子供の反応を見ながら確認していきましょう。


子育てが大変だと感じる時の対処法

最後にまとめます。

「子育てが大変」と多くの親御さんが感じています。

そんな時は、次の2つを意識しましょう。

1.自分の愛情を高める
2.子供の2つの欲求を意識する

愛情は高いところから低いところに流れるので、まずはご自身の気持ちを高めましょう。

「最初からうまくできている親は一人もいません。」

この事実を認識してください。

そして、

・自分の好きなことを取り組む
・他人に頼る

というのは、決して悪いことではありません。

お子さんのためにも、自分自身を大切にしましょう。

また、子育てが大変な時期は3歳くらいで一区切りされます。

ですがこのあたりから、子供は愛情欲求から独立欲求が芽生えてきます。
それぞれどちらの欲求を求めているかを意識しましょう。

3歳くらいまではとにかく自分自身を大切にし、子供にも愛情を注いであげるようにしていくのが良いですね。

是非、参考にしてみてください。


こちらのページでは、「子育てが大変だと感じる時の対処法」「愛情欲求と独立欲求について」というテーマについてお話しましたが、幼児教室ひまわりでは、お子さんを医者にするための教育法をメールマガジン(全国対応)を通じてお伝えしています。

実際に私が灘中学、大阪大学医学部を卒業した体験をもとに、子供の脳を鍛える具体的な方法や子供の成績をアップさせる勉強法や、本番に強く折れない心の育て方、子供の能力を引き出す親の教育法など、私が厳選した情報を配信しています。

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