小学校受験は意味ない?お受験前に知っておくべきメリット・デメリット

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小学校受験は意味ない?お受験前に知っておくべきメリット・デメリット

執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)

最終更新日 2023年08月01日

子どもの将来のことを考え、早い段階から質の高い教育を受けさせたいと考えることは、親として至極当然のことです。

しかし周囲の声やネットなどで囁かれている声を見ていると、どうも小学校受験に対する風当たりが厳しく、悩まれる親御さんも多いようです。

小学校受験は意味ないのか、なんのために挑むのか。メリットやデメリットを交えながら、成果を出すための方法を解説いたします。

小学校受験、意味ないものにするかどうかは親御さん次第
お受験意味1

過去に公開された「小学校受験と中学受験。どちらに力を入れる?」という記事の中でも書いていますが、私のもとにはお子さんの進路に関する相談が数多く寄せられています。

そのなかでも、当教室に通う子どもたち世代の親御さんが直面する問題としてあげられるのは、小学校受験に関するものです。

正直、小学校から受験をさせることに迷う親御さんは多数いらっしゃいます。
小学校受験は意味ないのでは、早期教育がすぎると子どもがかわいそうではないだろうかなどと悩みはつきません。

なかには、小学校受験と中学校受験、どちらが大変かと質問にこられる親御さんもいるほどです。

小学校受験は「意味ない」?答えはNO!

小学校受験に関して寄せられる悩みの中で私が気になるのは、小学校受験は「意味ない」と問うてくる親御さんがいることです。

私としては、意味ないかどうかを尋ねられても一概には判断できかねます。
何をもって意味があるかないかを問われているかがわからないことには、何も答えられません。

現在のゴール地点が「希望する私立小学校に合格すること」だとすれば、小学校受験は意味ないことかもしれません。

お金も時間も手間もかけ、合格まっしぐらに突き進んできても、合格をいただけなければ意味ないと判断してしまうのであれば、最初からやらないほうが子どものためです。

しかし小学校受験をなんのために、誰のためにおこなうのかまで考えていれば、受験に向けておこなった努力や苦労は、決して意味ないものではないと思えるはずです。

結果だけを求めずメリット・デメリットなどをしっかり理解しよう

何もせずとも公立小学校に入学できる環境があるにもかかわらず、未就園児から学習をはじめ、あえて小学校受験を選ぶわけです。

メリットもあればデメリットもある、リスクもあるしベネフィットもあると考えるのが妥当です。

ありとあらゆる“今後”を正しく理解しておくことで、小学校受験しなければよかったなどと思うことを回避しましょう。

小学校受験を意味あるものにするためには、合格をいただくことだけに注力していてはいけません。

むしろ合否がわかったところからがスタートであり、それまでの努力や学びを今後どのように活かせるかに意味や価値があるのですから。

【関連記事】小学校受験のメリット・デメリット

小学校受験にまつわる3つのデメリット・リスク
お受験意味2

小学校受験を意味ないものから意味あるものに変えるためにも、どのようなデメリットやリスクがあるかを保護者が正しく理解しておくようにしましょう。

そして、万が一に備えて覚悟をしておくことも小学校受験では重要な要素となります。

1.子どもへの負担が大きすぎる

小学校受験は子どもへの負担が大変大きくなります。
子どもへの負担を考えず、親御さんの希望や意志を押し付けていると、子どもの可能性を潰してしまいかねません。

小学校受験に向けて、連日勉強漬けで遊ぶ時間が取れない状態が続くこともあるでしょう。

勉強だけでなく行動やマナーなども重要視されるので、常に親から注意されたり叱られたりすることも増えていきます。

これらの子どもにのしかかる負担は、大きくなればなるほどストレスとして心を蝕んでしまう可能性があるのです。

また、大きな負担が継続してしまうと、学びや発見を楽しいと感じる、おもしろいと思える感覚を潰してしまう可能性もあることを知っておいてください。

2.子どもが学ぶことを嫌になってしまう

小学校受験の多くがペーパーテストを中心とした受験をおこなうため、受験対策として、同じようなプリントを延々と繰り返しこなすケースが目立ちます。

しかし、遊びたいという子どもの意志を無視してプリントをやらせ続けていると、子どもの不満が蓄積し、勉強が嫌になったり勉強は楽しくないと思ってしまったりする可能性が出てきます。

小さいうちから学ぶことに嫌悪感を抱いてしまうと、今後の学習にも影を落としかねません。

学ぶことは楽しい、理解できるとおもしろいと思わせるやりかたを模索しなければ、いつまでたってもやらされているばかりで、勉強嫌いな上に自主性も育たなくなってしまいかねません。

3.親子・夫婦関係が悪化する

いくら未就園児とはいえ、親の思いや希望ばかり優先していては親子関係に悪い影響を与えかねません。

また、夫婦間で起こる受験や教育に関する温度差なども夫婦間のトラブルになることが多いようです。

小学校受験は親の受験とも言われるほどなので、親御さんは常にピリピリすることになるでしょう。そのようななか、子ども・夫婦間で気持ちにズレが生じると関係悪化が避けられない可能性も出てきます。

夫婦関係が悪化すると子どもにも悪影響を及ぼしかねませんので、できるだけ家族内の関係を良好に保つための環境づくりが重要視されていくでしょう。

【関連記事】小学校受験に不合格になる理由と対策。不合格になった場合に親がやってはいけないこと・やるべきこと

小学校受験を勧めたい3つのメリット・ベネフィット
お受験意味3

小学校受験は大きな壁ですが、乗り越えた先に得られる大きなメリットを考えると、私は小学校受験を勧めずにはいられません。

そこで私が考える小学校受験にまつわるメリット・ベネフィットを3つ紹介しましょう。

1.教育環境を自ら選択できる

小学校ごとに掲げられている教育理念に基づき、多種多様なカリキュラムや高水準の教育、専門的な設備など、多種多様な教育環境が整えられています。

机に向かって学ぶものだけではなく、子どもの知的好奇心をはじめとする心を育てる教育にも活かされています。

6年もの間、わが子にどのような環境で学ばせたいか選べることは、小学校受験における最大のメリットと言えるでしょう。

2.家庭環境が近い子どもたちと一緒に学べる

同じように小学校受験に向けて切磋琢磨してきた同胞と一緒に学べることも大きなメリットです。

ともに合格のご縁をいただけるぐらいに、教育熱心で家庭環境がいいお子さんたちと一緒なら、子どもの学力や心の発達にもよい影響を及ぼしてくれることが期待できます。

3.エスカレーター式に進学できる

私立の小学校の場合、中学・高校を併設していることもあります。
そのような小学校の場合、エスカレーター式に進学しやすいこともメリットとしてあげられます。

もちろん、成績など一定の基準を設けているケースが多いので、全員が必ずエスカレーター式で進学できるわけではありませんが、チャンスがあるとないとでは大違いです。

【関連記事】小学校受験に向かない親の特徴は?受験を成功させるポイントも解説!

小学校受験が意味ないかどうかを決めるのは自分たち
お受験意味4

小学校受験は意味ないのか、なんのためにやらせるのか。
親御さんが悩み、迷うお気持ちはよくわかります。

幼児教室ひまわりにも、「小学校受験に挑戦すべきかどうか悩んでいる」というお悩みや相談がよく届きます。

ただ、「賢い子に育てる」ということを目標にした場合、それを達成するための手段は1つとは言えません。

小学校受験も1つの選択肢でもありますが、それが全てとも言えません。

小学校受験については、お住まいの地域によって考え方や成功事例も異なると思います。

そのようなデータを参考にしながらも、最終的には親御さんが決断しなければいけません。

そして、お子さまの進路に関しては、小学校受験に限らず、この先もたくさん決断しなければいけないことが出てきます。

意味があるか?意味がないか?というのは、決断した「後」に決まるものでもあります。

決断した後に、「その決断をして良かった」と思えるような行動をしていくことが重要です。

子どもたちが「楽しい」「もっと学びたい」「知りたい」と思えるような環境を整えてあげれば、小学校受験はきっと意味のあるものへとなっていくでしょう。

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