小学校受験で落ちる親の特徴は?受かる親との違いや共通点も解説!
執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)
最終更新日 2023年08月01日
小学校受験では親のサポートが成功の鍵となります。
そのため、親の振る舞い次第では小学校受験に失敗してしまうこともあるでしょう。
今回は、小学校受験で落ちてしまう親の特徴について、受かる親の共通点なども解説します。
小学校受験を検討しているご家庭は、ぜひ参考にしてください。
小学校受験で落ちる親の特徴
小学校受験で落ちる親の特徴として、以下の4つが挙げられます。
・挨拶をしない
・人の目を見て話さない
・立ち振る舞いが乱雑
・言葉遣いが乱暴
挨拶をしない
小学校受験では親子で面接を行うのが一般的で、子どもだけでなく親の印象も大きく影響します。
また、挨拶ができない親の子どもは、基本的に自分から挨拶することはありません。
普段から挨拶する習慣がない場合、面接の場でも挨拶がしっかりできず面接官に悪い印象を与えてしまいます。
例えば、入室時や退室時に元気な挨拶をすることで、親しみやすさを持たれますが、挨拶を怠ると無関心や傲慢な印象を与えかねません。
人の目を見て話さない
小学校受験の面接で、面接官の目を見ずに話を進めてしまうと、自信のない印象を与えてしまい、マイナス評価となる可能性があります。
相手と目を合わせて話すことで、信頼性が高まるだけでなく、相手の反応を読み取りながら適切な対応を取ることもできます。
相手の目を見るのが苦手な場合は、眉間や鼻のあたりを見て話すと良いでしょう。
立ち振る舞いが乱雑
親の立ち振る舞いが乱雑だと、面接の場でマイナスな印象を与えてしまいます。
例えば、受験会場や面接の場で服装が乱れていたり、不適切な姿勢を取っていたりすると、親としての品位や自己管理を疑問視されてしまうでしょう。
一方で、整然とした立ち振る舞いは、子供にしっかりとした教育がなされていると良い印象を与えられます。
受験においては親子共々、外見や態度に注意を払い、良い印象を持たせるよう心掛けることが大切です。
言葉遣いが乱暴
親が「それとって」など乱暴な言葉遣いをしていると、受験を担当する教員や面接官に対して失礼な印象を与えます。
また、親が乱暴な言葉遣いをすると、子供もそれを真似してしまいます。
もし子どもの言葉遣いが乱暴であれば、親子共々悪い印象を与えてしまい、受験に合格する確率はかなり下がってしまうでしょう。
親自身が普段から丁寧な言葉遣いを心掛け、面接の場でも自然に出せるようにしておきましょう。
【参考情報】子育て実践と子育て意識の階級差に関する研究
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小学校受験で受かる親の共通点
小学校受験で受かる親の共通点として、以下の5つが挙げられます。
・家庭の教育方針がある
・志望校の教育方針に合わせられる
・学校行事に積極的である
・経済的に余裕がある
家庭の教育方針がある
小学校受験で受かる親の共通点は、しっかりとした家庭の教育方針があることです。
小学校受験の面接では、家庭の教育方針が学校の教育方針と合致しているかを確認します。
そのため、家庭の教育方針が特に定まっていなかったり、学校の教育方針とずれていたりすると、学校側が合格を出す確率が下がってしまいます。
小学校受験を成功させる家庭は、教育方針を定めた上で面接官に説明できる親が多いです。
教育方針を言葉で明確に伝えられれば、教育に関する意識の高さが伺えるため、プラスの印象を与えられます。
教育方針を定めていない家庭は、一度夫婦でしっかりと話し合い決めた方が良いでしょう。
志望校の教育方針に合わせられる
受験で成功する親の特徴として、志望校の教育方針に適応できる柔軟性が挙げられます。
もし学校と家庭の教育方針が異なれば、入学後に家庭側の不満やストレスが溜まってしまい、学校生活に支障を来してしまうでしょう。
また、親が学校の教育方針に納得がいかなければ、学校との口論になるなどトラブルが起きる可能性もあるため、学校側は教育方針の不一致を最も避けたい事項と考えています。
受験合格だけでなく、入学後の学校生活も充実したものにならないため、志望校を選ぶ際は教育方針を確認しておくことが大切です。
学校行事に積極的である
共働きの家庭も増えたため、全ての学校行事に参加できない親も多いでしょう。
しかし、仕事が忙しすぎて学校行事に全く参加できないとなると、学校側も受け入れが難しくなります。
学校側が家庭の事情を理解していることを踏まえた上で、なるべく学校行事を優先したい旨を面接でしっかりアピールすることが重要です。
実際、私の親も入学した学校では積極的に学校行事へ参加していたのを覚えています。
もちろん両親も仕事をしていたため、父親が参加できない時には母親が参加してくれるなど、両親が協力して学校行事に参加するよう心がけていました。
学校行事に参加すれば、普段の学校の様子も教師から確認できるため、何か悩みがあった時に教師が適切なアドバイスをくれることもあります。
子どもの学校生活を充実させるためにも、親の積極的な学校行事参加がおすすめです。
経済的に余裕がある
特に私立の小学校で重要視される点で、私立小学校でかかる授業料は非常に高額となります。
そのため、学校側も「家庭側が実際に授業料を払う余裕があるか」ある程度判断せざるをえません。
ただし、経済力だけで合否を決定されるわけではないため、あくまで評価の1つであることを覚えておきましょう。
一般的な礼儀・マナーをわきまえている
社会的な場面での適切な礼節・マナーが身についていることで、学校側に好印象を与えられます。
例えば、面接で丁寧な挨拶や適切な態度を示すことで、面接官に良い印象を与え合格の可能性も高まるでしょう。
こうした礼儀・マナーは面接時の受け答えなどで判断されます。
また一般的な礼節・マナーは社会生活を送る上で重要な要素です。
一時的なものではなく、子供の成長を見据えた将来の人生で重要となるため、普段から礼節・マナーを身につけることが大切です。
【関連記事】小学校受験で後悔することは何か?知っておくべきお受験との向き合い方
小学校受験親が意識すべきこと
小学校受験を控える親が最も意識すべきことは、「人とのコミュニケーションを大切にする」ことです。
小学校受験では基本的な学力以外にも、「子どもがどのような行動をしているか」を観察し合否判断の材料としています。
特に「人とのコミュニケーションがちゃんと取れるか」は面接などを通して最も見られている項目です。
学力テストは事前準備や対策をしっかりしておくことで対応できますが、コミュニケーションや振る舞いなどは普段の習慣がものを言います。
適切な言葉遣いを覚えて話すなど、基本的なコミュニケーションを家庭内で育むよう意識しておくことが大切です。
【参考情報】幼児期の親の関わりと子どもの行動
【関連記事】小学校受験は意味ない?お受験前に知っておくべきメリット・デメリット
マナーや生活習慣も学力アップのための土台となる
小学校受験では子どもだけでなく親の言葉遣いや立ち振る舞いも見られています。
幼児教室ひまわりでは、小学校受験に関する指導や講座も開催しております。
その中でも、マナーや生活習慣については細かくお伝えしております。
ただこれは、小学校受験に限らず、お子さまを賢く育てるためには、とても大切なことと言えます。
学力を上げるためには、この先大学受験までの長い期間、子どもは勉強をしていかなければいけません。
そのためには、学習環境がとても重要になります。
その環境を、いずれはお子さま自身が自ら整えていかなければいけません。
お友達との交友関係や、学習に集中しやすい場所や時間帯などを、子どもが自ら最適な選択ができるようにするためには、マナーや生活習慣なども、判断の土台となっていきます。
そしてこれらは、子どもに限らず、社会に出てからも必要となるものです。
ですので、小学校受験を目指される方はもちろん、全てのご家庭でも、こちらのページの内容をぜひ実践していただけたらと思います。
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