子供が不登校になった時に親がすべきこと

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子供が不登校になった時に親がすべきこと

執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)

最終更新日 2023年07月28日

近年不登校になる子供の数は増えており、悩める親が増えています。

子供が突然「学校に行きたくない」と言い出し、どう対処すべきかわからない親も多いのではないでしょうか?

今回は、子供が不登校になった時に親がすべき行動について解説します。
不登校になりやすい家庭の特徴なども解説するので、子供が不登校もしくは学校に行くのを嫌がり困っている親はぜひ参考にしてみてください。

不登校になりやすい家庭の特徴
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まず不登校になりやすい家庭の特徴として、以下が挙げられます。

・子供に無関心
・子供に対して過保護
・両親の仲が悪い
・引っ越しなど大きな環境変化がある

上記に当てはまるご家庭があれば、今一度家庭環境を見直してみましょう。

子供に無関心

子供に無関心な家庭は、子供が不登校になりやすいと言えます。
親が共働きで子供と接する機会が少ないケースや親のどちらか一方が子供に対して関心が薄いケースなどが挙げられます。

例えば、家事を母親に任せきりにし、父親が仕事から家に帰っても子供と一切コミュニケーションを取らない状況などです。

親との関係で子供は人との関わり方を学べるため、社会に適応する上で重要な場といえます。
親が子供に無関心の場合、社会に適応する術が身に付かず、学校でコミュニケーションが上手くとれずに不登校となってしまうでしょう。

子供に対して過保護

子供に対して過保護な家庭も、子供が不登校になりやすいです。

例えば、「あれをやりなさい」と逐一子供に指示を出していた場合、子供が自分で考えなくなってしまいます。
学校生活では自分で考えて行動すべき場面も多く、過保護に育った場合自分で何もできなくなってしまい、周囲から低い評価を下されてしまうでしょう。

このように過保護な家庭で育った子供は、自主的に行動すべき場面の多い学校で上手く順応できず、不登校になりやすいといえます。

両親の仲が悪い

両親の仲が悪い家庭は、子供が不登校になりやすいです。

子供は学校と同じく、家庭で過ごす時間も大きな割合を占めます。
両親の仲が悪く喧嘩が途絶えない場合、子供は多くの時間を殺伐とした世界で過ごすこととなるでしょう。

大人は「家庭は家庭」と上手く切り替えられますが、子供は知識や経験も少なく大人のように割り切れないため、憂鬱な気分がずっと続きます。
そうなれば、子供は人生に対してネガティブな気持ちを持ち続け、不登校につながる可能性があります。

引っ越しなど大きな環境変化がある

引っ越しなど大きな環境変化がある場合、子供が不登校になるケースがあります。

子供は劇的な家庭環境の変化があった場合、大きなストレスを抱えてしまい不登校につながるリスクが上昇します。
具体的には、以下のケースが子供に大きなストレスを与えるでしょう。

・両親が離婚する
・家族が死別する
・全く知らない土地に引っ越しする

特に全く知らない土地に引っ越し、新しい学校で知らない人に囲まれて過ごすのは、子供にとって想像以上のストレスです。

こうした劇的なストレスが降りかかることで、子供が突然不登校となるケースがあります。

【関連記事】子どものやる気を引き出すために親が気をつけるべきポイント

不登校になりやすい子供の特徴
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不登校になりやすい子供の特徴として以下の5点が挙げられます。

・完璧主義
・こだわりが強い
・甘えん坊
・プライドが高い
・友達関係を上手く構築できない

完璧主義は素晴らしい成果を生む場合もあります。
しかし、「失敗したくない」という思いが強く、学校で上手く行かないことがあると不登校になりやすい性格と言えます。

他にもこだわりの強さやプライドの高さは、周囲との信頼関係構築にマイナスに働くことも多く、不登校の原因となりやすいです。

上記の特徴をお子さんが持っている場合は、性格に応じた適切なコミュニケーションを家庭で心がけた方が良いでしょう。

【参考情報】不登校に関する諸問題

【関連記事】子どもの友達関係で親が考えるべきこととは?

不登校になった子供に親がすべきこと
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不登校になった子供に親がすべきこととして、以下の4つが挙げられます。

・無理に励まさない
・子供の話を聞いてあげる
・家に居場所を作る
・友達と連絡をとったり遊ばせる

上記の方法で、子供が無理なく学校に登校できるようサポートしてあげましょう。

無理に励まさない

不登校になった子供に対して、無理に励ますことは逆効果となります。

不登校の子供は自分でどう対処すべきかわからず、疲れ果てている状態です。
心身のエネルギーも大きく低下している状態で強い励ましを受けても、精神的な負担が重くなるばかりでしょう。

親は子どもをなるべく早く学校に行かせようとしがちですが、まずは現状を受け止める必要があります。
また、中学生や高校生の場合は自我も確立しており、親の一方的な励ましは余計な反発心を生み自体を悪化させるでしょう。

子供が心身ともに回復するのを見守ってあげましょう。

子供の話を聞いてあげる

子供の話を聞いてあげることも、不登校になった時の対応として大切です。

子供が不登校になった時は、親の姿勢を見直さなければならないケースもあります。
特に子供とのコミュニケーションが少ない家庭の場合は、子供が精神的な安定を築きにくく不登校になっているケースも少なくありません。
不登校になった原因を聞き出したくなる気持ちもわかりますが、まずは子供に「親は自分の味方だ」と思ってもらえるよう、話しやすい親を目指すべきです。

子供が自ら親とコミュニケーションを取れるようになれば、精神的なストレスも軽減し学校に登校できる可能性があります。

家に居場所を作る

家に居場所を作ってあげることも重要です。

子供は家庭内に自分が1人になれる場所があると精神的に安定します。
もし、子供の部屋を用意していない家庭は精神的なバランスを取り戻すために、1人部屋を用意してあげましょう。

ただし、1人部屋を与えるとそのまま引きこもり、余計に孤立感が高まる可能性もあります。
子供とは無理のない範囲でコミュニケーションを取り続け、心身の回復を待ちましょう。

友達と連絡をとったり遊ばせる

精神的に落ち着いてきたら、友達と連絡をとり遊ばせるのも有効です。

人との関わりが楽しいと思えれば、不登校から抜け出すいいきっかけとなります。
学校内の友達に頼るのが厳しい場合、児童相談所やフリースクールなどを活用するのも良いでしょう。

児童相談所とは各都道府県に設置される公的機関で、子供の心身をサポートできるよう問題解決のための相談を受け付けています。
不登校の相談も無料で行ってくれるため、積極的に活用した方が良いでしょう。
フリースクールは不登校の子供達が集まる民間施設です。
利用料金は発生するものの、フリースクール内の友達と遊ベるため、学校に通えるいいきっかけとなります。

【関連記事】メンタルが強い子、弱い子の特徴とは?折れない心を育むメンタルケア

不登校の子供にしてはいけないNGな行動
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不登校の子供に対して、以下の行動はNGです。

・無理やり登校させる
・不登校を責める
・不登校の原因を無理やり聞き出す

特に子供は不登校になった原因に対してネガティブなイメージを持っており、無理やり聞き出すことで精神的な不安を高めてしまいます。

不登校の子供に対してまずは心身の回復を待ち、気長に対応することが重要です。

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気長に対応することが大切
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子供が不登校になってしまった場合、ショックを受ける親も多いでしょう。

しかし、1番ダメージを受けているのは子供なので、無理やり登校させるのは禁物です。
コミュニケーションをとりながら子供のペースで登校を再開できるよう、気長に対応することが大切です。

親だけで解決が難しそうであれば、児童相談所を活用してみても良いでしょう。

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