中学受験がしんどいと感じた時に、親子で考えてほしい3つのこと

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中学受験がしんどいと感じた時に、親子で考えてほしい3つのこと

執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)

最終更新日 2023年06月26日

中学受験に挑んでいると、親も子もしんどいと感じることがたくさん出てきます。
さまざまなしんどい思いが継続されてしまうと、爆発的な速さでストレスが蓄積し、冷静な判断ができなくなることもあるでしょう。

中学受験に対ししんどいと感じるさまざまな思い。
一体どうすればいいかと悩み苦しむご家庭も多いことでしょう。

こちらのページでは、親と子に降りかかる中学受験のしんどい部分や、中学受験をしんどいと感じたときの対策について詳しく解説します。

中学受験は親も子もしんどい
しんどい1

中学受験が本格化する6年生頃にもなると、親も子も精神的な負担がどんどん大きくなる辛い時期です。
実際、多くの子どもたちの指導を行い、保護者の方々へアドバイスをしてきた私自身も、中学受験のしんどさが底知れないものであることを痛感してきました。

朝から晩まで、寝る時間以外はすべて勉強に費やしても成績が伸びない。
偏差値が上がらない、模試の結果も芳しくない。
あげく、成績が下がるなんてことも当たり前に起こります。

中学受験を志す親子にとって、このようなしんどい直面に立たされることは、決して珍しいことではありません。

珍しくないからこそなにか手を打たないことには、しんどさが加速し、親子ともども取り返しのつかない事になってしまうケースもあるのです。

春も夏も秋も冬も、誰よりも頑張り続けたわが子、サポートし続けた保護者の皆さん。
自分自身や中学受験という高い壁と向き合ってきたからこそ、中学受験のしんどい部分に飲み込まれないように考えていきましょう。

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中学受験がしんどい親と子の話
しんどい2

中学受験がしんどいと言ってみても、どのようにしんどいかはわかりにくいかもしれません。

そこで、私自身の経験や当教室の先生方から聞いた話をもとに、中学受験のしんどい部分を見ていきましょう。

【子どもの思い】中学受験がしんどいあまりに何もかもがイヤになる

先でお話しているように、中学受験が本格化する小6にもなると、子どもたちの心や体は相当疲弊しはじめます。

くわえて、中学受験に入るまでの学習内容とは格段に難易度がアップした授業内容についていけず、心が折れてしまう子も一定数出てきます。
遊びたい気持ちやさぼりたい気持ちを必死に堪えて一生懸命勉強しても、成果が得られず、モチベーションが下がってしまう子も出てくるでしょう。

予習や復習、大量にこなさないといけない課題や宿題に追われ、自由な時間をまったくとれない状況が続くと、心に張り詰めていた糸がぷつんと切れてしまう子も出てくるのです。

私自身も小学校6年生の時期に、一度心が折れかけたことがあります。
勉強時間が多くなる中で、小学校のお友だちたちは、今までと変わらず遊んでいる状況です。
「なんで自分だけこんな辛いことをしなければいけないんだ…」と思うことがありました。

そんな時、私の母親や「別に休んでも良いんだよ」という声がけをしてくれました。

私としては、親がそのような「余白」を示してくれたことで、私は逆に安心できました。
「最終的に休めば良い」「でも今はまだ頑張れる」「だから頑張ろう」という気持ちになったのです。

さまざまなしんどい状況が子どもたちのストレスとなり、心や体を蝕んでいきます。
その結果、中学受験を辞めたいと考えはじめる、勉強なんてやってもムダではないかという思いにつながっていくのです。

【親の思い】子どもファーストであるあまりに自分のケアが不十分に

中学受験を控える子どもの親は、多くの役割を担っています。

スケジュール管理にはじまり、塾への送迎にお弁当作り。
宿題の管理や膨大なプリントの整理に、体力づくりや体調管理。
さらにはモチベーションを維持・向上させるための声がけやメンタルコントロールなど。

すべて「子どものため」に親御さんが自発的におこなうことばかりです。
しかしあまりにも「子どもファースト」「受験ファースト」になってしまっていると、不調に気づかず親自身のケアが疎かになってしまうなんてことにも。

不調からくる過度なストレスのせいで、子どもに厳しくあたってしまったり、追い詰めてしまったりしてしまう。

普段なら気にならない些細な事に怒り狂ってしまうなんてこともあるでしょう。
子どもに辛く当たってしまうことで、自己嫌悪に陥り落ち込む保護者もいらっしゃいます。

このようなしんどい状況は、百害あって一利なし。
早急に対策を練る必要がありそうです。

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中学受験がしんどい親子に考えてほしい3つのこと
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中学受験にしんどいことはつきものです。

しかし回避できることもあるでしょう。
中学受験をしんどいと感じはじめたときに、親子で考えてほしいことについてお話しします。

しんどい中学受験を乗り越えるには現状の見直しを!

親子ともに中学受験がしんどいと感じはじめたら、現状を見直し、ムリのない中学受験をおこなうことに気持ちを切り替えてみてはいかがでしょう。

サポートしているつもりが、叱ったり注意したりしすぎてしまい、子どもの自己肯定感を下げ、自己否定感が強くなってしまっている。
過度な干渉から、親や周囲への不信感が募ったり、信頼関係の喪失がおこったりすることもあるでしょう。

子どもの心の中に、親にやらされているという気持ちが増幅しはじめると、勉強そのものに対するモチベーションが低下することも起こりえます。
そのような状況で、ギリギリ合格できたとしても、子どもは入学してからもしんどい状況が続く可能性も出てきます。

そのような結果にしないためには、定期的に現状の見直しが必要なのです。

しんどいと感じない中学受験を目指す5つの方法

子どもにムリが生じていると、できることもできなくなる、うまくいくこともいかなくなる。
その結果、親はイライラが募りしんどくなっていきます。

できる限りムリを減らし、しんどいと感じない中学受験を目指すためには、以下の5つのようなことに注目してみてください。

・目標設定を見なおす
・趣味ややりたいことをやりながら勉強をさせる
・子どもの自己肯定感をアップさせる声かけを行う
・親子の信頼関係の構築、他者信頼感の向上を目指す
・余裕や余白を作ることで、心と体の休息を行う

何からやればいいか迷ったら、これら5つを試してみてください。
どれか1つでもいいですし、すべて行っても構いません。

ただしそのときは、諦めるのではなく、あくまでも見なおす行為なのだと考えるようにしてください。

必要であれば第三者の手を借りる

中学受験で感じるさまざまなしんどいことは、自分たちだけで解決できればいいのですが、状況が悪くなりすぎると手も足も出ないかもしれません。
悪あがきをしてしまい、さらに状況を悪化させてしまうおそれもあります。

そうならないためには、自分たちだけでなんとかしようとせず、思い切って第三者にしんどい状況を打ち明けてみてはいかがでしょう。
塾の先生や家庭教師など、その道のプロに悩みを共有することで、解決へのヒントが見つかるかもしれません。

また、誰かに話すことで、親の精神的負担が軽減できる可能性も出てきます。
親のしんどい気持ちが少しでも軽くなることは、わが子への負担も軽減できるきっかけにつながります。

ご夫婦で悩みを共有し話し合えればいいですが、難しい場合は親や友人など、話を聞いて貰える人をみつけ、ひとりで抱え込まないようにしましょう。

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中学受験のしんどいことは減らすことができる
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親も子も、中学受験をしんどいと感じるのは当然です。
しんどいからこそ、合格できたときの感動は格別なものになるのです。

しかし、モチベーションや自己肯定感の低下、親子関係を悪化させてまでしんどいことに挑む必要はありません。

まずは現状を見直し、しんどいと感じるつまずきが何かを親子で考えてみてください。

しんどいことがゼロになることは決してありません。
しかし減らすことは可能です。

しんどいと感じることを少しでも減らすことで、親子関係がよくなったり、子どもに強いモチベーションが生まれたりなど、中学受験に対して大きなメリットが得られるはずです。

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