子どもが嘘をつくことに親はどう対応する?

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子どもが嘘をつくことに親はどう対応する?

執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)

最終更新日 2022年06月27日

子どもが嘘をつくと悪い子になってしまったとがっかりする親御さんも多いのではないでしょうか。
しかし嘘をつくことには何かしらの理由や原因が必ず存在します。
なぜ嘘をつく状況になってしまったのかを親がきちんと知ることで、子どもへの接し方も変化していくでしょう。

こちらのページでは、子どもが嘘をつくことについてや、理由や対処法などについて紹介します。

子どもが嘘をつくのはなぜ?
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良い・悪いは別として、子どもに限らず人は嘘をつくものです。

しかし嘘というものは、ついて良い嘘と悪い嘘があり、嘘をついたからと言ってすべてを否定してしまうことは大変危険です。

もちろん嘘をつくことは、決して肯定できることではありません。
ですが、肯定できないことであるからといって頭ごなしに否定してしまうのはいかがなものでしょう。
頭ごなしに対応をしてしまうと、子どもが抱えている問題や悩みが見えなくなってしまう可能性が出てきます。

子どもの嘘のタイプを知る

子どもがなぜ嘘をつくのか、その理由について考えてみましょう。
子どもが嘘をつく理由には大まかにわけると、以下のような5つのタイプがあげられます。

■願望タイプ
お友だちなどを羨ましいと思い、自分もそうであったらいいなと思うあまりに嘘をつく

■空想タイプ
ありえないことだとバレバレでも、空想と現実の区別がつかずに嘘をつく

■気を引くタイプ
親や周囲の人の気を引きたい、注意を引きたいと思うあまりに嘘をつく

■証拠隠滅タイプ
失敗してしまったことを隠すため、自分を守るために嘘をつく

■心配をかけたくないタイプ
周囲の期待に応えたい、心配をかけたくないあまりに嘘をつく

年代別に見る嘘をつく理由と問題
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子どもが嘘をつく理由を3歳〜6歳までの「幼児期」、小学校低学年〜中学年までの「学童期」、小学校高学年以降の「思春期」にわけて、嘘の傾向や理由についてみてみましょう。

3~6歳ごろの幼児期の嘘

3〜6歳頃の幼児期には、子ども自身が嘘をつくことに意識がないケースがあります。
脳の発育的には2歳半頃から嘘をつくようになるといわれていますが、それ以前の月齢では現実と空想・願望との区別がつかないことから、無意識のうちに嘘をつくようになっていることも珍しくありません。

3歳をすぎる頃になれば、少しずつ現実と空想・願望の区別がつきはじめるので、意識的に嘘をつくこともできるようになってきます。
しかしこの時期は、ほとんどが失敗したことを隠すために嘘をつくことが大半ですので、あまり深刻に受け止めなくても問題はなさそうです。

小学校低学年~中学年ごろの学童期の嘘

小学生になると、嘘をつく大半が意識的なものになっていきます。
その理由には2つの原因が考えられます。

1つ目は、言葉をうまく操れないがゆえについてしまう嘘です。
学校で起こったイヤなことやトラブル、先生に叱られたり誤解されたりしたことを、うまく説明できないためについ嘘をついてしまいます。

家族や周囲の人に心配をかけたくないという心理が嘘へとつながることもあるようです。
また心配されたり同情されたりしたくないというプライドから嘘をつくこともあるでしょう。

2つ目は、自分の存在を認めてもらいたいという強い願望から、家族や周囲の人の気を引こうとするがゆえについてしまう嘘です。

根底に隠されているものは「孤独感」や「疎外感」。承認欲求や自己肯定感の低さ、不安などもあるかもしれません。
とにかく構ってもらいたい、気を引きたいと思うがあまりに嘘をつくようになっていきます。

小学校高学年以降の思春期の嘘

思春期となる小学校高学年ころからは、大人になるために心も体も著しい変化を迎えます。
これまでと同様に、人の気を引くため、自分を守るため、失敗を隠すために嘘をつくことも継続されるでしょう。
しかし思春期の世代は、これまでと比較すると嘘の深刻度が変化することも目立つようになっていきます。

悪意なくその場を乗り切るためについた嘘が大問題になってしまい、家族や友だちなどの周囲をすべて巻き込む結果になることもあるでしょう。
言い逃れできないことを嘘で塗り硬め、責任逃れをすることも出てきます。

注意すべきは、トラブルが起こっても心配をかけたくない・プライドを守るため、嘘をついて隠し通そうとすることです。
隠そうとすることが増えることは成長段階では正常なことですが、子どもだけでは解決できない問題を言い出せず、嘘の上塗りをしてしまい破綻することもありますので、注意深い観察が必要です。

嘘をつく子どもへの親の対応
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子どもが嘘をつく理由のタイプや世代別の問題点を踏まえ、親の対応についてお話していきましょう。

ただ怒るだけではなく怒り方を考えよう

嘘をつくことが習慣化されてしまうことは好ましくありません。
それがたとえ誰かを守るため、親や周囲に心配をかけたくないための優しい嘘であってもです。

しかし「嘘をつくな!」などと頭ごなしに怒る方法では、嘘をつく背景に隠された問題は何も解決せず、子どもの心に親の声は決して届かないでしょう。
大切なことは正論を解くことではなく、子どもの話を聞くことです。

子どもが嘘をついたときは、理由も聞かずに謝らせたり、理由を問いただしたり、嘘つき呼ばわりするようなことは決してしないようにしましょう。

子どもが話はじめられる環境を作る言葉がけ

嘘をつかれた方は、多かれ少なかれ傷つくことでしょう。
嘘はいけないことだと教えてきたのにと打ちのめされる可能性もあります。
だからといって、その怒りやショックを子どもに直接ぶつけることはオススメできません。

子どもが嘘をついたときに望ましい親の対応は、話を聞くことです。
話をどう切り出していいかわからないのであれば、「どうしたの?」と声をかけてみましょう。

それでも子どもは「何が?」などと嘘の上塗りをしていくかもしれません。

そのような場合も、とにかく親は冷静さを保ち、
「お友だちとケンカしたって聞いたけど、どうしたの?」
「先生に注意されたみたいだけど、どうしたの?」
などと問いかけてあげてください。

スタンスとしては、あくまでも「私はあなたの味方です」というスタイルで、優しく「どうしたの?」と聞いてあげるといいでしょう。

話を聞いた上で親の気持ちを丁寧に伝える

根本的に嘘をつくことはよくないことであり、習慣化されてはいけません。
そのためには「ダメなものはダメ」であることを、常日頃から子どもへ指導しておきましょう。
小さい頃から繰り返し丁寧に指導していくことは、子どもが社会に出る上で必要不可欠な要素となるからです。

ここでも頭ごなしに「嘘はダメ」では子どもにはまったく刺さりません。
嘘をつくとどのようなことが起こるのかについて、親子で話し合う機会をもつといいでしょう。

嘘をつくことで信用を失う、誰かを傷つけてしまう、自分も傷つくかもしれない。嘘を上塗りしていくことで破綻してしまう、つじつまを合わせるほうが面倒ではないかなど、親の経験から話せることもあると思いますので、じっくり話し合う機会を繰り返しもつようにしてください。

同時に子どもが嘘をついたことを知ったときの親の気持ちを伝えることも大切です。
信じていたのに嘘をつかれて悲しかったとか、裏切られた気持ちになったとか、感じた気持ちを正直に話してあげてください。

何度も伝えることになると思いますので、根気よく繰り返し伝えていくしかありません。
親だって人間であることを理解して貰えるように伝えることが大切です。
傷つきたくない、裏切られたくない、悲しいなどを伝え、信頼しているからこそ思うのだと丁寧に伝えていきましょう。

嘘をつく子どもへの対処は「怒る」ではなく「話す」
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子どもが嘘をつくことは、成長過程の上である程度は仕方がないことです。
だからといって無条件に許されることではありません。

かといって、嘘をつくことを頭ごなしに叱咤する、嘘をつく理由を問い詰めるなどの行為は、百害あって一利なし。
親からの怒りやイヤなことから逃げようと、どんどん嘘を上塗りしてしまうかもしれません。

嘘をついたときにだけ話をするのではなく、普段から嘘をつくことがなぜいけないのか、嘘をつくことで起こる弊害、嘘をつかれた側の気持ちなどを親子で話し合っておくことが重要です。
そして嘘をついたときは、怒るのではなく優しい言葉がけで話を聞いてあげることを優先してください。

子どもの心に届く言葉と態度、日々の会話の中から少しずつ、嘘がなぜいけないかの理由を説明していきましょう。
そして周囲の大人も普段の言動を振り返り、子どもに真似されないよう心がけることも意識してみてください。

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