医者になるまで何年かかる?実際の教育課程をご存じですか?

お子さんを医者にするために役立つ情報

医者になるまでの、教育課程について

執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)

最終更新日 2022年10月10日

幼児教室ひまわりでは、子供を医学部や灘中学に合格させた親が講師となり、子供を医者にしたり、トップレベルの学歴を目指すための早期教育のやり方(主に11歳まで)を指導しています。

また、塾長の私も灘中学、大阪大学医学部を卒業した経験を持っているので、その体験をもとに教育法をアドバイスしています。
(私たちの教室の講師陣はこちらのページでご紹介しています。)

これから子供さんを医者にしたいとお考えの方にとって、「医者になるためには、何年くらいかかるのか?」ということが気になることでしょう。
実際、医者になるまでの実際の教育カリキュラムに関して知っておくことで、お子さんの将来の設計ができ、医者を目指す子供さんを力強くサポートすることが可能です。

そこで、このページでは実際に医者になった私が、「医者になるためには、何年くらいかけて、どのような教育が施されるのか?」ということについてご紹介させて頂きたいと思います。

医大

個人差もありますが、一人前の医者になるためには約9年間が必要です。
このうち医学生である期間が6年間、医者としての下積み期間が3年間です。
もちろん、医学生になるでの勉強期間の年数(「幼児期の教育」「小学校時代の進学塾での勉強」「中学校、高校に通っている期間」)も計算にいれると、医者になるのに必要な期間は、9年間よりも遥かに長くなりますが、ここではそれを考えないことにします。


このページでは医学生になってからのお話をしていきます。

まずは医学生の教育システムについてご紹介させて頂きます。
これは学校によっても若干異なるとは思うのですが、私が卒業した大阪大学医学部の場合を例にお話をします。

医者になるまでの9年間の教育は、実際こんな感じです

一部の方はご存じないかもしれませんが、医学部を卒業するまでは6年間必要です。
(一般的には大学5回生、6回生というと、「留年したのかな?」と思われますが、医学部ではあたりまえのことです。なお、国公立の医学部では同じ学年で2回以上留年すると、退学になる場合があります。)

1、大学での教育課程について
最初の1年半は、「一般教養期間」となります。
この時期は、他の学部の生徒さんと一緒に英語やドイツ語、数学、生物学などを学びます。
医学部だけの特殊な教育が施されるわけではなく、他の学部の学生と同じカリキュラムになります。

そして、大学2回生の後半から、専門分野の教育がはじまります。
このうち最初の2年間、つまり大学4回生の前半までは、「基礎医学」という分野を学びます。
基礎医学と言うのは、生化学、薬理学や解剖学、組織学など・・・本格的な医学を理解するための基本となる分野です。
この期間の最大の実習は、「人体解剖実習」です。検体と呼ばれるホルマリン漬けの死体を解剖し、人間の内臓や神経、筋肉などの構造について学習します。

解剖学

最後の2年半、つまり4回生の後半から卒業までは「臨床医学」という分野の教育カリキュラムに入ります。
臨床医学は「内科」「外科」「小児科」「整形外科」など、各科ごとの診療をベースに、その病気や治療などについて学習します。
この時期は、病院にインターン生として配属され、診療の現場での実習もあります。
これは「ポリクリ(ポリ・クリニックの略)」という実習になり、患者さんとの人間関係について学びます。

この6年間を経て学生時代は終了です。
卒業する年には、「医師国家試験」を受験し、合格すれば晴れて医師となることができます。


2、医者としての教育課程について
医者になった後は、「スーパーローテーション」という制度により、様々な科を回りながら、医師としての修行に入ります。
「内科」「外科」「小児科」「産婦人科」など・・・3ヶ月に1回を目安に、科をまたぎながら実習します。
その中で自分が行きたい診療科を決めていきます。
そして、スーパーローテーションの時期は、2年間続きます。

研修医のスーパーローテ

スーパーローテーション2年間の研修期間を経た後、「内科医になる」「外科医になる」などの分野を決めます。
そして、専門家として1年~2年の期間の修行を経て、ようやく一人前の医師になり、
一人で診療の舞台に立てるようになるのです。

スーパーローテーションの期間2年と、各科の医者としての下積み1年を合わせると、医者としての下積みの期間は3年間と言えますね。

幼少期から考えると、20年以上の勉強になります
20年

このように、医者になるためには何年もの歳月をかけて教育が施されます。
また、ここでご紹介した教育課程は医学部に入ってからのことです。
医学部に入学するためには、東大以上の学力が必要になってきますので、幼児期からしっかりと教育していく必要があるのです。

私の場合は4歳頃から公文式に通っていましたので、一人前の医者になるまでには合計20年以上の年月が必要だったということになります。


もしあなたがお子さんを医者にしたいと願っておられるのなら、お子さんが小さな頃から、長期的な計画で勉強を進めていく必要があります。

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