ひらがな練習の方法|幼児が楽しく進める順番と嫌がる時の対応
最終更新日 2026年07月06日
記事執筆者:熊野貴文
小学校入学前に、ひらがなを読めるようにしたい、できれば書けるようにもしておきたいと考える保護者の方は多いと思います。
実際、ひらがなが読めるようになると、絵本の言葉が分かるようになったり、自分の名前を見つけられるようになったり、身の回りの表示に興味を持つようになったりします。文字が分かることで、子どもの世界は少しずつ広がっていきます。
そのため、ご家庭でも、
「ひらがなはどう練習すればよいのか」
「幼児のひらがな練習や、年長のひらがな練習はどの順番で進めればよいのか」
「小学校入学前のひらがな練習は、どこまで進めればよいのか」
「無料プリントや教材は使った方がよいのか」
「なぞり書きはいつから始めればよいのか」
「子どもが嫌がるときはどうすればよいのか」
と悩まれる方もいるのではないでしょうか。
最近は、ひらがなの無料プリントや学習アプリ、動画教材なども多くあります。うまく使えば、家庭で楽しくひらがなに触れるきっかけになります。
ただし、ここで気をつけたいことがあります。
それは、ひらがな練習は、無料プリントを何枚も進めることだけではないということです。
子どもによって、今いる段階は違います。まだ文字そのものに気づき始めた段階の子もいれば、読めるけれど書くのは難しい子もいます。なぞり書きはできるけれど、見本がないと書けない子もいます。
そのため、ひらがな練習で大切なのは、プリントの量を増やすことではなく、今のお子さまの習得段階に合った練習を選ぶことです。
この記事では、ひらがな練習を楽しく進めるために、幼児期に知っておきたいひらがな練習方法と進め方、習得段階に合わせた家庭での関わり方、無料プリントや教材の選び方について解説します。
【この記事で分かること】
- 幼児のひらがな練習は何から始めるとよいのか
- ひらがな練習を進める順番と習得段階
- 無料プリントを使う前に確認したいこと
- 読める・なぞれる・書ける段階ごとの練習方法
- ひらがなを嫌がるときに見直したいポイント
- 家庭で楽しくひらがなに触れる関わり方
- 無料プリントやアプリ、動画教材の選び方
- ひらがな練習を小学校入学前までにどう進めるか
ひらがな練習は「無料プリントを進めること」だけではない
ひらがな練習というと、多くの方は、まず練習プリントやなぞり書きを思い浮かべると思います。
たとえば、五十音表を見ながら「あいうえお」を覚える。
薄い文字をなぞる。
マスの中に同じ文字を何度も書く。
書き順を見ながら練習する。
こうした練習は、もちろん大切です。特に、ひらがなを書く段階に入った子にとっては、無料プリントや練習帳はとても便利な教材になります。
しかし、すべての子どもが、最初からプリントで練習すればよいわけではありません。
まだ文字を読むことに慣れていない子に、いきなり鉛筆を持たせて「この字を書いてみよう」と言っても、子どもにとっては難しいことがあります。文字の音や意味が分からないまま形だけを写すことになると、ひらがなは楽しいものではなく、ただの作業になってしまいます。
幼児教室ひまわりでも、
「無料プリントを印刷してひらがな練習をさせているのですが、子どもが嫌がって続きません」
「ひらがなプリントを嫌がるため、ひらがな練習が続かない状態です」
「なぞり書きはできるのに、見ないと書けません」
「昨日は読めた文字を、今日は忘れてしまいます」
というご相談をいただくことがあります。
実際のご相談でも、毎日ひらがなプリントを1枚ずつ進めていたものの、お子さまがだんだん嫌がるようになったケースがありました。
よく見ていくと、そのお子さまは、文字を読む段階は少しずつ進んでいたものの、まだ見本なしで書く段階には入っていませんでした。にもかかわらず、毎日「書く練習」ばかりが続いていたため、ひらがなが「読めて楽しいもの」ではなく、「間違えると直されるもの」になっていたのです。
この場合、必要なのはプリントの枚数を増やすことではありません。まずは、読める文字を絵本や名前の中で見つける、好きな言葉を一緒に読む、大きな文字を指でなぞるなど、その子の段階に合った練習に戻すことが大切です。
大切なのは、今のお子さまがどの段階にいるのかを見ることです。
ひらがなは、いきなり「書ける・書けない」で判断するものではありません。文字に気づく段階、読める段階、なぞれる段階、見ながら書ける段階、見ないで書ける段階、そして生活の中で使える段階があります。
この段階を見ないまま、いきなり書く練習だけを増やすと、子どもはひらがなを「やらされるもの」「注意されるもの」と感じてしまうことがあります。
反対に、今のお子さまに合った練習を選べば、無料プリントや教材はとても役立ちます。
つまり、ひらがな練習で大切なのは、教材に子どもを合わせることではなく、子どもの今の段階に合わせて教材を選ぶことです。
無料プリントを使う前に知っておきたい、ひらがなの習得段階と読み書きの順番
ひらがなは、「読めるか」「書けるか」だけで判断しがちです。
しかし実際には、ひらがなの習得にはいくつかの段階があります。ひらがな練習の段階や、ひらがなの読み書きの順番を見ずに進めると、子どもに合わない練習になってしまうことがあります。
たとえば、「あ」という文字を読める子でも、見本なしで「あ」を書けるとは限りません。見本の上をなぞることはできても、何も見ずに思い出して書くのはまだ難しいこともあります。
また、見ながら書けるようになったとしても、それを名前や手紙、言葉遊びの中で自然に使えるようになるには、もう一段階必要です。
幼児教室ひまわりでは、ひらがなのご相談を受けるときに、「読めるか・書けるか」だけではなく、お子さまが今どの段階にいるのかを分けて見るようにしています。
以下は、ご家庭でお子さまの状態を確認するときの目安です。
このように整理すると、ひらがな練習でつまずく理由が見えやすくなります。
たとえば、親から見ると「まだ書けない」と感じる場合でも、実は「読める段階」までは進んでいることがあります。この場合、いきなり見ないで書かせるより、まずは大きな文字をなぞる、見本を見ながら書く、好きな言葉の中で同じ文字を探す、といった練習の方が合っています。
また、なぞり書きができるからといって、すぐに見ないで書けるとは限りません。なぞり書きは、文字の形や書く方向に慣れるための練習です。自分で思い出して書くには、もう少し反復や経験が必要です。
ここで親が、
「昨日なぞったのに、どうして書けないの?」
「何回も練習したのに、まだ覚えていないの?」
と言ってしまうと、子どもはひらがなを書くことに苦手意識を持ちやすくなります。
反対に、
「今はなぞれる段階なんだね」
「見本を見ながらなら書けるようになってきたね」
「今日はこの文字を名前の中で見つけてみよう」
と考えられると、子どもの成長を段階で見られるようになります。
ひらがな練習で大切なのは、無料プリントを使うかどうかではありません。
今のお子さまが、文字に気づく段階なのか、読める段階なのか、なぞれる段階なのか、見ながら書ける段階なのかを見て、その段階に合った練習を選ぶことです。
上田先生が実践した、文字に親しむ環境づくり
3人のお子さんを、東大理Ⅲ首席合格、京大医学部現役合格、東大理Ⅲ現役合格に導いた当教室の上田尚子先生も、ご自身の子育ての中で、いきなり練習プリントから始めたわけではありません。
まず大切にしていたのは、子どもが日常の中で自然に文字に触れられる環境を作ることでした。
上田先生は、幼児期の子育ての中で、特に絵本の読み聞かせを大切にしていました。家事をしているときや、何か別の作業をしているときでも、お子さまが「絵本を読んでほしい」と言ってきたら、できるだけその時間を大切にしていたそうです。
もちろん、毎回すべての用事を止められるわけではありません。けれども、絵本を読む時間を、ただ文字を覚えさせるための時間ではなく、親子で楽しむ時間として大切にしていました。
その結果、お子さまは絵本が好きになり、絵本の中の絵や言葉に興味を持つようになっていきました。
文字への興味が出てきたあとも、いきなり何枚もプリントを進めるのではなく、まずは子どもの名前や、絵本に出てきた言葉、好きなものの名前など、子どもにとって意味のある文字から少しずつ練習につなげていたそうです。
ここで大切なのは、上田先生が「文字を覚えさせよう」として、最初から練習プリントをたくさんさせたわけではないということです。
まずは、絵本を読む時間を楽しい時間にする。
子どもが知っている言葉と文字を結びつける。
自分の名前や身近な言葉に触れる機会を作る。
家の中や生活の中で、ひらがなを自然に目にする環境を作る。
こうした関わりの中で、子どもは少しずつ文字に興味を持っていきました。
子どもが一度、文字に興味を持ち始めると、そこからは日常の中でも練習の機会が増えていきます。
絵本の中の文字を一緒に読む。
お菓子の袋に書いてある文字を見つける。
自分の名前の文字を探す。
ひらがなパズルやカードで遊ぶ。
家族の名前を読んでみる。
こうした経験は、プリントの上で行う練習とは違いますが、子どもにとっては大切なひらがな練習です。
なぜなら、文字が「書かされるもの」ではなく、「読めると楽しいもの」「分かるとうれしいもの」として入ってくるからです。
もちろん、無料プリントや練習帳を使うことが悪いわけではありません。むしろ、子どもが文字に興味を持ち始めたあとで使えば、とても効果的です。
ただし、まだ文字に興味がない段階でプリントだけを進めようとすると、子どもにとっては負担になることがあります。
上田先生の実践から分かるのは、早く覚えさせることが大切だということではありません。
大切なのは、子どもが文字を楽しいものとして受け取れる環境を作ることです。
ひらがなの無料プリントや教材は、その土台ができてきたときに使うと、より自然に練習につながります。つまり、無料プリントは「文字に興味を持たせる魔法の道具」ではなく、子どもが文字に親しみ始めたあとに、読める・なぞれる・書ける力へつなげるための道具として使うことが大切です。
段階別|家庭でできるひらがな練習法
ひらがな練習は、お子さまの習得段階に合わせて進めることが大切です。
まだ文字に気づき始めたばかりの子に、いきなり書く練習をたくさんさせる必要はありません。反対に、すでに読める文字が増えている子なら、なぞり書きや見本を見ながら書く練習に進んでもよいでしょう。
ここでは、家庭でできるひらがな練習を、段階別に見ていきます。家庭でひらがな練習を進めるときは、いきなり書かせるのではなく、読む練習から少しずつ読み書き練習へつなげていくことが大切です。
文字に気づく・読める段階の練習
最初の段階では、ひらがなを読む練習を通して、書くことよりも、まず文字に気づき、読める文字を増やすことを大切にします。
たとえば、絵本を読むときに、
「この字、お名前にもあるね」
「これは“あ”だね。あひるの“あ”だね」
「ここに“ま”があるね。ママの“ま”と同じだね」
と声をかけます。
このとき、無理に全部読ませる必要はありません。子どもが知っている言葉、自分の名前、好きな食べ物、好きな動物など、身近な言葉と結びつけていくことが大切です。
たとえば、「あ」なら「あひる」「あり」「あめ」、「い」なら「いちご」「いぬ」のように、文字と絵や言葉がつながると、子どもは覚えやすくなります。
家の中でも、ひらがなに触れる機会はたくさんあります。
お菓子の袋に書いてある文字。
絵本のタイトル。
カレンダー。
名前シール。
おもちゃの箱。
お店の看板。
こうした文字を親子で一緒に見ながら、「これ読めるかな?」と遊びのように関わると、ひらがなが生活の中にあるものとして入っていきます。
この段階では、五十音を「あ」から順番にすべて覚えさせることにこだわりすぎなくて大丈夫です。
子どもにとって入りやすいのは、必ずしも「あいうえお」の順番ではありません。自分の名前に入っている文字や、好きなものの名前に入っている文字の方が、興味を持ちやすいこともあります。
まずは、「見つけた」「読めた」「分かった」という経験を増やしていきましょう。
なぞれる・見ながら書ける段階の練習
読める文字が少しずつ増えてきたら、なぞり書きや見本を見ながら書く練習に進んでいきます。
この段階では、大きな文字のプリントや、マスが大きい練習帳を使うのがおすすめです。
幼児期の子どもにとって、小さなマスの中に正確に文字を書くことは簡単ではありません。最初から小さな文字を書かせようとすると、手の動きに意識が向きすぎて、書くこと自体が負担になってしまうことがあります。
まずは、大きな文字を指でなぞるところから始めてもよいでしょう。
指でなぞる。
鉛筆でなぞる。
見本を見ながらまねして書く。
このように、少しずつ進めていきます。
また、文字の横にイラストがあるプリントや練習帳も使いやすいです。
「あ」の横に「あひる」の絵がある。
「い」の横に「いちご」の絵がある。
「う」の横に「うさぎ」の絵がある。
このように、文字と絵が結びついていると、子どもは文字を単なる形ではなく、言葉とつながるものとして覚えやすくなります。
この段階で気をつけたいのは、最初から完璧な字を求めすぎないことです。
もちろん、書き順や字の形は大切です。
ただし、最初から細かく直しすぎると、子どもは「ひらがなを書くと注意される」と感じてしまうことがあります。
「ここは少し曲がっているね」
「そこは違うよ」
「もっときれいに書いて」
という声かけが続くと、子どもはひらがなを書くのを嫌がるようになりやすくなります。
最初は、
「大きく書けたね」
「ここまでなぞれたね」
「この字は前より形が近くなったね」
と、できている部分を認めながら進めましょう。
なぞり書きは、文字の形や書く方向に慣れるための練習です。ひらがなを読めるけど書けない子や、ひらがなをなぞれるけど書けない子も少なくありません。なぞれるようになったからといって、すぐに見ないで書けるとは限りません。
そのため、「ひらがなを見ないで書けない」と感じる場合も、なぞり書きができたあとに、見本を見ながら書く練習を少しずつ入れていきます。一度に何文字も書かせる必要はありません。 最初は一文字だけでも十分です。
大切なのは、短い時間で終わらせ、子どもが「できた」と感じられる状態で終えることです。
見ないで書ける・生活の中で使える段階の練習
見本を見ながら書ける文字が増えてきたら、少しずつ見ないで書く練習や、生活の中で使う練習に進みます。
たとえば、
自分の名前を書く。
家族の名前を書く。
短い手紙を書く。
物の名前を書いて貼る。
ことば遊びで使う。
このように、書いた文字を生活の中で使う経験を作ります。
ここで大切なのは、ひらがなをプリントの中だけで終わらせないことです。
たとえば、子どもが「まま」と書いたとします。
そのときに、「書けたね」で終わるのではなく、
「これ、ママに書いてくれたの?」
「読めるよ。うれしいな」
「じゃあ、今度はお手紙にしてみようか」
とつなげていくと、子どもにとって文字は「伝えるためのもの」になります。
ひらがなは、きれいに書くためだけのものではありません。
自分の気持ちを伝える。
名前を書く。
好きなものをメモする。
誰かに読んでもらう。
そうした経験を通して、子どもは文字を使う楽しさを感じていきます。
また、見ないで書く練習をするときは、できない文字ばかりを練習させないことも大切です。
親はつい、苦手な文字を見つけると、
「この字がまだ書けないね」
「もう一回この字を練習しよう」
と、できない文字を中心に練習させたくなります。
もちろん、苦手な文字を練習することは必要です。
ただし、できない文字ばかり続くと、子どもにとってひらがな練習は「できないところを直される時間」になってしまいます。
できる文字を混ぜながら、少しだけ新しい文字を入れる。
自分の名前の中の文字から練習する。
好きな言葉の中で練習する。
このように進めると、子どもは前向きに取り組みやすくなります。
ひらがな練習に使いやすい無料プリント・無料で試せる教材6選
なお、アプリや動画教材は、配信状況や無料で使える範囲が変更される場合があります。以下の教材情報は、2026年7月時点で確認した内容をもとにしています。無料で使える範囲や配信状況は変更される場合があるため、利用前に各公式サイトやアプリストアで最新情報を確認してください。
ひらがなの無料プリントや教材は、家庭学習にとても役立ちます。
ただし、無料だからといって、たくさん印刷すればよいわけではありません。おすすめのひらがなプリントを探すときも、大切なのは数ではなく、今のお子さまに必要な教材を、少しだけ選んで使うことです。
ひらがなプリントの選び方や使い方で迷うときは、次の点を確認しましょう。ひらがな練習が進まない場合も、プリントの量ではなく、今の段階に合っているかを見ることが大切です。
まだ文字に気づき始めた段階の子には、いきなり書くプリントより、あいうえお表、絵本、動画、カードなどの方が合うことがあります。
読める文字が増えてきた子には、文字とイラストが結びついた教材が使いやすいです。
なぞる段階に入った子には、大きな文字でなぞれるプリントが向いています。
見ながら書ける段階の子には、見本と空欄が分かりやすいプリントが使いやすいでしょう。
次に、文字が大きく見やすいかどうかです。
最初から小さな文字を書く教材は、幼児期の子どもには負担になることがあります。できるだけ大きな文字で、ゆったり書けるものを選ぶとよいです。
また、イラストがあるかどうかも大切です。
文字だけが並んでいる教材よりも、文字と絵が結びついている教材の方が、子どもは楽しく取り組みやすくなります。
さらに、量が多すぎないことも大切です。
一枚のプリントに何度も同じ文字を書く教材は、一見しっかり練習できそうに見えます。しかし、子どもによっては途中で飽きてしまったり、疲れてしまったりします。
最初は、短い時間で終わるものを選びましょう。
もし子どもが嫌がる場合は、教材が合っていない可能性があります。
そのときは、無理に続けるのではなく、一つ前の段階に戻ってみます。
書く練習を嫌がるなら、読む練習に戻る。
鉛筆を嫌がるなら、指でなぞる。
プリントを嫌がるなら、絵本やカード、ひらがな探しに戻る。
このように、段階を戻すことは後退ではありません。子どもに合った入り口を探すために必要なことです。
無料プリントや教材は、使い方次第でとてもよい練習になります。
ただし、プリントを終わらせることを目的にするのではなく、子どもが楽しく文字に触れ、少しずつ読める・書ける・使える力につながっているかを見ることが大切です。
ひらがな練習におすすめの無料教材6選
ここからは、ひらがな練習に使いやすい無料教材を紹介します。
以下は、各教材の内容をもとに、当教室の「ひらがなの習得段階」に当てはめた目安です。お子さまの興味や理解度によって、使いやすい段階は前後します。
ノッカーナアニメーション
ノッカーナアニメーションは、赤ちゃんから幼児、子ども向けに、アニメを使った学習動画を配信しているコンテンツです。
ひらがなに関する動画では、文字の読み方と、その文字を使った言葉を、イラストや音と一緒に学べます。
そのため、文字に気づく段階、読める段階の入口として使いやすい教材です。
まだ鉛筆を持って書く練習に入る前の子でも、動画を通して、
「この文字はこう読むんだ」
「この言葉にこの文字が入っているんだ」
と感じやすくなります。
ただし、動画は見せっぱなしにしないことが大切です。
動画の中で「あ」が出てきたら、
「今出てきた“あ”は、あひるの“あ”だったね」
「おうちの中にも“あ”があるかな」
というように、日常の言葉につなげると、より定着しやすくなります。
歌のおやつ KidsMusicTime
歌のおやつ KidsMusicTimeは、歌を通してひらがなに親しめる動画教材です。
ひらがなを歌やリズムに合わせて覚えられるため、文字を勉強としてではなく、楽しい音として受け取りやすいのが特徴です。
文字に気づく段階、読める段階の子に向いています。
特に、机に向かってプリントをするのがまだ難しい子でも、歌であれば自然に聞いたり、一緒に口ずさんだりできます。
動画によっては、書き順や文字の形に触れられるものもあります。ただし、最初から「見たから書いてみよう」と進める必要はありません。
まずは、歌いながら文字に親しむことを大切にしましょう。
そのうえで、子どもが興味を示した文字があれば、絵本やカード、あいうえお表などで同じ文字を探してみるとよいです。
ぐーびーともじあそび
ぐーびーともじあそびは、ゲーム感覚でひらがなに触れられる知育アプリです。
キャラクターと一緒に遊びながら、ひらがなの読みや形、なぞり書きに触れることができます。
そのため、読める段階から、なぞれる段階に進みたい子に向いています。
紙のプリントに抵抗がある子でも、アプリなら遊びの延長として取り組みやすいことがあります。
ただし、アプリは楽しい分、長時間になりやすい点には注意が必要です。
使うときは、
「今日はこの文字だけやってみよう」
「終わったら、同じ文字を絵本の中で探してみよう」
というように、短時間で区切るとよいです。
アプリで覚えた文字を、生活の中の言葉や絵本の文字につなげることで、画面の中だけで終わらない練習になります。
ひらがなをおぼえよう!あいうえおにぎり
ひらがなをおぼえよう!あいうえおにぎりは、遊びながらひらがなを覚えられる学習アプリです。
はじめてひらがなに触れる子や、読みの確認をしたい子に使いやすい教材です。
問題を少しずつ進めながら取り組めるため、文字に気づく段階、読める段階の子に向いています。
最初からたくさんの文字を覚えさせようとするのではなく、子どもが楽しく取り組める範囲で使うのがよいでしょう。
たとえば、アプリの中で「い」が出てきたら、
「いちごの“い”だね」
「いぬの“い”も同じだね」
というように、身近な言葉につなげていきます。
アプリは便利ですが、アプリだけで完結させるよりも、実際の絵本や名前、生活の中の文字と結びつけることで、ひらがなが子どもの中に残りやすくなります。
KF STUDIO あいうえお表
KF STUDIOは、子ども向けの無料プリント素材を配布しているサイトです。
あいうえお表や、ひらがなに関するぬりえ素材などがあり、文字に親しむ入口として使いやすい教材です。
特に、文字に気づく段階、読める段階の子に向いています。
あいうえお表は、壁に貼っておくことで、日常の中で自然にひらがなを見る機会を作れます。
ただ貼るだけでなく、
「お名前の字はどこにあるかな」
「今日読んだ絵本に出てきた字はどれかな」
「好きな食べ物の字を探してみよう」
というように、親子で一緒に使うと効果的です。
また、ぬりえのように楽しめる素材は、机に向かう練習の入口にもなります。
この段階では、正しく書くことよりも、文字に興味を持ち、見つけたり読んだりする経験を増やすことを大切にしましょう。
ちびむすドリル
ちびむすドリルは、幼児から小中学生まで幅広い学習プリントを配布しているサイトです。
ひらがなに関しても、読む練習、なぞり書き、書く練習、言葉を使った練習など、さまざまなプリントがあります。
そのため、読める段階から、なぞれる段階、見ながら書ける段階まで幅広く使えます。
特に、ひらがなを書く練習に進みたい子には、大きな文字でなぞれるプリントや、見本を見ながら書けるプリントが使いやすいでしょう。
ただし、教材の種類が多い分、全部を一気にやろうとしないことが大切です。
「今日はこの文字だけ」
「今日は名前に入っている字だけ」
「今日はなぞり書きだけ」
というように、量をしぼって使いましょう。
無料プリントは、印刷すればたくさん用意できます。
しかし、子どもにとって大切なのは、たくさんこなすことではありません。
今のお子さまの段階に合ったプリントを選び、短い時間で楽しく取り組むことが、ひらがなの定着につながります。
まとめ|ひらがな練習は段階に合わせて楽しく進める
ひらがな練習は、無料プリントをたくさん進めることだけではありません。
大切なのは、今のお子さまがどの段階にいるのかを見ながら、合った練習を選ぶことです。
ひらがなは、文字に気づく。読める。なぞれる。見ながら書ける。見ないで書ける。生活の中で使える。このような段階を踏んで、少しずつ身についていきます。
読めるようになったからといって、すぐに見ないで書けるとは限りません。なぞれるようになったからといって、すぐに手紙や名前の中で使えるとも限りません。
だからこそ、今のお子さまの状態を見ながら、無理のない練習を選ぶことが大切です。上田先生の実践のように、まずは絵本や名前、身近な言葉を通して、文字に親しむ環境を作ることも大切です。
そのうえで、無料プリントや動画、アプリ、あいうえお表などを使えば、ひらがな練習はより楽しいものになります。
教材に子どもを合わせるのではなく、子どもの段階に合わせて教材を選ぶ。この意識を持つだけで、ひらがな練習は「やらされるもの」ではなく、「読めた」「書けた」「使えた」と感じられる時間になっていきます。
焦らず、短く、楽しく続けながら、ひらがなを読める・書ける・使える力につなげていきましょう。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
今回の記事では、ひらがな練習は無料プリントをたくさん進めることではなく、今のお子さまがどの段階にいるのかを見ながら、合った練習を選ぶことが大切だとお伝えしました。
これは、ひらがな練習だけの話ではありません。幼児期の学びでは、文字、数、運筆、英語、知育教材、習い事など、何をいつ始めるべきか、どこまで進めるべきか迷う場面が何度もあります。
実際、お子さんが大きく伸びていくご家庭ほど、「どの教材を使うか」だけではなく、その取り組みが今の子どもに合っているか、楽しく続けられているか、次の学びにつながる土台になっているかを見ようとされています。
当教室のメールマガジンでは、
・幼児期に育てたい読み書きや数の土台
・子どもの興味を引き出す家庭での関わり方
・教材や習い事を選ぶときの判断基準
たとえばこのような点について、実際の教育相談や指導経験をもとに詳しくお伝えしています。
「ひらがなや数字を、いつからどこまで進めればよいか迷っている」
「教材を使いながらも、勉強を嫌いにさせたくない」
「幼児期に、子どもの学びの土台をどう育てればよいか知りたい」
という方は、ぜひ参考になさってください。
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