2歳児の幼児教育でやるべきことは?おすすめの教育方法4選
執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)
最終更新日 2023年06月21日
2歳児は言葉や運動能力が発達し、子ども自身でできることも増えていきます。
2歳児で適切な教育を施せば、早い段階で社会性が身につくなど大きなメリットがあります。
しかし、2歳児の幼児教育で具体的に何を行うべきか、分からない親も多いのではないでしょうか?
こちらのページでは、2歳児の幼児教育でやるべきことについて、特徴や具体的な接し方なども解説します。
2歳のお子さまの子育てをされている方は、ぜひ参考になさってください。
2歳児の特徴
2歳児の特徴として、以下の4点が挙げられます。
・言葉をうまく話し始める
・運動能力が向上する
・社会性が身についてくる
・自我が発達する
1つずつ解説しますね。
言葉をうまく話し始める
1つ目の特徴は、言葉をうまく話し始めることです。
2歳になると、周囲の大人たちが発する言葉を吸収し、口に出して話し始めます。
具体的には、「これ、何?」や「あの人、こっち、来た」など2語、3語を組み合わせた文章を話すようになります。
また、自分の感情を言葉で言い表し始めるのもこの時期です。
「楽しい。」「かっこいい。」「かわいい。」など多彩な語彙で表現できるようになり、一気に話し始めます。
様々なことに興味を持ち始めるなど好奇心も旺盛なため、言葉や思考力が発達しやすい時期です。
子どもの発達状況に応じて適切な対応をすることで、スムーズに健全な成長を促せます。
運動能力が向上する
2つ目の特徴は、運動能力が向上することです。
筋力や体力が発達し、全身の動きが滑らかかつダイナミックになってきます。
具体的には走ったり、跳ねたりなどの運動ができるようになり、ボールなどの道具を使った遊びも積極的に行います。
階段などの上り下りを手を使わずにできるようになるのもこの時期です。
ただし、運動能力の発達に伴い行動範囲が広がることで、大きな怪我や事故につながりやすくなります。
2歳児では怪我や事故に合わないよう、子どもが遊ぶ時は親が注意して見守ってあげることが大切です。
2歳時点では周囲への注意力がそこまで高くないため、人や自転車が通るような場所で構わず走り回ってしまうこともあるでしょう。
大きな怪我や事故を起こしてしまえば子どもも大きなトラウマとなり、外で遊ぶことを怖がってしまいます。
親御さんはその点に関してはよく注意をして、外遊びの際は必ず付き添うようにしましょう。
社会性が身についてくる
3つ目の特徴は、社会性が身についてくることです。
これまでとは異なり、2歳になると家族以外の子どもや大人にも興味を持ち始めます。
他の子どもとの遊びを通してコミュニケーションを取り合い、社会性が身につき始める時期です。
ただし、2歳時点ではまだまだ発展途中であり、おもちゃの取り合い等で友達と喧嘩になるケースもあります。
そのため、家庭を中心に親が適切なマナーを子どもに身につけさせることが重要です。
自我が発達する
4つ目の特徴は、自我が発達することです。
2歳になると精神的・身体的発達が目覚ましいことに加え、好奇心も旺盛になるため、今までできなかったことへ積極的にチャレンジするようになります。
様々なことにチャレンジし成功体験を積み重ねれば、大きな自信へとつながり自立心や自発性の発達に貢献できるでしょう。
ただし、こうした積極性が「わがままな態度」に見えてくるのもこの時期です。
大人の手伝いを嫌がるなどの態度もみられますが、子どもの成長に必要なことです。
子どもが自分から積極的に取り組むことに関して、あまり口出しをせず暖かく見守ってあげましょう。
【関連記事】子供を賢くする8つのポイント【多くの親が見落としている?】
2歳児から幼児教育を行うメリット
2歳児から幼児教育を行うメリットとして、以下の項目が挙げられます。
・子どもの能力を総合的に伸ばせる
・運動能力の飛躍的な向上が期待できる
・コミュニケーション能力が向上する
・本格的な学習の土台を構築できる
1つずつ解説いたします。
子どもの能力を総合的に伸ばせる
1点目は、子どもの能力を総合的に伸ばせることです。
幼児教育では教材や絵本、遊具などを用いて幅広い教育を行えます。
2歳児は好奇心が旺盛な時期でもあり、高い集中力で物事に取り組むため、与えられたものを素直に吸収できます。
幼児教育で勉強や運動など幅広い分野の教育を施せば、子どもの能力を総合的に向上させられるのが2歳の時期です。
幅広い分野の能力を向上させられるため、思いもよらない才能が開花する可能性もあります。
運動能力の飛躍的な向上が期待できる
2点目は、運動能力の飛躍的な向上が期待できることです。
幼児教育で運動のカリキュラムを取り入れれば、適切な体の使い方を覚えられます。
そのため、幼児教育を取り入れない場合と比較し、子どもの運動能力を飛躍的に向上させられる可能性があります。
また、運動量を増やすことで基礎体力が向上すれば、どのスポーツに取り組む際も大きく役立つでしょう。
体を動かすことで規則正しい生活リズムを作る上でもプラスに働きます。
コミュニケーション能力が向上する
3点目はコミュニケーション能力が向上することです。
幼児教育では、先生をはじめ他の子供達と積極的にコミュニケーションをとります。
これまで家族との交流が中心だった子どもにとって、幼児教育の場は大きな刺激となるでしょう。
幼児教室では少人数制を敷いているケースも多く、初めて集団生活をする場合でも不安なく馴染めます。
最初は不安そうにしていても、時間が経つにつれ楽しく子ども達がコミュニケーションを取り合えます。
コミュニケーション能力が向上することで適切な社会性が身につき、小学校以降の集団生活でも円滑に人間関係を構築できるでしょう。
本格的な学習の土台を構築できる
4点目は、本格的な学習の土台を構築できることです。
小学校以降では、ひらがなやカタカナ、算数など年齢に応じて学習内容も難しくなっていきます。
幼児教育で早い段階から学習すれば、勉強に対する抵抗も少なく小学校以降もスムーズに学力を高められるでしょう。
また、幼児教育は知育玩具を取り入れるなど、勉強を楽しく体験できるカリキュラムが特徴です。
勉強に対するポジティブなイメージを持たせられるため、自発的な学習姿勢を促せる点も大きなメリットです。
【参考情報】子どもの体力及び運動能力の向上に関する研究
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2歳児におすすめの幼児教育法
2歳児におすすめの幼児教育法として、以下の4つが挙げられます。
・幼児教室を利用する
・子どもの興味に合わせた幼児教育を選ぶ
・運動を取り入れた幼児教育
・社会生活のルール・マナーを取り入れた幼児教育
1つずつ解説いたします。
幼児教室を利用する
1つ目は幼児教室を利用することです。
幼児教室は未就学児を対象とした教室で、言葉や数字を使った学習はもちろん、それ以外の様々な体験ができます。
例えば、ピアノやギターなど楽器演奏を学べたり、体操やサッカーなど運動ができたりなど、様々なジャンルに取り組むことも可能です。
幼児教育では子どもがスムーズに精神的・身体的に発達できるよう独自のカリキュラムを作成しており、家庭だけで育てるよりも効率的に子どもの能力向上が期待できます。
幼児教育に取り組みたいけれども何から始めればいいか分からない方は、幼児教室の利用を検討してください。
子どもの興味に合わせた幼児教育を選ぶ
2つ目は子どもの興味に合わせた幼児教育を選ぶことです。
2歳になると自分の感情を言葉で表現できるようになり、子どもの興味を持つ対象が明確になります。
幼児教育で子どもが興味のあるものを取り入れれば、楽しみながら学習体験を積めるでしょう。
例えば、サッカーが好きな子どもであれば、カリキュラムでサッカーを取り入れた幼児教育を選ぶのがおすすめです。
好きなものと学習体験を紐づけることで、ポジティブなイメージを持って積極的な学習姿勢を促せます。
運動を取り入れた幼児教育
3つ目は、運動を取り入れた幼児教育です。
2歳は身体が発達しやすい時期で、体を動かす遊びを取り入れた幼児教育を行えば、基礎体力や身体能力が飛躍的に向上します。
例えば、鉄棒にぶら下がったり、障害物を超えて走ったりなどの運動や鬼ごっこなどの遊びを取り入れても良いでしょう。
走る運動を取り入れることで、走る速さを調整する能力なども鍛えられ、どのスポーツでも役立つ運動能力を鍛えられます。
社会生活のルール・マナーを取り入れた幼児教育
4つ目は社会生活のルールやマナーを取り入れた幼児教育です。
2歳になれば他の子どもや大人と交流する機会も増え、社会性が求められる場面も出てきます。
食事のマナーや挨拶など、社会生活に必要なルール・マナーを身につけさせることで、小学校以降の集団生活にもスムーズに順応できるでしょう。
また、生活リズムを整えることも2歳児では意識したい項目です。
早寝早起きや決まった時間に食事を取るなど、生活リズムを整えることで、子どもの健康的な成長を促せます。
これら社会生活のルールやマナー、生活リズムなども取り入れた幼児教育を行った方が良いでしょう。
【参考情報】早期教育が幼児の発達に与える影響と今後の在り方
【関連記事】2歳児にはどんな習い事がいい?オススメの習い事3選
2歳は子どもが身体的・精神的に発達しやすい時期
2歳は子どもが身体的・精神的に発達しやすい時期であり、適切な教育を施すことで子どもの能力を飛躍的に向上させられます。
今回の内容を参考に子どもにあった幼児教育を施し、健全な成長を促しましょう。
また、幼児教育を子どもに受けさせたい方は幼児教室の利用がおすすめです。
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