将来的に高まる子どもへの論理的思考の必要性

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将来的に高まる子どもへの論理的思考の必要性

執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)

最終更新日 2022年10月03日

論理的思考は、大人のみならず子どもたちにも備えておいてもらいたい能力です。
しかし子どもの論理的思考を伸ばすためにはどうすればいいのでしょう。
また論理的思考を習得することでどのようなメリットがあるのかなども気になるところです。

こちらのページでは、子どもの可能性を広げる論理的思考とはどのようなものか、鍛える方法やメリット・デメリットなどについて詳しく紹介します。

論理的思考とは
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論理的思考(ロジカルシンキング)とは、複雑なものごとをきちんと整理し、順序立てながらシンプルに理解していく思考法です。

日常生活において、ありとあらゆる複雑な問題と直面することは多く、そのようなときに論理的思考ができれば速やかに正解を導き出せます。
さまざまなシーンで役立つ論理的思考は、鍛えることで子どもの頃から習得可能だとも言われているのです。

子どもに論理的思考を身につけさせるメリット
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論理的思考力があることで、子どもにどのようなメリットがあるのでしょう。
また論理的思考であることにデメリットはあるのでしょうか。

論理的思考力を鍛えることで得られるメリットには、

・問題解決能力の向上
・説得力のある説明ができる
・コミュニケーション能力の向上

これら3つがあげられます。

メリット1:問題解決能力の向上

論理的思考力が備わっていると、物事に対しきちんと道筋を立てて考えることが当たり前になります。
問題を一方向から見るのではなく、さまざまな角度・観点から見られるので、複雑な問題にも難なく取り組めるのです。

昨今の中学・高校・大学受験などの問題では、出題される問題はどれも長文で難読なものが目立ちます。
正攻法で挑んでいると、制限時間内にすべての問題を読み解き、正解を見つけ出すことは難しいでしょう。

そのようなときに威力を発揮するのが論理的思考力です。
長文問題の中から、的確に問題に必要な部分を読み取り、頭の中で順序立てて組み立てながら整理する。
このような流れができるとできないでは、結果に大きな差が生まれます。
そのような点でも論理的思考力を鍛えることには大きなメリットがあると言えそうです。

メリット2:説得力のある説明ができる

子どもたちの学びの場は、与えられたことを学ぶだけのスタイルから、子どもたち同士で意見交換や討論をおこないながら学ぶ「対話型授業」へと変化しています。
このような対話型授業の際に必要となるのは、自分の考えや意見を的確に伝え、説得力のある説明(プレゼン)ができる能力です。

論理的思考が身についている子どもは、問題やテーマのコアの部分を速やかに見つけられます。
その上ですべてをきちんと理解し、自分の気持ちや主張もしっかり理解している。
さらには、相手に伝わりやすいように順序立てて話すことや、周囲を納得させられる筋の通った主張もできます。

このように、論理的思考を鍛えることで得られるメリットは、今後直面する受験や面接などでも大いに役立ってくれるでしょう。

メリット3:コミュニケーション能力の向上

論理的思考力が高い人は、大人・子どもに限らずコミュニケーション能力に長けていると言われています。
なぜなら、人と人とのコミュニケーションでは、いかに論理的にやり取りできるかが重要だからです。

論理的思考に必須と言える問題を的確に素早く理解する能力は、相手の意見や考えを正確に理解する能力につながります。
また、メッリト2にも登場した、自分の気持ちや意見・考えを相手に的確に理解してもらえるよう伝えられる力も、コミュニケーションに大きな影響を与えることでしょう。

コミュニケーション能力の高さは、持って生まれた資質もありますが、論理的思考を鍛えることで補えることもあります。
このような点からも、論理的思考を子どもの頃から習得していくメリットがあるといえるのではないでしょうか。

子どもに論理的思考を鍛たえさせるデメリット
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論理的思考を高める・鍛えることに大きなデメリットはありません。
しかし論理的思考だけに偏ってしまうことにはデメリットも生じます。

論理的思考を習得している子どもは、常に頭の中で相手の発言や目の前にある問題を、論理的に解決しようと試みます。
その結果、導き出される選択や正解には一貫性がありブレることもありません。
このようなブレなさは強みである反面、多様性に対応しきれない可能性があるという弱みにもつながります。

自分で経験・体験してきたことから裏付けできることであれば、論理的思考はこれほどにないほど威力を発揮します。
しかし物事や事象は常に一定ではなく、流動的なことも多々あるでしょう。

そのような際に未経験な問題が起こってしまうと、問題を論理的に整理できなくなってしまったり、一度出した正解や選択肢を変更したりすることに苦戦することもあるようです。

論理的思考を習得しながら柔軟に対応できる能力も兼ね備えていく。
そうすることで、ピンチに立たされたときでも論理的と直感的の2つをうまく使いわけ、問題の局面を乗り切っていけるでしょう。

子どもの論理的思考を鍛える3つのプロセス
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子どもに論理的思考を習得させるためにオススメの方法を3つ紹介します。

本を沢山読ませる

多くの経験や体験の裏付けがあってこそ威力を発揮する論理的思考。
もっとも身近で簡単な方法としてオススメなのは「読書」です。
子どもたちは1冊の本や絵本から多くの経験や体験を習得します。
また、さまざまなジャンルの本をたくさん読むことでボキャブラリーを増やし、語彙力を高めていきます。

物事を理解したり正確にわかりやすく伝えたりするには、多くのボキャブラリーと語彙力が必要です。
また、多くの経験や体験を得るためには、さまざまなことに興味・関心をもつことも重要です。
これらすべてを補ってくれる読書こそ、今日からでもはじめたい論理的思考を鍛えるトレーニングと言えそうです。

ゲームやプログラミングを取り入れる

論理的思考を高めるための市販のドリルやワーク。
いろいろありすぎるのでどれがいいか迷われることもあるでしょう。
そのようなときは、子どもが楽しみながら論理的思考を習得できるゲーム要素の強いものや、ゲーム感覚で学習できるプログラミングなどがオススメです。

論理的思考を鍛えると聞くと、難しく考えてしまうかもしれません。
しかし子どものうちは、ゲーム感覚・遊び感覚の方が論理的思考を習得しやすいので、スマホアプリやゲームなどからはじめてみてもいいでしょう。

自分で調べる力をつけさせる

多くのことに興味や関心をもたせるように促すことも、子どもの論理的思考を鍛えるために必要なプロセスです。
その上でさらにワンラックアップさせるのであれば、子どもからの「なぜ」「どうして」にすぐ答えず、自分で調べる力を身につけさせてあげましょう。

「この本のここに書いてあるよ」とか「一緒に調べようか」などと促し、子ども自ら正解にたどり着ける方法を少しずつ教えていきます。
そうすることで、疑問に思ったり感じたりしたことを自分で調べる習慣が身についていくはずです。

子どもの論理的思考を高めて将来へ生かそう
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子どもたちが置かれている環境において、論理的思考の必要性はますます重要視されていくでしょう。
そのため子どもたちは、論理的思考であることを今後さらに求められていきます。

だからこそ、日常生活の中で楽しみながら論理的思考を鍛え、磨いていくことは、子どもたちのこれからの長い人生に大きなメリットをもたらします。
論理的思考を鍛えるメリット・デメリットを知り、鍛えるための方法を実践しながら、子どもたちの可能性をどんどん広げていってあげてください。

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