10歳の壁を把握し、全力でサポートする

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10歳の壁を把握し、全力でサポートする

執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)

最終更新日 2022年09月05日

子どもが成長していく過程には、幾度となく目に見えない壁が立ちふさがることもあります。
そのような障壁には「10歳の壁」という言葉があることをご存知でしょうか。
学年で言えば小学4年生ごろ。9〜10歳ごろの子どもが直面するさまざまな問題の総称として呼ばれているようです。

こちらのページでは、「10歳の壁」とはどのようなものか、親から子どもへしてやれることなどについて紹介します。

「10歳の壁」とは?
10歳の壁1

「10歳の壁」とは、成長に伴い大きな変化を見せる小学4年生前後、年齢でいうと9〜10歳ごろの子どもがぶつかる、さまざまな問題点やつまずきを「壁」として表現している言葉を意味します。
この時期の子どもは思春期への移行期間に入り、目まぐるしい成長を遂げる時期です。

壁として立ちはだかる大きな問題としてあげられるのは、勉強に関する「学習面」と、内面的なことに関する「精神面」の2つです。
成長目まぐるしい時期だからこそ個人差が激しくなり、周囲と自分の「できる」「できない」が顕著にわかるようになっていく時期だとも考えられます。

自分だけができていない・周囲についていけていない・勝るものがないなど感じるあまり、落ち込んだりつまずいたりしてしまい、精神的に不安定になることもあります。
その結果、親や周囲へ反抗的な態度を取り攻撃的になる、劣等感から自己評価を下げてしまうなど、ネガティブな言動が目立つこともあるようです。

しかし逆を取れば、「10歳の壁」を迎える子どもたちは大きな飛躍を迎える年代とも言えます。
10歳の壁を乗り越えるのではなく、壁に向き合い自分に向き合い、大きな成長を遂げられるよう、周囲の協力が必要となっていくでしょう。

具体的な問題点「学力面」

10歳の壁の学習面で起こる具体的な問題点やつまずきは、これまでとは一転する抽象的さが大きな影響を与えるようです。
また算数でのつまずきやすさが顕著となるのもこの時期だと言われています。

小3までに学ぶ四則演算では、足し算・引き算・掛け算・割り算を、それぞれ別々に学んでいきます。
しかし小4になると、複数の演算を組み合わせた計算問題が登場するため、難易度が一気にアップするのでしょう。

小学校の算数におけるターニングポイントとなる分数も、10歳の壁を迎える時期に登場します。
ここでのつまずきは大きな溝を産み、授業についていくこともままならなくなる可能性もありそうです。

国語などでも抽象的な問題や、長文を読み解いて解答を導き出す問題などが増えることから、この時期の学習はとかくつまずきやすい壁となって子どもたちの前に立ちはだかるのです。

具体的な問題点「精神面」

10歳の壁の精神面で起こる具体的な問題点やつまずきは、他者意識の芽生えや他人との比較、そして人間関係に対する意識の変化などがあげられます。

成長過程において、他者と自分を客観的に見られるようになった子どもたちは、とかく友だちや周囲の同性代の子と自分を比較してしまいがちです。
他者と比較して、できないことばかりに注目してしまうあまり、自己肯定感や自己評価を著しく下げてしまうことにもなりかねません。

その結果、注意やアドバイスを受けても「でも」「だって」などと傷つきたくないあまりに言い訳ばかりになったり、「やってもムダ」「どうせできないし」などと自暴自棄な態度や言動が目立つようになったりもしていきます。

人間関係では、誰とでも仲よくしていきたいと思う反面、誰でもいいわけではないことに気づきはじめます。
また嫉妬や妬みなどのネガティブな感情も生まれるようになっていくため、気に入らない誰かを無視したり仲間はずれにしたりするなど、相手との関係を操作して傷つける「関係性攻撃」へと発展することもあるようです。

この世代は「ギャングエイジ」とも呼ばれており、同世代の仲間とのつながりや評価を第一に考える子もでてきます。
自分たちだけの独自ルールに従って行動することから、親や先生など周囲の大人の声には耳を貸してくれないケースも出てきます。

「10歳の壁」を迎える子へ親ができること
10歳の壁2

「10歳の壁」を迎えるわが子に、親はどのようなことをしてやれるのでしょう。
年齢を重ね成長していくわが子が、直面する壁にどのように向き合えばいいのか、親ができることを考えてみましょう。

子どもの自己肯定感を育てよう

9歳以降の時期の子どもの発達において重視すべき課題として、文部科学省では以下の5つの項目をあげています。

・抽象的な思考の次元への適応や他者の視点に対する理解
・自己肯定感の育成
・自他の尊重の意識や他者への思いやりなどの涵養
・集団における役割の自覚や主体的な責任意識の育成
・体験活動の実施など実社会への興味・関心を持つきっかけづくり

自己肯定感の育成や自他の尊重・他者への思いやりなどの心を育むためには、親が子どもをたくさん褒めてあげることが大切です。

親に褒められることで、子どもは大切にされている・愛されていることに気づき、自己肯定感を高めていきます。
自己肯定感が高まれば、他者へもムリなく思いやりのある行動がとれるようになっていくでしょう。

上手に褒めて子どもの肯定感を育てる

褒めることは得意な人と苦手な人がいます。
苦手な人は何を褒めていいのかわからず、ついつい何でもかんでも「すごい」「えらい」などと抽象的で単純な褒め方をしてしまいがちです。

わが子の自己肯定感を高めるためには、具体的に褒めることを意識しなければなりません。

「今日も朝から元気にあいさつができてえらいね」
「ママの手伝いをしてくれてありがとう」
など、どのような行動を褒めてもらえているのか、子どもが明確にわかるように意識してほめてあげるといいでしょう。

「言われなくても宿題をしてえらいね」
「遊びに行く前に宿題を終わらせたの? すごいね!」
など、子どもの頑張りを褒めてあげることも忘れないでください。

このような褒め方は、ただ褒めるだけではなく、ママもパパもあなたのことをちゃんと見ているよというアピールにもなります。
たくさん褒められることで、子どもは親から見守ってもらえていることに気づき、前向きになりポジティブ思考へと変化していくでしょう。

得意なことを見つけて自己肯定感を育てる

自己肯定感を高めていくためには、自信をつけることが何より大切なことです。
そこでお子さんの得意なことを親が見つけてあげることをオススメします。

どんなことでも構いません。
ひとつでもふたつでもいいので、子どもが得意なことを見つけて「これなら誰にも負けない」と思えるようにサポートしてあげましょう。
可能であれば、コンプレックスを抱えていることと同じジャンルでできることはないかを見つけてあげるといいでしょう。

算数の分数が苦手でも足し算や掛け算が早いとか、国語が苦手でも読書が好きだったり音読が上手だったりなど、苦手を抱えているものと同じジャンルでも、得意なことがある・できることがあると思わせてあげれば苦手意識も和らいでいけるかもしれません。
もし自信につながるほどのできることが見つからない場合は、少しでもできることを見つけてあげて、親子で一緒に練習するなどして得意を伸ばす手助けをしてあげてもよさそうです。

ひとりの人間として接する

成長の過渡期にある「10歳の壁」を迎える子どもたち。
この時期は子ども扱いをせず、ひとりの人間として向き合い、本音でぶつかっていくといいでしょう。
親の意見や考えを一方的におしつけるようなことはせず、子どもの気持ちに寄り添いながら、本音で話をしてみてください。
そうすることで子どもの心に響くはずです。

「10歳の壁」は怖くない!親のサポートが子どもを成長させる
10歳の壁3

「10歳の壁」への対策は困難で難しいと考えてしまうかもしれません。
しかし「10歳の壁」は決して悪いことばかりではありません。
できること・できないことを見極め、心の成長や揺れ動く人間関係のなかでどう振る舞うか、これからどうするかを考えられる大切な時期だとも言えそうです。

多感な時期を迎え「10歳の壁」を迎える子どもたち。日々成長し変化していく心と体についていけず、大きな不安や強いストレスを感じていることでしょう。
だからこそ、親からのサポートは必要不可欠となっていきます。

ムリに壁を乗り越えるのではなく、壁と向き合うことが大切だと考えてみることもひとつの方法です。
困難にうちかつだけが正解ではありませんので、今目の前にいるわが子が何を考え何に困っているかをしっかりと観察し、たくさん褒めて寄り添いながら全力でサポートしてあげてください。
そうすることで新たな成長を見せてくれることでしょう。

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