英才教育のメリット・デメリット

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英才教育のメリット・デメリット

執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)

最終更新日 2023年08月01日

近年では、子どもの能力を早期に向上させる目的で英才教育を受けさせる家庭が増えています。

まだ学校に通っていない段階から適切に英才教育を受けさせることで、子どもの能力や可能性を早い段階から広げることができます。

しかし、いざ英才教育を受けさせようと思っても、具体的に何を行い、どのような成果が得られるのか詳しくわからず、受けさせようか迷っている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、英才教育のメリットやデメリットを中心に学習のポイントについても解説していきます。

英才教育に興味があり、具体的なメリットや学習内容などを知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

そもそも英才教育とは?
英才教育1

英才教育とは、一般的な学習ペースとは違い、子どもの能力に応じて学習内容を先取りする教育方法のことを言います。

最近では、こうした早期学習のニーズに応じて、「就学前教育」と呼ばれる小学校1年生で習う学習内容を先取りできる幼稚園や保育園などの教育期間も増えています。

日本では英才教育という名前から、エリートに向けられた教育のイメージが強いですが、海外では一般的に取り入れられている教育方法です。

【関連記事】英語の早期教育はどうするべきか?

英才教育のメリット
英才教育2

それではまずは、実際に英才教育を行うメリットについて解説していきます。

具体的には以下の点が挙げられます。

1.学習が遊び感覚で習慣化できる
2.学習の定着率が高い
3.右脳が育ちやすく感性豊かになる

1つずつ解説していきます。

1.学習が遊び感覚で習慣化できる

英才教育では、学習を遊び感覚で行えるため、習慣化しやすいというメリットがあります。

就学前の幼児期では、子どもの好奇心が非常に強い時期となるため、勉強に対する先入観を持たずに学習することが可能です。

また、英才教育を対象とした教材は遊び感覚で取り組める要素が多く、子ども自身が自発的に楽しんで取り組める工夫がされています。

2.学習の定着率が高い

英才教育を行うことで、学習の定着率も高くなります。

特に幼少期の脳は吸収力も非常に高いため、記憶力にも優れています。
こうした記憶力は年数が経つにつれて低下傾向にありますが、幼少期の頃から新しい知識を吸収し、脳を刺激していくことで、記憶力を鍛えることが可能です。

特に、興味があることに対しての記憶力は非常に高いため、子どもが好きなことが学習につながるとさらなる効果が期待できます。

右脳が育ちやすく感性豊かになる

英才教育を行えば、右脳を優位に育てやすく感性を豊かにできます。

脳には直感などを司る右脳と、言語や論理的思考に使われる左脳の2種類があります。
脳は3歳までの間は右脳が育ちやすい傾向にあり、3歳までの間に英才教育を行えば効率的に右脳を鍛えることができ、感性を豊かにできるでしょう。

【関連記事】右脳教育にはどのような効果があるのか?

英才教育のデメリット
英才教育3

メリットの多い英才教育ですが、反対にデメリットも存在します。

具体的には以下の点が挙げられるでしょう。

1.子どものストレスが増える場合も
2.脳の働きに影響がある
3.感情が出にくい子になる可能性も

1つずつ解説していきます。

1.子どものストレスが増える場合も

英才教育はやり方に注意しないと、子どものストレスを増加させる場合もあります。

基本的に英才教育は親が主導して行うため、子どもが嫌なものややりたくないものを無理やりやらせた場合、ストレスを溜め込んでしまうでしょう。

また、子どもがやりたいといった場合でも、教室の友達と相性がよくなかったりすると、それもまたストレスとなります。

子どもがストレスを感じる時は急に夜中に泣いたり、食欲がなくなるなどの様子がみられる場合があります。
そのため、こうした兆候があらわれるなど、普段と違う様子がみられた場合、子どもと話し合う機会を設けたり、もしくはいったん英才教育を止めるなど対策を行いましょう。

2.脳の働きに影響がある

英才教育の内容によっては、脳にマイナスの影響が出る可能性もあります。

例えば、知識を詰め込むインプット教育ばかり行ってしまうと、子どものモチベーションが下がるだけでなく、感情を上手に表現するなどのアプトプットの能力が下がってしまう可能性があります。

また、英才教育ばかり行っていると、友達と遊ぶ機会が減ってしまい、コミュニケーション能力がうまく育たず、遮光性が低くなる場合もあります。
英才教育以外にも、子どもの自由な時間を作ってあげることが大切です。

3.感情が出にくい子になる可能性も

英才教育ばかりを行っていると、目の前の事柄に対して疑問を持つ機会が少なくなり、感情自体を表現しなくなる可能性もあります。

こうした事態を防ぐためにも、子どもが育つ中で芽生える「楽しい」や「嬉しい」などの感情やわかることへの楽しさを感じられる機会を積極的に用意することが大切です。

【関連記事】発達障害の子の能力を引き出す方法

英才教育の効果を高める学習のポイント
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以上のメリットデメリットを踏まえて、英才教育を行う上で学習効果を高めるポイントについて解説していきます。

具体的には以下の点に注意して英才教育を行っていきましょう。

1.子どものペースに合わせて行う
2.プレッシャーとならないようにする
3.子どもの「好き」や「楽しい」を尊重する

1つずつ解説していきます。

1.子どものペースに合わせて行う

英才教育では、子どものペースに合わせて行うことが大切です。

学習する科目や子どもの得意不得意によって、学習した内容を習得できるスピードには個人差が出てきます。

周囲と比べて仮に習得スピードが遅かった場合、多くの親は慌ててしまいますが、子どものペースを考えずに急かしてしまうと、子どもにとって大きなストレスとなり、楽しく取り組めなくなる可能性もあります。

習得ペースが遅いからといって慌てず、子どものペースを尊重してあげましょう。

2.プレッシャーとならないようにする

英才教育を行う際には、子どもに期待をかけすぎてプレッシャーとならないよう注意しましょう。

英才教育を行うと、少なからず学習成果を親は期待してしまうものです。
さらに、学習費用が大きいほど、その期待感は増してしまいます。

しかし、こうした親の期待は子どもにとって大きなプレッシャーとなってしまいます。
期待すること自体は悪くありませんが、子どもにプレッシャーを感じさせないよう気をつけていくことが大切です。

3.子どもの「好き」や「楽しい」を尊重する

英才教育の学習効果を高めるためには、子どもの「好き」や「楽しい」といったポジティブな感情を尊重した方が良いでしょう。

英才教育の成果を求める前に、学習自体がどうすれば楽しさにつながるかを考え、遊び要素を取り入れるなど、ポジティブな感情を刺激できる工夫をする必要があります。

親が一緒に学習に取り組むことも子どものポジティブな感情を維持する上では重要なことです。

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まとめ
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英才教育には、学習の習慣化など多くのメリットがありますが、一方でストレスがかかり脳に影響を及ぼすなどデメリットとなる可能性もあります。

特に、子どものプレッシャーやストレスとならないよう、子どもに無理強いするなどのことはやめ、子供のペースに合わせて楽しく取り組むことが大切です。

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