難しい算数の問題を解くための5つの実践学習法

お子さんを医者にするために役立つ情報

難しい算数の問題を解くための5つの実践学習法

執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)

最終更新日 2023年05月01日

小学校の算数は、足し算や引き算、掛け算や割り算などの基礎的な学習からはじまり、少しずつ複雑で難しい問題に進んでいきます。
高学年にもなってくると、難しい算数の問題に苦戦するお子さんも増えてくることでしょう。

なぜ子どもは算数の難しい問題に苦戦するのか、どのように向き合い取り組めばいいのか。
こちらのページでは、算数の難しい問題への向き合い方や、実践的な学習法などについてさまざまな角度から解説します。

小学生が難しい算数の問題に苦戦する理由とは?
難しい算数1

保護者からの相談のなかに、これまで何の問題もなく算数の学習を進めてこられていたのに、難しい問題が出題されるようになった頃からつまずきがちになったという話をよく耳にします。

しかし、つまずくようになった原因は難しい問題が出題されるようになったからなのでしょうか。

当教室に通う子どもたちを見ていると、算数が得意な子どもたちには共通した特徴が見受けられます。

・算数に対する理解力や計算力が高い
・論理的思考(ロジカルシンキング)が備わっている
・学習に対するモチベーションが高い

これら3つの特徴にこそ、難しい問題につまずくヒントが隠されていると私は考えます。

算数が得意な子どもたちの特徴をもとに、子どもたちが算数の難しい問題につまずき、苦戦してしまう理由について考えてみましょう。

算数の概念に対する理解不足

算数には足し算・引き算・掛け算・割り算、数や分数・小数・幾何学など、さまざまな概念が存在します。これらをいかに理解しているかどうかで、問題解決力は大きく変化するのです。

算数に対する概念が不十分なままでいると、解けるはずの問題も見落としてしまう可能性も出てきます。
難しい算数の問題で苦戦しないためにも、早い段階からしっかりと算数の基礎を習得し、算数に対する概念をしっかり理解していきましょう。

計算力の不足

計算が苦手な子どもは、難しい問題でつまずいてしまう可能性があります。
文章問題でも計算問題でも、解法には計算が不可欠で、難しい問題となると解くために時間も相当かかるでしょう。
計算力が不足していると、時間がかかったり計算ミスなどで答えにたどり着けなかったりなども起こるのです。

論理的思考力が備わっていない

算数や数学では、論理的思考力が求められます。論理的思考とは、自分の考えや情報を正しく整理し、そこから正しい結論を導き出すことです。
難しい問題に挑戦する場合、いかに問題を正確に処理し答えを導き出すかが勝負です。
小さいうちから論理的思考力を高めていきましょう。

モチベーションが低下している

難しい問題に苦戦し続けていると、自信を失い、モチベーションの低下につながることがあります。
なんのために勉強をするのかわからなくなるといった自己喪失感を覚えたり、努力すれば問題が解けると思える自己効力感が著しく低下したりするなど、学習に悪影響を及ぼしかねません。

【関連記事】中学受験の算数を伸ばす勉強法3選!苦手分野の対処法も解説

難しい算数の問題への向き合い方
難しい算数2

算数の難しい問題への向き合い方を考えることは、子どもの学習意欲や自己効力感の低下を防ぐためにも有効な手段です。
そこで、難しい算数の問題へどう向き合えばいいか、3つのポイントを紹介しましょう。

難しい算数の問題をムリに解こうとしなくていい

かなり難しい算数の問題は必ずしも解けるようになる必要はありません。
30分考えてもわからない場合は解法や答えを確認し、次の問題に移りましょう。
非常に難しい算数の問題を解くことよりも、計算問題や少し難しいレベルの問題を、確実にクリアできるよう練習しておくことのほうが大切です。

小学生の間は難しい算数の問題よりも基礎固めが重要

どれほどレベルの高い算数の問題でも、解くためには基本的・基礎的な算数力が重要になります。
中学生になるまでは、算数の基礎固めをしっかりとおこない、難問を解くために必要な思考力・集中力・計算速度を習得しておきましょう。

親のサポートも重要。ヒントを出す・褒めるなどでモチベアップ

難しい算数の問題に取り組むとき、親のサポートも重要になります。
すべてを教えるのではなく、解き方のヒントを出してあげたり、正解できたら褒めてあげたりなどして、モチベーションを維持できるようにサポートしてあげてください。
わからなかったら聞くという質問力も同時に高めていくといいですね。

【関連記事】中学受験の算数に強くなる3ステップ

難しい算数の問題への実践的な学習法
難しい算数3

難しい算数への向き合い方をしっかり理解したところで、実践的な学習法に移りましょう。
ここでは5つの実践的学習法について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

とにかく問題文をしっかりと読み込む

難しい算数の問題を解くためには、とにかく徹底的に問題文をしっかりと読み込む習慣をつけることが重要です。
難しい算数の問題は、問題文自体が複雑な構成になっていることも珍しくありません。
しっかりと問題文を読み、素早く適切に読み取るための読解力を習得していきましょう。

難しい算数の問題の「型」を反復練習で習得する

受験などで出題される難しい算数の問題には、解き方の「型」が存在します。
難しい算数の問題の反復練習をこなすことで、問題に対するクセや型、解き方のコツが自ずと見えてくるはずです。
しっかりと算数の基礎を習得しておき、応用につなげていけば、型に挑むこともそう難しくないでしょう。

テキストや問題集、オンライン学習やアプリを活用して多くの問題に挑戦する

難しい算数の問題を大量にこなそうとすると、学校や塾の教科書・問題集だけでは限界が出てきます。
そのようなときは、ネット上で配布されている問題や算数を勉強するためのアプリなどを積極的に活用していきましょう。
さまざまな問題にトライすることで、難しい算数の問題にもなれていきます。

難しい算数の問題の場合、解法や答えを先に確認する

難しい算数の問題に自力で挑戦することも大切ですが、一定時間が経過したら解法や解説、答えを確認しましょう。
解法や解説を書き写したり読み込んだりしながら、正解への道筋を確認することで解き方の型を覚えます。

また、自力で正解できなかった問題がわかるよう印をつけておき、時間をおいて再挑戦してみてください。
正解できれば印を消していきます。
自力で解けるようになった問題が増えれば、モチベーションアップにもつながるでしょう。

誰かと一緒に問題を解くことで視野を広げる

難しい算数の問題では、答えが1つでも解き方が何パターンか存在する場合があります。
これは解法や解説を見ることでも確認できますが、誰かと一緒に学習することでも見つけられるのです。

家族でもきょうだいでも、友だちでも構いません。
誰かと一緒に学び新たな発見やひらめきを得ることで、難しい算数の問題に対する視野が広がっていきます。
また複数の解き方があることを知ると、学習の際に「他に解き方はないだろうか」などと思うようになり、探究心を深めます。

【関連記事】小学生の算数の勉強法・・・まずこれから始めよう!

難しい算数の問題が解けると算数が楽しくなる
難しい算数4

子どもが難しい算数の問題で苦戦している姿を見ると、保護者としては気が気でないことでしょう。
しかし、難しい算数の問題は徹底して反復練習をおこなうことで、ある程度のレベルに達することは可能です。
諦めずさまざまな難しい算数の問題に意欲的にチャレンジしていきましょう。

子どもの苦労や努力を一番近くで見ているママやパパが一緒に勉強したり考えたりしてくれること、励ましたり褒めてくれたりすることは、子どもにとっては何よりも心強く嬉しいものです。
わが子の算数力を高め、難しい算数の問題に挑戦し続けられるよう、保護者がしっかりとサポートしてあげてください。

子供を医者にするための厳選情報 無料メルマガの詳細を見る教室での授業に興味がある方へ 幼児教室ひまわりへ問い合わせをする

幼児教室ひまわりでは、お子さまの脳を鍛える具体的な方法や難関中学に合格するための勉強法などを、オンライン講座やメールマガジンで公開しています。

もっと深く学びたいという方は、ぜひ私たちのメールマガジンにご登録ください。

無料メールマガジン 無料メールマガジン

当教室ではSNSでも情報発信をしています。
記事やメルマガと合わせて、子育ての参考になさってください。

現在地:トップページお子さんを医者にするために役立つ情報