子どもの読解力を向上させるすぐに実践できる7つの方法

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子どもの読解力を向上させるすぐに実践できる7つの方法

執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)

最終更新日 2022年11月04日

わが子の読解力を向上させる方法について、灘中学、大阪大学医学部に合格した私と、お子さんを灘中学合格、そして東大理III首席合格へと導いた当教室の上田先生の教育をもとにご紹介いたします。

幼児教室ひまわり上田尚子先生のプロフィール

読解力とは?国語力だけでなく将来必須の能力
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読解力とは、一般的には文章などを読み解く能力のことを言います。

親御さんの中には、「読解力=国語力」というイメージを持たれている方もいらっしゃいます。

確かに読解力を鍛えれば、国語力が身につき、国語の成績が上がるのは間違いありません。
ただ、読解力は国語の成績だけに、影響があるものではありません。

国語以外の科目も、教科書や参考書は文章で書かれていて、テストの問題も文章で書かれています。
つまり、全ての科目の内容を深く理解し、テストで正しい答えを導くためにも、読解力は必須なのです。

さらには、文章というのは、大人になっても使っていくものです。

社会人のお仕事でも、お客さまや取引先とメールでやり取りしたり、相手と上手にコミュニケーションをとったり、資料の内容を素早く理解してアウトプットしたりなど。

社会で活躍するため、あるいは、私たちが生きていくためにも読解力は必要な能力と言えるのです。

ですので、「国語の成績を上げるために読解力を鍛える」ということではなく、お子さまが「社会で生きていくためにも大切な能力」という認識で、読解力を向上させるようにしましょう。

それでは、この読解力を具体的にどう鍛えていけば良いのか?

まずは、読解力を低下させないようにすることから意識していきましょう。

日本人の子ども達の読解力が低下している原因とは?
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私たち幼児教室ひまわりのもとにも、わが子の読解力に悩まれている親御さんたちからのご相談が多く届いています。

実は、子どもの読解力については、国内全体として問題に挙げられています。

「PISA」(Programme for International Student Assessment)と呼ばれる、15歳児の学習到達度に関する調査で、読解力における国際比較を見ると、日本の子どもたちの読解力ランクは2000年は8位でしたが、2018年には15位にまで落ちています。

日本の子どもの読解力が、全体的に低下してきているのです。

読解力が低下している原因の一つとして、
「スマホやSNSなどの便利なツールによって、手間を省くために短縮した言葉を使ったり、正しい日本語を使う機会が減っている」ということが挙げられています。

ただこれは、時代の流れとしては仕方がないことであり、この流れ自体を止めることはできません。

ですので、このような時代背景を理解しながら、親御さんたちの働きかけによって、

・お子さまの読解力を低下させず、
・トップレベルの読解力を身につけさせる。

ということを目指していくようにしましょう。

では具体的に何をすれば良いのか?

先ほどお伝えしたとおり、読解力が低下する原因が「日本語を使う機会が減っているから」ということなのであれば、
逆に、読解力を鍛えるためには「正しい日本語を使う機会を増やしていく」ことが重要です。

とてもシンプルですが、これが読解力を向上させるための根幹となります。

実際に、幼児教室ひまわりの講師上田先生はこの方法で、お子さまたちの読解力をトップレベルにまで向上させました。

では上田先生は、正しい日本語を使う機会を増やすために、具体的にどのようなことをしていたのか?

その方法をご紹介します。

子どもの読解力を向上させるすぐに実践できる7つの方法
読解力3

上田先生がお子さまたちの読解力を鍛えるために、意識していた7つのポイントをご紹介いたします

1.飛ばし読みをせずにじっくり読む
2.隙あらば音読の機会を与える
3.1冊の本を何度も繰り返して読む
4.一文をじっくり読み込む
5.読書の習慣化を目指すためさまざまなジャンルの本を読む
6.辞書を使って語彙力を増やす
7.読んだ本のあらすじを発表してもらう

1つずつ解説していきますね。

1.飛ばし読みをせずにじっくり読む

子どもの読解力を鍛えるために音読はとても効果があります。
なぜかと言いますと、「どこが理解できていないのか?」ということを、音読を聞いている親御さんが把握できるからです。

読めない字があれば、そこで止まってしまいますし、ちょっと読み方に不安な字のところでは、声が小さくなったり、つまずいたりします。

これらがまさに、お子さまが理解できていない、苦手な字や表現と言えるのです。
そこを親御さんが気づいてあげて、その都度、字の読み方や言葉の意味を教えてあげましょう。

このように、お子さまの苦手なところを把握するために音読で重要なことは、「一文一文をじっくり読む」ということです。
なんとなく読むような「飛ばし読み」はしないように注意します。

飛ばし読みで音読をすると、お子さまが本当に苦手な部分も曖昧なまま読んでしまい、親御さんが気づいてあげられないのです。
ですので上田先生は、お子さまが音読をする際には、「飛ばし読みをせずにじっくり読む」ということを意識していました。

すでに音読を実践しているご家庭でも、飛ばし読みでされている方も多いと思います。
まずはじっくり読む音読をやってみましょう。

2.隙あらば音読の機会を与える

「音読のトレーニング」というと、「教科書や国語の問題などを音読する」というイメージを持たれるかもしれません。

ですが、音読の本来の目的は「正しい日本語を使う機会を増やしていく」ということですから、「何を読むか?」については、何でも良いのです。

“お勉強の時間”という枠の中で、教科書や国語の問題を音読するだけでなく、“日常生活”の中で、音読する機会を作ってあげるのです。

上田先生のお子さまがよくやっていたのが、「説明書の音読」です。

何か商品を買うと、必ず説明書が付いてますよね。
それを、「お母さん今、料理してるから、この説明書読んでくれる?」という声がけで、音読をすすめるのです。
こうすれば、何気ない日常生活の中で、音読の機会を増やすことができます。

その商品は、実際にこれから生活の中で使うものですから、

・音読もできて、
・商品の新しい知識も身につき、
・親子の会話もできる。

とても効率が良いですよね。

それ以外にも、新聞や広告、街の看板など、上田先生は、隙あらばお子さまに音読の機会を与えていました。
こうして自然と、上田先生のお子さまの読解力が鍛えられていったのです。

3.1冊の本を何度も繰り返して読む

ジャンルや内容を問わず、子どもが好きな内容の本を1冊用意し、何度も繰り返して読む方法も読解力アップにオススメです。
同じ内容を繰り返し読むことになりますので、できるだけ子ども自身に読む本を選ばせてあげたほうがいいでしょう。

同じ本を繰り返し読む理由には、1度読んだだけではその本の情報を網羅できないことがあげられます。
1度完読した本の内容で、印象に残る部分はせいぜい1割〜2割程度ではないでしょうか。しかし同じ本を繰り返し読むことで、1度読んだだけでは得られなかった情報や内容を記憶に定着させ深掘りをおこなうのです。

1冊の本に向き合いじっくりと読み込むことで、本のなかの世界観をより鮮明にし、行間に隠されたメッセージなどを見つけ出すことが可能になります。
最初のうちはどうしても自分が関心を持てる部分にのみ注目して読みがちです。

しかし2度〜3度繰り返して読むことで、異なる視点や感覚で文章を読み取ろうとしはじめるのです。そうすることで、文章に対する理解度を向上させていきます。

4.一文をじっくり読み込む

ひとつの文のかたまりに注目する読み方も、読解力アップにオススメです。
全体を読み込んで把握しようとするのではなく、ひとつの文のかたまりに注目することで、ピンポイントで描かれている言葉の意味や内容を深掘りしていきます。

このやり方に適しているのは、教科書や課題・試験などに登場する「問題文」です。
国語の問題文などに出てくる物語の抜粋などはとくに使いやすいでしょう。
抜粋された一文に書かれた文章を繰り返し読みこみ、登場する語句の意味を、辞書などを使って丁寧に調べていきます。

この方法を行う場合は、読書ノートなどを用意して、調べたことや発見したことをどんどん書き込んでいくといいでしょう。

物語に登場する時代背景や地理的な背景、登場人物の見た目や特徴・性格や言葉づかいなども、調べることでよりいっそう物語がもつ背景を深掘りしていけます。
登場人物の相関図や描かれている場面の季節や時間帯、人間関係の好悪や感情なども、丁寧に書き出すことで文章の理解度を高められます。

5.読書の習慣化を目指すためさまざまなジャンルの本を読む

読解力をアップさせるためには、とにかくたくさんの本・文章を読むことが重要です。
そのためには、1日10分で構いませんので読書をおこなう時間を設けて、読書の習慣化を目指しましょう。

読書の習慣化をさせ、読解力をアップさせるためには、小説や教科書をはじめとする専門書や雑誌やマンガなど、どのようなジャンルでも問題ありません。
読書が苦手な子どもの場合は、自分で好きなジャンルの本を選ばせることで読みやすくなるので読書の習慣化につなげられます。

読書とか読解力を高めるなどと聞くと、マンガでは意味がないのではと思われるかもしれません。
しかし、まったく読書習慣がない子どもにとっては、たとえマンガであったとしても、本を読むきっかけとなるのであれば意味があります。

また、マンガや挿絵をたくさん使うことで読みやすくしている学習マンガなどもありますので、どんどん取り入れていきましょう。
たくさん本を読む習慣が付けば活字慣れするので、文章を読むスピードがアップしていきます。

6.辞書を使って語彙力を増やす

読解力アップには、正しく文章を追う力が重要です。そのためには豊富な語彙力が求められます。そこでオススメしたいのは辞書の活用です。

国語だけでなく英語でも同様で、文法や言い回しがわかっていても、単語や言葉を知らなければ、文章を読んで理解することも書くことも難しいでしょう。
しかし、語彙力が豊富であれば、文章に対する読解力は飛躍的に向上します。

また、語彙力が豊富な子どもは、読書をするなかでわからないと思うことが減るため、学習意欲や読書に対するモチベーションもアップします。

子どもの手の届く場所や身近な場所に常に国語辞典などの辞書をおいておきましょう。
そして、読書のときだけではなく、日常生活の中で見聞きした言葉の意味がわからない場合は、どんどん辞書をひくように癖付けさせることがポイントです。

闇雲に辞書を読み込むことが正解ではなく、わからないをそのままにせず、すぐに辞書を引いて調べることで知識量や語彙力をアップさせます。
1つの単語を用いて、どちらが早く調べられるかなど、親子で競争をしてみてもいいでしょう。

7.読んだ本のあらすじを発表してもらう

読解力には、読んだ本に書かれている内容を把握・理解することも含まれます。
つまり要約する力をつけることがポイントとなるのです。

要約する力をつけるために、読んだ本のあらすじを発表する機会をご家庭で設けてみてください。
最初のうちは難しいと思いますので、簡単な内容の本や子どもが好きな本を選び、本を読む前に「読み終わったらどんなお話だったか教えてね」などと告げておきましょう。

読後にあらすじを発表しなければならないとわかっていれば、ただなんとなく本を読むのではなく、内容を伝えるために本を読み込もうと意識してくれるはずです。
そうすることで、文章の理解度を高めていけるでしょう。

もし子どもがあらすじをうまく伝えられなければ、親も同じ本を一緒に読んでおき、「誰が主人公?」とか「どんなことが起こった?」「最後はどうなった?」など物語を追うように、流れに沿って簡単な質問をしてみてください。
その回答をつなげてあげることで、子どもにお手本を見せてあげることもできるでしょう。

家の中では、家族みんなが本を楽しめる環境を作る
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こちらのページでは、「子どもの読解力を向上させる方法」について、ひまわり講師上田先生が実際に取り組んでいた以下7つの方法をご紹介しました。

1.飛ばし読みをせずにじっくり読む
2.隙あらば音読の機会を与える
3.1冊の本を何度も繰り返して読む
4.一文をじっくり読み込む
5.読書の習慣化を目指すためさまざまなジャンルの本を読む
6.辞書を使って語彙力を増やす
7.読んだ本のあらすじを発表してもらう

これらは難しいトレーニングではないので、どのご家庭でも取り入れやすいと思います。
この7つのポイントを意識するかしないかで読解力に差が出てきますので、ぜひ、実践してみてください。

多くの日本語に触れ、日本語を話す機会を作るためには、家の中の環境がとても大切です。
家族みんなが本を読んだり、家族の会話が多い家庭であれば、自然と子どもの読解力は向上していきます。

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